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第14話 生き返った

えっと。


俺生き返ったのか?


「はい」


あ、カレンまた俺の頭の中聞こえてるの?


「……はい」


俺はあたりを見回す。


家、の前だな。


オルフェたち龍領、ランやカンライ、ティテナ達召喚者。


マニャやイシリアさんたち人領。


それにマンスやマリアス達……え。


「ラオファ!?」


「え、ええ。セージ様。ご無沙汰してます」


「え?生き返らせたのか?」


カレンを見る。


「カレンがやったんじゃないよ。私がやった」


クリスティーナが前に出てくる。


「えっと、どういうことだ?」


その後、カレンたちからいままでの経緯を聞いた。


カレンが神王になるまで。


そしてカレンが神王になったのち、クリスティーナを含むティテナ達召喚者組全員が神となったこと。


死んだ人領、魔領、霊領のすべてのものを生き返らせたこと。


「うん。大体わかった」


とりあえずカレンがチート使いからゴッドになったと……。


てか神様の子供だったのかー。


へー。


俺、その運命に巻き込まれてきたの?


自分が召喚された原因は自分が菌領の菌を……いや、もういいや。


なんかもうどうでもよくなってきた。


「とりあえずありがとう」


あのなんもない世界から救ってくれた。


それだけで感謝だ。


「あなた……」


「あ、そういえば話に出てた神の子ってどうしたの?」


「ここだ」


声のしたほうを見るとダラナがいた。


その足には幼女がしがみついてる。


霊領の女王だ。


「私もです」


そういって名乗り出てきたのがラオファだった。


え?


神の子供だったの?


「あの……」


さらに声がしたほうを見る。


そこには俺の知ってる顔があった。


ザドムの街で氷漬けになっていた家族。


その中にいた小さな男の子。


「この子も?」


「ええ」


「どうやって見分けたんだ?」


「才能を見たの」


霊領の女王には五感の才能というのがあり、熟練度特典の最後は神の五感を得られる力があった。


ラオファには眼力の才能というのがあり、熟練度特典の最後は神の千里眼を得られる力があった。


そして小さな男の子には才能の才能というのがあった。


ちょっと何を言ってるかわからないと思うが、才能の才能とは、その才能を理解することで才能を得ることができる才能。


つまり才能の内容を知るだけでどんな才能でも得られる。


その熟練度特典に神の才能を得られる力があった。


まあ全員神の力を得られるチート才能持ちだったというわけだ。


今はもうその才能は平凡な才能に替えられたそうだ。


このあとそれぞれの領に帰るらしい。


それにしても……。


「ラオファはそんな力を持ってたのか」


「ええ、まあ。ですが遠くを見れるってだけの力だと思ってましたので……まさか望めばどこでも見れただなんて。もっと早く知ってれば……」


何に使う気だったんだおい。


「なんにしてもみんな無事でよかった」


死ぬ前の一日はひどかった。


知ってる人、知らない人がどんどん死んでいったから。


でもみんな無事に生きてる。


本当に良かった。


「ところで俺って死んでからどれくらいたったんだ?」


「1週間だ」


オルフェが教えてくれた。


「ずいぶん経ってるんだな」


「まあいろいろやることがあったからねぇ」


「リョウト。いろいろって?」


「まずは各領の修復だ。生き返らせたり建物を直したりね」


「それからいきなり生き返った人たちに事情を説明をしたんだよ!」


ティテナが割って入ってくる。


「骨が折れましたわ。面倒だったので私たちが神であると名乗って無理やり落ち着かせたんですもの」


マリアベルがくたびれた表情で言った。


それはそうか。


いきなり襲われてそのあと生き返れば混乱もするだろう。


反乱したものたちとの仲裁などあったようだ。


落ち着きを取り戻したころ、ようやくカレンが俺を生き返らせたと。


「本当は、もっと早く会いたかった」


うん。


わかってる。


でもきっと心の準備があったんだろうな。


だって自分の父親が運命いじくって出合わせたとか言ったらそりゃいろいろ思うところもあるよな。


でも……。


「カレン。俺は関係ないと思うよ」


「え?」


「たとえ運命をいじられてても決めたのは俺だ。俺の意志がカレンを好きになったんだ」


「あなた……」


「カレンだってそうだろ?好感の才能の効果じゃなく、心から俺を好きになった。俺もだ」


うん。


言ってから周りに人がいるのを思い出したよ。


恥ずかしいわ!


