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永遠の魂  作者: 突撃バカ
19/23

第17話 爆牙の初陣

ついに‘アレ’が登場です!!


4月10日



大和CIC


「敵接近! 数4! マッハ5! UMSです!」

CIC要員の報告に眉をひそめる谷水艦長。

「4機だと? 何のつもりだ?」

「どうやら新型機のようです。無人ドローン4機が接触し、光学映像を送信してきました。そのすぐ後にシグナルロスト」

「光学映像を出せ」

スクリーンに光学映像が映る。雲の中を通り抜けた先に……いた。ロシア製第五世代戦闘機、Tー50に似ている。……が、赤い粒子をばらまいている。粒子エンジン搭載機だ。当たり前だが。

一瞬で接近されてドローンは全滅し、映像は途絶えた。



だが、タイミングが悪いときに狙ってきたと、谷水艦長は内心焦っていた。

烈火の機数がやや減っているのだ。現在使用可能な機体は23機。その中には、爆牙も含まれている。

スペアパーツで組み立てられる烈火は便利だが、パイロットが死んでいては意味がない。

「烈火を各艦から4機、計16機出せ!」

「了解!」





5分すると、16機の烈火が垂直離陸を終えて、敵がいる方向……北京の方向へ飛んでいった。




現在の戦況を説明しておく。北京強襲により、朝鮮半島では物資の不足により、インド軍はまともな抵抗ができていない。

北京の基地機能は完全に停止。

インド軍は上海まで撤退している。



そんな中、PMC航空隊は独立機動艦隊に攻撃をかけている。第一独立機動艦隊では駆逐艦が1隻沈められたらしい。更には汎用艦隊や空母打撃艦隊では、かなりの被害が出たらしく、PMC勢力はかなりの脅威だ。紫電Ⅱ改ではトルネードを押さえきれないのだ。


