インドの宣戦 解説
本編でインドの宣戦の経緯を省略したので解説の場をつくらせてもらいました。
……とは言っても、やはりこちらもあまり詳しくは書いていません。政治の話は苦手です。不明な点はご自分で想像されるか、感想で僕に質問してください。
時は少し遡る。
3月1日、日本の政府は大忙しだった。この時、隣国は韓国でも中国でもなかった。隣国はインドだ。そして、先ほどインドは日本に向かって、20を超える要求を出した。
それは総合すると、日本という国を解体し、インドに吸収されろ、という無茶な内容だった。無論、インドもこの要求が通らないことは理解していた。しかし、日本は既に孤立している。日本は自国の防衛を優先し、インドに他国が侵略されても中立を保った。
その結果、日本以外の東アジアの国はインドに占領されてしまい、他国の支援を受けられない状態に陥っている。かつての同盟国、アメリカは弱体化して当てにならないため、100年を超える期間、有効だった日米安保条約も破棄された。
これを好機と見たインドは日本に戦争をふっかけたのだ。
……日本の意図に引っかかっているとは知らずに……
日本は圧倒的な技術力がある。それは他国の全てが知っている。だが、実際どれほどの技術力かはわかっていなかった。インドは物量戦で戦えば勝てると思ったらしい。
日本は舞鶴基地に第三独立機動艦隊を配備した。インドが宣戦同時攻撃を行うと予測してのことだ。
インドはまんまと罠に引っかかった。
インドは神の国の怒りに触れたのだ。