「いちゃつくのはよそでやってくれよセージ」


「まったくだぜ」


ゴードンにハクサンがにやにやしてる。


よし、あとでお前らに猛烈な便意をプレゼントだ。


「あー無駄だぜセージ。俺ら神になったから感情操作もされないぜ!」


「だな!また不死身になったしな!」


『漏らせ』


カレンの神の言葉で二人は盛大にやらかした。


相変わらずだなこの二人は。


てか人の思考を読むな。


「あなた……」


「うん?どうしたカレン」


「あなたは、神になりたい?」


あー。


そうか。


ここにいる召喚者はみんな神になったんだったな。


カレンが神王として世界を見続けるのは大変だ。


だからランやカンライ、ティテナ達を神にした。


ランたちはもともと神のつもりで数千年この世界で生きてきたようだし問題ないだろうという判断だ。


問題があればカレンの力で簡単に人にも戻せる。


俺もカレンの一言で簡単に神になれるんだな。


人間をやめるぞー!ってどっかの漫画キャラが言ってたっけ。


あれ、一度言ってみたかったんだよね。


「カレン!俺はに『セイジを神に』」


言わせてよ!


最後まで言わせて!


「だって……なんかあなたらしくないというか……」


「え、そ、そうか?じゃあいいけど……」


「え?何々?なんて言おうとしたの?」


「気になりますね」


あ、ティテナ達はネタ知らないから聞いてもなんとも思わないと思う。


てかよく考えなくてもあれはあれで言ってたら恥ずかしいセリフな気がしてきた。


うん、止めてくれてありがとう。




こうして、俺は人間をやめて神になった。


この後すぐカレンたちと家ごと神領に引っ越した。


イシリアたちもついてきたいとのことだったので許可した。


イシリア達には世話してくれる対価として不死の才能を与えている。


末永く生きてね……いや、死なないけど。


イシリアたちは神に仕えるから天使になるのかな?


イシリアの笑顔は癒されるからまじ天使という感じでいいよね。


いや、熟女趣味じゃないからカレン。


カレンもかわいいよ。


マリアスとレイシェンもね。


ああ、この二人も予想通りついてきた。


カレンが二人を神にし、魔領の担当として管理させてる。


といっても特に何かするわけじゃないんだけど。


マリアスが定期的にマンスに会いに行くくらいだ。


オルフェとリョウトは龍領に戻ってイチャイチャしてる。


たまに会いに行くが大体間が悪い。


というかほぼイチャついてるからいいタイミングがほとんどない。


会いに行く理由だけど、蟲領の件だ。


まだ探査中らしい。


手伝おうかといったが……。


「神なんだからおとなしく神領で待っておれ」


「そうだよセージ。神様の千里眼で見たりしたら探索の意味がなくなっちゃうじゃないか。それにオルフェとのデートの時間も……」


「あなた……」


「オルフェ……」


デートのつもりだったのかよ。


まあいいやと思いながら蟲領はリョウトたちに任せた。


龍領と蟲領はこの二人で大丈夫……だと信じよう。


人領はランとカンライが管理している。


こっちも最近はイチャイチャが目立つ。


自重しろって言いたいけど俺もカレンたちがいるから何も言えない。


霊領はマリアベルが管理するようになった。


召喚者組の中でなぜかマリアベルだけ霊領の女王に好かれてる。


なんでだろう?


たまたま霊領に行く機会があったときダラナに聞いてみた。


「女王様はマリアベル様のような気品ある女性になりたいそうです」


なるほど、憧れか。


きっとマリアベルのような気品ある女性になれるだろう。


がんばれ。


その他の領、獣領、巨領、妖領、機領についてはティテナ達が調査に行ってる。


ほとんど情報がなかったからね。


定期的に戻ってきてはどんな場所か報告をくれる。


俺はカレンと話を聞くだけ。


あれから1月くらいたったんだけど俺はオルフェたちに会いに行く以外、神領を出てない。


なぜかって?


カレンが俺の外出許可をくれないから。


「また何かあったら困る」


そういって俺はほぼ軟禁状態だった。


でもすぐにその何かが起こった。

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