エピソード2.学園七不思議の殺人 第9話 殺意の体育館
登場人物紹介
三条 百合子 私立探偵
浜松 義郎 探偵助手
矢部 やちよ 生徒会会長、学生
明智 あかね 弓道部、学生
加納 かなこ 美術部、学生
佐伯 さくら 茶道部、学生
天堂 ちなつ 吹奏楽部、学生
名取 ねね 放送部、学生
羽村 ほたる 生活指導担当教師
牧村 まもる 担任教師
八代 八千代 八代学園理事長
天貝 悠仁 警視庁捜査一課警部
*登場する名称は全てフィクションです。
学園理事長の八代さんから依頼を受け、教師として調査を開始。旧校舎の不思議のうち死を呼ぶメロディー、茶室の亡霊、波打つ畳、飛び出す絵、舞い散る楽譜、放火魔の亡霊を知るが、学園の不思議は七つではなく六つだった。旧校舎に入り施錠し、各自校舎内を捜索開始する。体育館を調べようとした時、館内に亡くなった生徒が!犯人は?
「あの三条さん...、何でこんなボロっちいとこにいるんですか?肝試しとか...。」
何言ってんだろうねぇ...この警部。
「天貝警部、さっき調査って言いましたよね。探索していたんですよ。」
「三条さん、やっぱ肝試しじゃないですか。」
ダメだ...この人...、筋肉に知性吸われたんかい...。
「そんなことより、被害者は矢部と言う生徒ですね。」
「矢部さんですか...、ヤベーなぁ...なんちって。」
それアタシもやったよ...、この娘...イジられたんだろうなぁ...。
「遺体の状況からして、死後それ程経過してないようです。旧校舎は全館施錠してありますから、巨大な密室状態にあると考えますね。」
「密室ですか...こんなに大きいのに...。」
だ•か•ら•わざわざ巨大なって言ってるじゃない。まあ、アホ警部はほっといて、事件を考察しましょうか。
「警部、遺体の状況はどうですか。」
「三条さん...可哀想です...。」
だからさ...、何でこの人警部なのよ。もっと言うべき状況があるでしょ。
「ちょっと確認しますね。」
どれどれ、体に複数箇所傷があるな。
よく見ると傷口が微妙に違うな。
この生徒、そんなに恨まれていたんか。
ん?手に縛られた跡がある。
殺される前に監禁されていたのか。
さて、動機については聞き込みが必要だね。
明日生徒に聞いてまわるかな。
「天貝警部、遺体の司法解剖が終わったら連絡もらえますか。」
「もっ、勿論ですよ。私...こう言うの全く分かんないんで。三条さん、今回もバッチリお願いします。」
何言ってんのよ...アンタ捜査しないつもり...?まあ、この人じゃ...ムリか...。
翌日。
「三条先生って警部さんと知り合いなんてスゴいですね。」
「羽村先生...、まあ腐れ縁ですけどね。」
天貝警部は武闘派なんすよ...。
「今日は色々生徒から情報を聞くつもりです。」
「分かりました。三条先生、ついでに娘の事件も分かればお願いできますか。」
「まあ、出来る範囲なら構いませんよ。では後程。」
さて、副生徒会長に話を聞くか。
「昨日、生徒会長に起きた件は聞いてますね。」
「はい、三条先生。会長が亡くなるなんて...。」
「生前の会長はどんな感じでしたか?」
「頑張っていましたよ。でも...。」
「あまり良くは思われていなかったんですね。」
「ええ、特に部活に対して厳しく廃部したものもあります。」
「弓道部も顧問が辞めて危なかったみたいですね。」
「ええ、でも何で顧問の先生辞めたんだろ...。部活自体は成績良かったんだけど...。」
「つまり、顧問を辞める必然性はなかった、ということですね。」
「はい。」
「他には何かありますか。」
「前の理事長は部活を推奨していましたが、代わってからはあまりしないみたいです。引き継ぎされてないみたいですね。」
後で理事長に聞くか。
「矢部さんともめてる生徒とかいましたか。」
「さあ、個人的なことは分かりません。あっ...、渡辺さんなら分かるかも...。」
「渡辺さんですか?」
「出席番号が近いのと、自宅も確か近かったはずです。」
渡辺さんに聞き込みだな。
「ありがと、副会長さん。」
渡辺さんか...。あまり教室でも目立たない感じだな。部活もしてないみたいだし。
「渡辺さん、ちょっといいかな。」
「はい、三条先生何か。」
「あなた矢部さんと親しかったみたいよね。」
「はい...、やちよがあんなことになるなんて...。」
えっ?やちよ...、矢部やちよ、理事長は確か八代やちよ...よね。
「矢部さんって新しい理事長と同じ名前ね。」
「そうなんです。だから、よく理事長のスパイとか言われてイジられてました。」
そりゃそうなるだろうねぇ。
生徒会長と理事長なら何かありそうだし。
「矢部さんについて他にあるかな。」
「親友の羽村さんが亡くなった時はかなり落ち込んでいました。」
ナニ、羽村先生の娘のダチだったのか。
ん?何か違和感を感じる...。
羽村先生の話だと、旧校舎に行った5人は親友と言っていた。ならば矢部さんを一緒に連れていっても不思議じゃないよね。
なのに、矢部さんは連れて行かず殺された。
「亡くなった羽村さんは理科の羽村先生の娘だよね。」
「そうですけど、親子の仲は最悪でしたよ。」
「つまり、娘の羽村さんは先生の羽村さんと険悪だったと言うことね。」
「あくまで噂ですけど、羽村先生が娘の羽村さんを殺したとか言う人もいましたね。」
そんなに仲悪かったのか。
何か今回の事件...見えて来たね。
「後さ...、天堂さんや明智さん、佐伯さんとか加納さん、名取さんはどうかな。」
「その5人...、全員死んでしまえばいいのに!」
第10話(最終話) 予告
渡辺さんが語る過去の凄惨な話。矢部さんの殺害の裏に隠された真実。
今、私立探偵三条百合子が事件の謎を解く!
次回 「七不思議の真実」
いよいよ謎解きだぁ。
エピソード3もよろしくね。
ではまた。




