プロローグ
作者です。
正直、文才なんて見る影もありません(泣)。ですが、いろいろな方々が書かれた艦魂小説に刺激されたので、頑張っていきたいと思います。
第二次世界大戦……。
あの戦争で我々は知ってしまった。我々の力は自分自身を消してしまえることを。
そして、恐怖した。自らが持つ、自分を守るために持ったはずの邪悪な力を。
だが……
人類は戦争をやめられない。最初はすれ違い。そして口論。互いに非難しあって責任を追及しあう。
そして武力行使。
螺旋のように続く邪悪な力の悪循環。
殺されたから殺す。仇をうつ。復讐する。
第二次世界大戦から100年以上たった2078年。
第三次世界大戦が始まった。
人類には自らを止める術がなかった……。
そして、戦争は大国の弱体化により終戦へ至った。
中国は核ミサイル攻撃を受け、上海、重慶を消された。中国人の死亡者は一億人を超えた。
アメリカはロシア軍に東のニューヨーク、西のサンフランシスコに上陸された。
戦場になった両都市は壊滅的被害を受け、アメリカ人の死者数は数千万にのぼった。
ヨーロッパも核ミサイル攻撃を受けた。多くの都市が破壊され、死者数も八千万を上回った。
ロシアにも核ミサイルの雨が降った。迎撃しきれず、モスクワなどの大都市のいくつかはクレーターと化した。
死者数も数千万にのぼる。
こうして人類は最悪の戦争を経験した。
日本はこの時、飛んできた核ミサイルを最新兵器で全て撃ち落としたので被害は皆無だった。
技術力において、日本は他国を圧倒していた。そして、アメリカが弱体化した今、憲法第九条を改正し、自衛隊を日本軍に改名した。多くの最新兵器を装備した日本軍は世界的にも最高峰の軍となった。
そして同じ頃、中国の代わりにインドが台頭し始めていた。南・東南・東アジアの大半を占領したインドは最後に日本を狙っていた……。