そして、今。PMC航空隊は第三独立機動艦隊を狙ってきたというわけだ。



「スパロー2、攻撃開始!」

敵戦闘機部隊を射程に捉えた烈火部隊は、次々にミサイルを発射した。

その部隊の中には、晴香や龍太もいる。スパロー飛行隊からは、スパロー2が隊長代理として出撃。スパロー5の龍太、スパロー6、スパロー8の晴香が出撃した。







「くそ日本人が撃ってきたぜ?」

PMC航空隊のパイロットの1人、ガーンズが言った。

「へなちょこ日本人め、地獄を見せてやる」

「あはは、死んじゃえー!」

バリバリのおっさんパイロット、ジャクソンと、19歳の女性パイロット、アニーが言った。

そして、彼らの隊長が……

「待ってろよ、日本のエース!」

彼らの隊長はアレンだった。






「くそっ! 強すぎる!」

龍太は叫んだ。

ミサイルが全てかわされ、ドッグファイトに持ち込まれ、既に3機が撃墜された。


敵機の背後につく龍太だが、敵機が小刻みに動き、ロックが定まらない。

そんなこんなしてるうちに、敵機がコブラをする。

「ヤバい!」

敵機に背後を取られて、危険を感じる龍太。

回避行動をとるが、ぴったりついてくる。

敵が近いのを利用して、クルビットで背後を取り返そうとする龍太。

だが……

「なん……だと……」

敵機の機首がスパロー5に向いていた。読まれていたのだ。

だが、それを理解したときには遅かった。

粒子機関砲が発射され、烈火の粒子エンジンシステムを破壊した。

バラバラに破壊されることはなかったが、飛行不能だった。

「くっそぉ!!」

龍太はそう叫んで、脱出レバーを引いた。

同時にパイロットと核融合ジェネレーターが射出された。





大和CIC


「戦闘機部隊苦戦中!! 押し切られます!!」

「くそぉ……」

谷水艦長は、烈火を過信していたことに後悔していた。

「艦長さん、爆牙使いますか? てか、使ってくれないとデータ取れないんで、お願いします」

いつの間にか隣にいた新城少将が言った。

「爆牙……ですか。いいでしょう。ダメもとです」

「大丈夫ですよ。性能は折り紙付きですし、パイロットは純也君です。勝つ要素しかありませんよ」

「……だといいのですが。爆牙出撃!!」






「やれやれ。もっと早く出してほしかったよ……。そしたら、何人かは救えたのに……」

純也はポツリと呟いた。

【スパロー3、早くしろ!! 文句言ってないで出撃だ。急げ】

「了解」



爆牙は垂直離陸をして、メインエンジンを点火、一瞬で音速を超えた。

ちなみに、爆牙は2人乗りもできる。……が、Gに耐えられるパイロットが日本には3人しかいないし、性能を出し切るのに2人乗りでなくてはいけないわけではないので、あまり意味はない。





スパロー8こと晴香は、友人の龍太と隊長代理のスパロー2……大山中尉が撃墜されたのを確認して、唇を噛んだ。

龍太は脱出しているのを確認したが、大山中尉はおそらく死亡。

烈火の残存機は6機だ。敵機2機に損傷を与えたものの、大した傷ではない。

「このままじゃ……」

全滅。そんな言葉がよぎった。

その時……



「みんな下がれ!! 俺が4機とも相手する」

スパロー3こと純也の声が無線を通して聞こえたのだ。

スパロー3はマッハ8・5で突っ込んでくる。

「は、8・5!?」

晴香が素っ頓狂な声を上げた。真っ直ぐ飛ぶのにも、かなり負担がかかる速度だ。


だが、更に驚いたのはその減速性能。

戦闘区域に近づいてきたスパロー3は急減速を行ったのだ。僅か10秒ほどでマッハ3まで下がった。そして、晴香は見た。スパロー3を。


「ひ、光?」

晴香はそんなことを呟いた。

戦闘機のようなシルエットだが、機体各所から膨大な量の輝く粒子が吐き出されている。烈火も粒子をまき散らすが、見た感じ、爆牙はその4倍は出ている。

しばらくすると、粒子の放出が少なくなった。おそらく、あれだけの粒子がまき散らされたのは戦闘機動がとれる速度まで機速を落とすことが目的だったのだろう。爆牙には減速用の粒子エンジンがつけられている。機体前面に粒子のクッションをつくり、機体をぶつけて運動エネルギーを奪う。そのときにクッションにされた粒子は膨大な光を発生させるのだ。

噂には聞いていたが、本当に減速のためにも最新技術を使うとは……



これが、後の世で名機と言われ、各国が似たような機体を開発しようとしたが、要求される性能の3分の1程度しか実現できなかった化け物戦闘機、FーX 爆牙である。

そして、爆牙の初陣が始まった。




純也はとりあえず、最も近い敵を狙った。粒子エンジンを吹かして加速し、敵の予測位置に粒子機関砲の偏差射撃を行おうとする純也。そこで……思考加速が起こった。

一瞬が長く感じられる。その中で純也は敵の動きに気づいた。敵機は純也が偏差射撃を行おうしているのに気づいて、機動を変更している。

ならば……それに対して偏差射撃をする。

思考加速が終了した頃には、敵機がバラバラに吹き飛んでいた。

初めての思考加速は思いの外、役に立った。






「ガーンズ!! くそ、よくも!!」

ジャクソンは完全に頭に血が登ってしまっていた。やけに動きのいい気味の悪い戦闘機を背後から狙う。

すると……

「レーダーが!?」

目の前の化け物は粒子をこれまでと色が違う粒子を出した。

UMSの機体は赤、日本の機体は大体青白い。だが、目の前の化け物戦闘機は、青白い粒子の他に、機体後方にあるポッドから緑色の粒子を撒き散らしている。

その瞬間、レーダーや多数の電子機器が使用不能になった。

あまりの粒子の量で、ジャクソン機が光の塊に突っ込んでいるように見えなくもない。

あれだけの粒子を吐き出すには、相当な出力を持った核融合ジェネレーターを2基搭載しなければならないだろう。それに、目の前の化け物戦闘機は尾部エンジンが4基ついている。線を結べば横に長い長方形を形づくれる配置だ。

