エピソード2.学園七不思議の殺人 第8話 旧校舎の惨劇
登場人物紹介
三条 百合子 私立探偵
浜松 義郎 探偵助手
矢部 やちよ 生徒会会長、学生
明智 あかね 弓道部、学生
加納 かなこ 美術部、学生
佐伯 さくら 茶道部、学生
天堂 ちなつ 吹奏楽部、学生
名取 ねね 放送部、学生
羽村 ほたる 生活指導担当教師
牧村 まもる 担任教師
八代 八千代 八代学園理事長
天貝 悠仁 警視庁捜査一課警部
*登場する名称は全てフィクションです。
学園理事長の八代さんから依頼を受け、教師として調査を開始。旧校舎の不思議のうち死を呼ぶメロディー、茶室の亡霊、波打つ畳、飛び出す絵、舞い散る楽譜、放火魔の亡霊を知るが、学園の不思議は七つではなく六つだった。
「いえ、我が校の不思議は六不思議なんです。七つ目は存在しません。」
「しかし...理事長は七不思議と...。」
「三条先生...、もしかして探偵じゃないですか。」
うわっ、何でバレた?
「いっ、いやーただの教師ですけど...。」
「隠さなくていいです。先程話した娘の事件の調査でしょうか。」
羽村先生にはバラすしかなさそうだな。
「実は、赴任したばかりの八代理事長より旧校舎と七不思議の調査を頼まれました。」
「そうですか。まあ、旧校舎の調査は私もやりたかったので、一緒に調べませんか。」
仕方ないよね...。
「分かりました。では、私の助手の調査の準備が出来次第、向かいましょう。」
「浜松君...出来た...?」
「所長も手伝って下さいよぅ...。」
「アンタ助手なんだからキチンとやってよね。」
「はい...出来ましたよ。皆さんには連絡しましたからね。」
「やるじゃない。さてと、何があるかしらね。」
羽村先生と生徒達が来た。
「あれ?誰このイケメン。ひょっとして三条先生のカレシ?」
「明智さん、冗談じゃありませんよ。」
「なら、弟さん?」
「加納さん、クイズじゃありません。」
「もしかして、お父さん?」
「天堂さん、ボケないで下さい。」
「じゃ、変なオジサン?」
「名取さん...、それはあんまりですよ...。」
「先生の助手ですよね。」
「さっ...佐伯さん...、何でそれを...。」
羽村が前に出る。
「ここに集まった5人の生徒は私の娘の親友です。」
「羽村先生...。」
「今回の件、名探偵の三条さんには申し訳ありませんでしたが、八代理事長に旧校舎の調査をさせるにはこれしかなかったんです。」
「前理事長はうやむやにしたかったんですね。」
「はい、爆発事故など学園で起これば廃校の危機にもなりかねません。どうしても隠蔽したかったのでしょう。」
「教師や生徒の力ではどうしようもないでしょうね。」
「三条さん、改めて私達とこの旧校舎を一緒に調査してもらえないでしょうか。」
「元々その為に来ましたから、いいですよ。」
「それでは皆さん、この鍵で旧校舎を開けます。ちなみに、旧校舎の鍵はこれだけなんですかね、羽村先生。」
「かつてはかなりありましたが、全て回収し、今はこれ1本だけです。」
「分かりました。」
三条は旧校舎の入口を開けた。
「皆さん、懐中電灯は大丈夫ですか?」
「大丈夫です、イケメン兄さん。」
おいおい...明智さん...、変な呼び方しないでよ。
「では、手分けして調べましょう。明智さんは弓道場、佐伯さんは茶室、天堂さんは音楽室、名取さんは放送室、加納さんは廊下、羽村先生は理科室、浜松君は体育館、私は屋上から調べるわ。」
「分かりました。」
「それと...念の為入口の扉は今私が施錠します。他の生徒や先生が入ると困りますからね。」
「三条先生、私達も出られませんよね。」
「心配いりません。今から一時間後にはここに全員集まって下さい。揃ってから一緒に出ますから。」
「調査が一時間で終わらなかったら?」
「佐伯さん、結果がどうあれ戻って下さい。あまり長時間の調査はよくないでしょう。」
「そうですね。」
「では、一時間後にここで会いましょう。」
さーて、屋上から調べるか。
みんな大丈夫かな?まあ、元々使っていた場所だから、迷子にはならんか...。
ん?浜松って場所分かるんか?
ちょっと連絡するか。
「もしもーし、浜松君?場所分かる?」
「しょ...所長...、今私どこなんでしょうか...。」
アイツ...、方向音痴だったよ...。
「浜松君、周りに何が見える?」
「何か...中庭...みたいです...。」
中庭か...、体育館と反対じゃない。
「今から行くからそこでじっとしてるのよ。」
「はい...。」
中庭か...、こっちだな。
「浜松君、大丈夫?」
「しょちょー...。」
「情けない声出すんじゃないわよ。さあ、一緒に体育館に行くわよ。」
体育館の入口が開いている。
ん?おかしいな...、誰も入らないはずだが...。
体育館の中に入る。
「しょ...所長...あれ...。」
「なに浜松君。誰かいるの?」
えっ、誰か倒れてるよ。
「浜松君、ライト!」
館内が明るくなる。
体育館の中央に生徒が倒れている。
「だっ...大丈夫...って、死んでる!」
脈は無い。だが、死後硬直はしてない。
「浜松君、すぐ天貝警部に連絡して。」
「はっ、はい!」
旧校舎に警察が到着した。
「三条さん、ここで何してんですか?」
「見れば分かるでしょ。先生よ、せ•ん•せ•い。」
「探偵辞めちゃったんですか!」
「調査の為に先生として潜入してるのよ。」
「それで、三条さんが第一発見者ですか?」
「そうだけど、なにか?」
「まさか、三条さんが犯人とか?」
「悪い冗談ね。」
「すんません...、ふざけすぎました...。それで犯人の目星はついてるんですか?」
「そうね、この旧校舎は入口を施錠して巨大な密室だった。犯人は一緒に入った6人の中でしょうね。」
第9話 予告
旧校舎で殺された生徒。犯人は誰?
密室殺人事件の謎は解けるか!
次回 「殺意の体育館」
ついに犠牲者が...。
さあ、謎解きタイムの始まりだぁ!
ではまた。




