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今後の方針(2)

 記憶を取り戻してから一週間が経過した。本を読むふりをしながら情報収集して、決めたことがある。使用人達を信用せず、関わらないようにしようと。


 何でも正妃が、踊り子だった美しい母が王に見初められて一時期寵愛を得られなかったことで、その子である俺を恨んでいるらしい。


 使用人は全員正妃の手先だと思っていいだろう。飯もスープとパンという王族にしては質素なもので、出されない日もあるので、料理人もアウトだ。いくら憎い側妃の子供でも、王に見捨てられている継承権も低い第三王子なのだから、心底放っておいてほしい。


 そんなことをぼんやりと考えながら、今日も図書室に向かう。今の活動スペースは自室と図書室だけだ。俺がいない間に部屋は確認されていることは複雑に物を置いて、位置が変わっていたことから分かっている。


 少し複雑な気分…。人権侵害という言葉知ってる?と声を大にして言いたい。そういうことで実質図書室だけが安全だ。


 何故かこの離宮の図書室は図書館と言っても差し支えがないほど大きい。今のうちにありったけの知識をつけておこうと読書を続ける毎日だ。


 3歳児の脳みそでどうするのと思うかもしれないが、女神からもらった能力のおかげで俺はすぐ物事を覚えられる。というか、瞬間記憶だ。


 一度見たものは絶対忘れない。地球にいたときに一度は憧れたことがある能力だが、実際とても助かっている。


 とりあえず今は、それぞれの種族の関係と歴史、特徴などを今覚えようと努力していて、言語も覚えている。偉い人たちは共通言語を使えるが、庶民には無理らしい。やっぱり言葉は大事だよなぁと思ったり。


 一週間も人の温もりを感じれない不安や今の現状に対する気持ちを紛らわせながら今日もできることをしている。


 だが、他にもやる事が欲しい。余っている時間丸々1日読書をするのは疲れてしまう。


 こちらの世界は地球と変わらす一日24時間一年365日だ。曜日は月・火・水・風・土・時・陽。日本人が制作してるからな。違和感も少ない。


 しかし、暇だ。暇で暇でしかたがない。そこで、お待ちかねのファンタジー要素「魔法」をやっていこうと思う。イェーイ!

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