それに、威圧感は半端じゃない。本当に戦闘機なのかわからなくなるような機体だ。見ただけでわかる出力でも、戦略級兵器ではないのか、と思ってしまう。

光り輝く化け物戦闘機は素早い動きでコブラを行い、ジャクソン機の真上を通った。電子機器の不具合や化け物戦闘機の威圧感で呆然としていたジャクソンは思いっきり反応が遅れた。

その時、ジャクソンは見た。コクピットにいるパイロットを。誰かわからない。だが、無性に恐怖を感じた。

その瞬間、ジャクソン機は爆牙の粒子に呑み込まれた。

次の瞬間に、ジャクソン機は粒子から出てきたが、一瞬で後方から粒子機関砲で粉砕された。

ジャクソンに脱出する間はなかった。だが、最期にポツリと呟いた。

「勝てるわけがない……」






「くっ……!?」

強烈なGに顔を歪める純也。シミュレーターで何度も練習したので、莫大な推力を上手く操作してカウンターマニューバーをするのはお手の物である。

Gさえなければ。







「な、何よ……あれ?」

アニーが呆然とした声で言う。

そりゃそうだ。まさに化け物というような戦闘機が存在するなどと誰が予想していただろうか。

だが、有り得ない話でもないのは確かだ。日本の科学力があれば。アジアが次々と占領されていく中、保身のために日本が高めていた技術力。大国が滅亡寸前まで被害を受け、余裕がない今は、日本が最強の国家と言える。

PMCの兵士はそう思っていた。インド軍には勝ち目などないと。

強い国は、新しい部門に挑戦するのが、これまでの歴史のセオリーだ。日本も例外にはならなかった。

粒子エンジンシステム、粒子機関砲や粒子エネルギー砲。そして、電子戦闘機。



そして……日本の場合、いずれも戦場では驚異的な活躍を見せている。日本の着眼点は非常に良いところをついていると言えるだろう。



「日本のエース! さらに強くなったか!」

アレンは、こんな状況でも、ライバルが強くなったことを純粋に喜んでいた。アレンにはスポーツマンシップのような心がある。不謹慎ながらも、アレンにとっては戦闘はスポーツと大差ないのだ。


