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僕の好きな人は派手で地味目で美人でブスで  作者: 磨糠 羽丹王
【高校二年の時間】 雪の聖夜と恋の行方
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第60話 「クリスマスパーティー」

(美咲) 

 今日は結衣ちゃんの家でクリスマスパーティーの日。

 蒼汰君の家からは高校の反対側になるけれど、そんなに遠い場所じゃ無かった。

 航君の家の方が近くに在るらしい。

 三人が小学校からの幼馴染かと思うと何だか面白い。

 

 結衣ちゃんの家には、白くて七色に光る可愛いツリーが飾ってあった。

 何だか暖かくて素敵なお家。

 結衣ちゃんのお母さんは、結衣ちゃんとそっくりだった。

 チャーミングな感じで、とても感じの良い方だ。


 結衣ちゃんのお母さんは、蒼汰君の事が大好きみたいで、キッチンで二人で何か話しては、笑ったり涙ぐんだりして最後は抱きしめていた。

 それを見て飛んで行った結衣ちゃんに引き離されていた。

 母娘(そろ)って、蒼汰君と仲良しなのね。

 そんな温かい家族と一緒に過ごしている結衣ちゃんが少しうらやましい……。


 クリスマスを楽しむのは久し振りだったから、パーティーはとても楽しかった。

 今日から冬休みという解放感もあって、みんなも相当はしゃいでいた。

 プレゼント交換では、私は自分が好きな香りのアロマキャンドルを出品して、手元にはキーホルダーがやって来た。

 黒いずんぐりとしたフォルムに、黄色いまん丸お目めの、もふもふした人形が付いたキーホルダーだ。

 この猫の様な生物の事は私でも知っている。

 TVアニメや漫画で大人気の【ふらわあ召喚社】の【にゃーにゃーよ】だ。

 こんな格好をしているけど、本当は黒豹くろひょうらしい。

 大好きなキャラクターだったから、とても嬉しかった。

 このセンスは蒼汰君かな?

 家に帰ってから、今のキーホルダーと入れ替て早速使っちゃおうかな。


 しばらくして、龍之介くんと一緒に来ていたクラスの女の子が二人で出かけるからと言って、皆に散々冷やかされながら帰って行った。

 その後も何人か帰り、私も四時になったのでおいとました。

 もちろん蒼汰君の家にアルバイトに行くためだ。


 今日はクリスマス・イブだから、お料理もクリスマスらしいものにしようと思う。

 ラザニアにパイシチューに、お店に予約済みのローストチキン。

 これにケーキを付けて完成♪

 テーブルクロスとか、お部屋の中とかも少し華やかに飾ろう。

 うん!いい感じ。


 それと蒼汰君へのクリスマスプレゼントに手袋を買っている。

 食事もプレゼントも喜んでくれたら嬉しいな。

 何だか楽しみ。


 ----


 飾りつけや食事の下準備は七時には完了!

 蒼汰さんのお父様からは、今日は遅くなると連絡があった。

 まだ夕方だったけれど、もうお酒が入っているみたいで、とても楽しそうだったな。

 蒼汰さんに出来たてを食べて貰いたいので、ラザニアもパイシチューもオーブンに入れる手前で止めてある。

 今日はお掃除も他の事も全部終わっているので、後は蒼汰さんが帰って来るのを待つだけだ。

 クリスマスの飾りつけに食事を美味しく食べて欲しくて、何だかワクワクしてしまう。


 ところが、肝心の蒼汰君は八時になっても帰って来なかった。

 もしかして、結衣ちゃんの家にまだいるのかな?

 でも、今日の食事は要らないとは聞いていないし……。

 きっと、盛り上がってなかなか帰れないのかも知れない。


 更に待つ事一時間。玄関を開ける音がした。

 蒼汰君が帰って来た!

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