夢の光景
耳を澄ませば海の衣擦れの音
遥かに眼前に広がるのは
無限と有限の形のありよう
水飛沫があまりに激しくて
時々目を開けていられない程の心踊る光景
あの時はいつだったか
まだお前も小さくて
微かな生き物のようで
この地球で生きるには
他人の力を借りなければ
何も出来ないほどの無力な存在
海の波間に船が横切る
船の走るあとには水の通り跡
もう少しなんだな
もう少しで全てが終わる
手を広げれば
全てが瞬く間に空の上で飛び立ち
夢の果ての先を見れるようだ
夢の続きを見に行こうか