「隊長! 仇を取りに行きます!」

アニーがUMSの最新鋭機、《UFー2 ビフレスト》を加速させて、日本の最新型電子戦闘機……爆牙に突っ込んだ。

「よくも、やってくれたわね! 死んじゃえ!」

粒子機関砲を撃ちまくりながら接近していくビフレスト。

だが、当の爆牙は滑らかな旋回を繰り返し、余裕綽々で回避し続けた。

そして、爆牙が行動を開始した。通常の戦闘機では有り得ない、跳ね上がるようなクルビットを行い、ビフレストの後方をとったのだ。



必死に振り切ろうとするが、ぴったりと背後にへばりつかれている。

そんな状況で粒子機関砲を撃たれれば、回避できる道理などないにも等しい。だが、当たり前だが爆牙は容赦しない。粒子機関砲をビフレストに向けて撃ちまくる。

「きゃあああああっ!!」

機体をズタズタに引き裂かれ、ミサイルに誘爆。ビフレストはパイロットごと爆炎の中に消えた。

爆牙は爆発をすり抜けると、爆発的な推進力で更に加速した。


そこに襲いかかるアレン機。2発のミサイルが爆牙に突っ込む。

1発目はフレアで欺瞞し、2発目はバレルロールで直撃を避け、近接信管爆発を食らう前にミサイルから離れた。

フレアに突っ込んで爆発するミサイルと、近接信管爆発をするミサイル。

その爆発が戦場を赤く彩った。

高速で行ったバレルロールで発生した異常なGに顔をしかめながら、純也は言った。


「この動き……またアイツか!?」

純也は唇を噛んだ。使い慣れていない機体で戦うには手に余る相手だ。

だが、戦わずして退けられる相手ではない。それに、純也はこの敵を尊敬していた。自分の戦闘能力をフル活用しても相討ち。この前は、勝ったと思ったら道連れにされた。


純也は、この敵をライバルとして見るようになっていた。だからこそ、この敵との戦いからは逃げてはいけない。純也はそう思った。


「相手になるぞ! UMSのエース!」

純也はそう言って敵機との1対1の戦闘に入った。



ただいま、純也はアレンに背後につかれている。


アレンのビフレストから粒子機関砲が散発的に放たれる。当たりはしないが、撃たれる度に思考が途切れる。回避に気がとられるのだ。


「さすが……! 嫌な攻撃をしてきやがる!」


実は、純也はまだ機体の全てを知っているわけではなかった。戦闘するのに最低限必要な操作を覚えていただけだ。ただ、電子戦闘機として、粒子ジャミングの使用法は覚えておけ、という新城少将の方針により、ジャミングの操作は覚えていた。

だが、この敵機のパイロットの戦闘機動にジャミングがどれほど影響するのかは疑問だ。



純也は機体を減速させる。すると、ビフレストとの距離が近くなる。そして、慣性で前進しながらも急減速するバック宙のようなカウンターマニューバー、クルビットを行う。

ビフレストの背後につく爆牙。素早く粒子機関砲を撃つ。

だが、そんなことで撃墜されるアレンではない。

粒子弾はビフレストを掠めはしたが、全て虚空に消える。

そして、アレンのビフレストがコブラをした。正確にはプガチョフコブラという。機体をほぼ垂直にたて、空気抵抗を増やして急減速を行う機動だ。


カウンターマニューバーとも呼ばれる、コブラやクルビット、バレルロールなどといった特殊機動は、戦闘機同士の戦いでの形勢逆転……オーバーシュート(追い抜き)を誘発させるために開発されたものだ。

