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第12話 神の目的

神領、そこはこの世界を作った神が住む場所。


神以外が入ることはできない。


そう、神以外はね。


おいらの目の前には一人の女の子がいる。


名はカレン。


どうやって入ってきたのか。


理由は知ってる。


彼女は神の言葉をつかうことができる。


なぜか。


それも知ってる。


彼女が神の子供だからだ。


どの神の子か。


そもそも神は子をなした場合、すべての神に伝える義務がある。


しかし中にはしっかりと伝えないやつもいる。


なぜか。


簡単だ。


面白いから。


世界の変化を眺めるだけのおいらたちだが、あまり変わり映えしない世界はつまらない。


現にここ数千年はつまらないくらい平和だった。


だから変化を求め、自らの手で何かを起こす神が中にはいる。


自らの力を与えた子を世に解き放って変化をわざと起こさせる。


面白いよね。


だからみんな黙認してる。


その神の子が4人いることをみんな知ってる。


どこの神の子かまでは知らないけどね。


まあ知らないほうがおもしろい。


しかし神の子3人はすでに死んでる。。


3人が死んだ理由も知ってる。


おいらが殺した。


いや、正確にはこれから殺すからだ。


さっき神王に隠されて生まれた神の子を始末するよう言われたばかりだ。


うん、わかってる。


死んだ人間を殺すということはおいらが過去に行き殺したということ。


のこりの一人は目の前にいるカレン。


彼女は異世界にいたが、さすが神王。


運命を操り、あらかじめこの世界に来るよう仕向けていたようだ。


そしておいらの目の前にいる。


つい昨日3領が滅んだ報告があった。


何が起きたか容易に想像できる。


「カレン。君には選択ができる。まあどっちを選ぶか決まってるから一択なんだけどね。ずばりいうけど、セイジをよみがえらせたいなら人領、魔領、霊領を滅ぼしてくれるかい?」


「……やる」


「いいね!じゃあ早速始めようか。君は昨日、今言った3つの領が滅んだのを知ってるかい?ああ、知らないよね。ここに来るのでいっぱいいっぱいだったんだから。だから教えてあげよう。滅ぼしたのは君だ。君はこれから過去に戻って世界を滅ぼすんだ」


これでいい。


これでカレンは3つの領を滅ぼす。


おいらはその混乱に乗じ3人の神の子を殺す。


数日前の過去に戻り、人領にいた召喚者を洗脳、さらに召喚者を用意して洗脳する。


これだけいれば手ごまは十分だろう。


「じゃあカレン、あとは任せたよ」


「……はい」


カレンたちが行動を開始する。


おいらは神の千里眼でカレンたちの行動を見張る。


おや、カレンがさらに一人召喚したな。


どういうつもりか知らないけど、まあいい。


統治の才能なんて何の脅威にもならない。


ほかの召喚者たちとは別で人領の端を襲わせるようだけど。


気にしなくていいだろう。


それよりも人領にいる神の子を始末するか。


たしかゾドムの街にいたな。


おいらはほかの神に気取られないように時空魔法で移動する。


神の力を使えばほかの神に感知されてしまうからね。


だからカレンがこの世界に来たのは神の言葉を使った瞬間にわかった。


そのおかげで神王は公然と始末をできるようになったわけだけど。


それも神王の運命の才能の力なのかな。


なんにしても神の千里眼でおいらを常に見張ってないかぎりほかの神でもおいらの行動は見抜けない。


見られてる様子もないがまあ念のため。


「凍れ」


氷魔法で街を丸ごと凍らせる。


よし、人領にいた神の子は死んだな。


「うん?君たちはカレンに引き渡した召喚者たちじゃないか」


9人の召喚者が目の前に現れる。


「こんなところで何を?」


「ここに来るよう言われた」


ふむ。なんでここに?


何か理由があるんだろうな。


カレンは今……へぇ。


魔領で反乱を起こしたようだな。


神の言葉で同士討ちさせてる。


ローブで姿を隠しているがわかる。


はは、これまた好都合。


反乱のおかげで対象だった神の子の一人が死んだ。


「まあいいや。君たちは好きにするといい。おいらは用事があるから失礼するよ」


おいらはそのまま霊領へ移動する。


「おっす」


突然現れたおいらに驚く霊領の女王。


小さな女の子だが。


こいつが神の子の一人か。


じゃあさっさと消してしまおう。


神の力は使えないからな。


時空魔法を使う。


飛び切り過去に戻す。


この世界が作られる前の世界。


何もない世界。


その世界でしばらくすれば餓死するだろう。


少々悲惨だがまあいい。


さて、これで神の子は全部始末したな。


いや、カレンが残ってるか。


「貴様!何者だ!女王をどこへやった!」


「おっと失礼。おいらは神、女王は死んだ。それじゃあね」


おいらはすぐさま時空魔法で移動する。


適当なだれもいない場所に。


さてさて、カレンはどこで何をしてるかな。


ほう、魔領から移動して今度は人領を制圧中か。


魔領はもう終わったのか?


ほとんど終わってるが、そうか。


この時間のカレンが来るから避けたのか。


まああれだけやればもう魔領はおしまいだな。


人領も半分以上制圧したし問題なさそうだな。


霊領もこの後制圧していくだろう。


うん?


カレンが何か怪しい行動をしてるな。


移動した。


どこだ?


へぇ……セイジってやつと話してるな。


なるほどなるほど。


セイジは自分が殺されるのを知ってたのか。


そのうえで今の時間のカレンにおいらのもとへ来るように言ったのか。


面白い。


これも神王様の運命のうちかな?


まあいいさ。


しばらくして無領に行ったセイジと、今の時間のカレンの前に姿を見せる。


あとはセイジを殺し、カレンに明後日のおいらに会うようにいう。


これで運命はめぐる。


あとは一緒にきた未来のカレンを始末すれば神王の言われた仕事は終わりだ。


2日後、3領を滅ぼし自己嫌悪に陥っているであろうカレンの前においらは姿を現す。


「やあ、お疲れ様カレン」


「……言われたとおりにした」


「ああ、そうだね」


「セイジを生き返らせて」


「ああ、だけどまだ終わってないんだ」


「どいうこと?」


「僕の目的は神の子を殺すこと。人領、魔領、霊領にいた神の子。そして……」


おいらはカレンを指さす。


「君を殺したらセイジを生き返らせる」


「うそ……」


「うそじゃないさ」


うそだけどね!


別にセイジを生き返らせる理由なんてないしね。


召喚者がいなくなるとつまらなくなるかもしれないが、まだほかにもいるし。


おいらはカレンに時空魔法を使う。


「ふん、無駄な抵抗だな」


「黙ってやられると思う?」


「どういうことだ?」


「セイジを生き返らせて!」


「はは!だから!君が!死んだら!な!」


カレンの周囲を燃やす。


じき酸素がなくなって死ぬだろう。


「ははは!残念だったな!時空魔法で逃げようとしても無駄だよ!君は死ぬんだから!もちろん神の言葉もつかえないよ用にしてる!」


ははは!……は?


神の力の反応を感じた。


千里眼で中をのぞくがそこにカレンの姿がない。


どういうことだ!?


「ここよ」


おいらの後ろから声がする。


「?」


振り返ると、そこにはカレンだけではないものがいた。




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