7.複合スキル
「バイエルン様、これを!」
「ん?《ゴエモン参上》」
「何だこれは?」
「ハッ、盗まれた天幕の中にあったそうです」
「フッ、これで呪いでは無くなったな」
「どうやって盗んだかは知らぬが、人であれば対処のしようもあるわ」
「《ゴエモン》の情報を集めよ!わざわざこんな物を残すのだ必ず尻尾を出す」
「ハッ」
「フッハッハッハッ!」
「丁度退屈していたところだ、相手をしてやろうではないか」
・
「ここまで来れば良いだろう、渚〜?」
「はーい」
「えっ⁈こんなに変わるもんかね?」
目の前にはthe高級住宅が建っていた。
「へっへー、頑張っちゃった」
「ん?これって俺の借金になっちゃってる?」
「はい、いけなかったですか?」
「いやーいけない事では無いんだけど次回からは相談してくれると嬉しいかな」
「了解致しました」
「さぁ入って下さい」
「お〜」
広い玄関から入って直ぐ三十畳ほどの円形のリビングがあり二階は吹き抜けになっている。
これ以上何をのぞむというのか。
リビングにバーが併設しており、さりげなくミリタリー・渚と書いてある。
「マスターお風呂入れますよ」
「ありがとう」
「こちらです。脱いだらそこに置いて下さい」
「部屋着はこっちに置いときますね」
「あ、ありがとう」
浴室の扉を開けると露天風呂だった。
「渚〜」
「ハイハイ何ですか?」
「これって外に出たんじゃ無いよね?」
「室内ですが、景色は色々変えれられるんですよ」
映像というレベルではなく景色をそのまま持ってきた様だった。
「渚、ありがとう。良いお風呂だったよ」
「いえいえ、マスターが頑張ったからです」
「さてさて、お楽しみの魔法とスキルはどうなってる?」
「それでしたらタブレットで見れますよ」
ミリタリーのタブレットからスキルの項目を選ぶ。
「うわー、一杯あるね」
「おっ!鑑定ある・・・1千万ミリ」
「マスター、一般スキルを選別して買取っても良いですが一度【換金】してミリタリーショップから複合スキルを購入しても良いかと思います」
「確かに、複合スキルの方が使い勝手が良いよな」
「その分、お値段張りますよ」
「ま〜今更だよね」
「では全選択から【換金】して下さい」
「OK」
「120億ミリで換金出来ます」
「そんなになったの?」
「貯金が出来ましたね」
「さっきまで300億も借金してたのにね」
「ちなみに借金で魂が無くなるなら貯金したら何かある?」
「人としての格が上がって行きます」
「へ〜」
「で、スキルはどうなったかな?」
「こちらでございます」