戦闘機の絶対的な弱点は背後である。

それにより、背後についた側が圧倒的に有利なことは言うまでもない。

その形勢を逆転させるのが、オーバーシュートだ。何らかの要因で意図的に急減速し、相手に自分を追い抜かせて、自分が敵の背後につく。

これが普及したおかげで、敵機の背後についても油断ができないというのが、現在の戦闘機同士の戦いの事情だ。


「さすがだが……!」

純也は爆牙を錐揉み降下させた。追いかけてくるビフレスト。

だが、爆牙とビフレストとの距離がだんだん近づく。

そして、錐揉み降下しながらバレルロールを行った。空力バランスがかなり危うくなるが、純也はバランスを保った。

アレンのビフレストはオーバーシュートをしてしまい、純也に背後につかれた。

さすがに驚くアレン。

「何という機動だ……!」

控え目に言っても人間業とは思えない。アレンは初めて思った。このパイロットは自分よりも強いと。機体の性能差だけでは説明がつかない何かがあると。


「さすがだ。また会おう!」


撃墜されるのは目に見えていた。錐揉みしながらカウンターマニューバーをできるほど、アレンには余裕がなかった。やっても、空力バランスを保てる保証がなかったのである。

だからアレンは負けを認めた。そして、リベンジマッチを行うために、生き残ることにした。

アレンは、爆牙から粒子機関砲が撃たれる前に、ビフレストから脱出した。核融合ジェネレーターも射出され、機体は抜け殻同然となった。

そこに次々と突き刺さる粒子弾。ビフレストは爆発し、無様な金属の残骸となり、海面に落ちた。





「すげー……」

海面に漂う龍太やその他の脱出したパイロットは言った。

自分達とは次元の違う戦い。自分達では及びつかないレベルの戦い。それを見て、すごいと思わないパイロットはいない。









ここは大和の格納庫だ。昼頃に戦闘が行われ、今は夜。

純也は爆牙を見ていた。なぜか、見ていたい気がしたのだ。整備士達は仕事を終えて、格納庫にはいない。機体が減ったので彼らの仕事は必然的に減る。

格納庫にいるのは純也だけだ。


「これからよろしく、相棒」

爆牙に向けて囁き、自室に帰ろうとする純也。

だが……



「アンタね……! 一方的に相棒宣告しないでよ! アンタは私の下僕!」

女の子のそんな声が聞こえたのだ。

「は?」

いきなりな上に、かなり失礼な物言いだ。その言葉の発生源に目を向ける純也。

機体の胴体の上に、仁王立ちする15歳くらいの女の子がいた。かなり気が強そうだ。近江みたいに男の子っぽいというわけではない。(近江は性格が男の子っぽいだけで、見た目は女の子。しかも、本当の性格は凄まじく女の子だが)

ツンツンしている印象だ。

「艦魂?」

純也は言った。このくらいの年だと艦魂しか心当たりがない。

「ちょっと違うわ。私は、この爆牙の‘飛魂’、名前はラン! 覚えときなさい、下僕!」


なんだこいつは?

艦に魂があるなら飛行機にも魂があるのは……まあ、理解できなくもない。だが、こいつの性格は何だ?


純也はそんなことを考えた。そして、気になったことを尋ねた。

「他に飛魂はいるのか?」

艦魂と同じだと、飛行機1機1機に飛魂がいるはずだ。だが……

「いないわよ。真のエースに使われて、初めて飛魂として存在できるんだから」

なるほど……つまり……

「俺のおかげで存在できてるのに、下僕扱いか……」

「何よ、悪い!?」


正直、とても悪いと思う。

「恩知らずと言うか、バカと言うか……」

「バカ扱いしないでよ、バカ!!」

「……仮にも、俺はお前のパイロットだぞ? そのパイロットがバカで困るのはお前だ」

「ふん。アンタがいなくたって……」

「飛魂も艦魂みたいに、自分の体……機体の方は操れないんだろ?」

「ギク!!」

「……今、自分から『ギク!!』って言ったよな? 普通言わないぞ?」

「う、うっさいわね……」

「バカだな、お前」

「下僕のクセしてマスターをバカ扱いしないでよ!!」

「マスターは俺の方だよな、普通?」

「知らないわよ!!」

「いや、お前……」

「うるさいうるさいうるさーい!!」

「物理的にお前の方がうるさい!!」

「下僕が私をお前なんて言わないで!! ラン様って呼びなさい!!」

「いや、おかしいからな、それ!?」

戦闘中に「ラン様、ラン様」って、もう気持ち悪いレベルだ。

結局、かなりの時間言い合った。ランとの出会いは強烈な印象を残した。……てか、艦魂達より遥かに個性的だ。

飛魂はみんな、こんなんなのだろうか……。






……で、ようやく自室に帰ると、艦魂8人が勢揃いしており、帰ってくるのが遅いという理由で理不尽な説教をされ、純也の隣で寝る権利を奪い合う抗争が始まり……




今日のヒーローであるはずの純也は、更なる試練に挑み続けていたのだった。








ラン

「下僕ども!!」


作者

「読者の皆さんを下僕扱いするな!!」


ラン

「うっさいわね、この下僕!!」


作者

「うるさくもなるわ、このボケナス!!」


ラン

「なんですってぇ!? もう一度言ってみなさい!!」


作者

「仰せのままに、この屑野郎!!」


ラン

「むきーっ!! 言わせておけば!!」


作者

「あんたが言えって……」


ラン

「うるさぁぁぁいっ!!(RPG7を構えるラン)」


作者

「や、やめっ……」


ラン

「死んじゃえぇぇぇっ!!」


作者

「うぐあああっ!!」


ズガァァァァァン!!


ラン

「バラバラにされたくなかったら下僕になりなさい!!」


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