表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/53

第5話 事情聴取したが何もわからなかった

改めて、クリスティーナと対峙する。


召喚者テントに正座させられているクリスティーナ。


相対するのは俺、ティテナ、マリアベル、ラン、カンライそしてカレン。


「で、なんで世界を征服しようとしたの?」


「言ったじゃない。一番になるためよ」


「あんた、もう一度痛い目見たいようね」


「ひっ!」


こらこら、脅しかけない。


話が進まなくなるだろ。


「じゃあ話を変えよう。君は何年何月のなんという国からきた?」


「……言いたくない」


「カレン。お願い」


カレンが神の言葉を発する。


「2004年1月のカナダからきたわ…っ!?」


カナダ人だったのか。


「な……なんで私……」


「悪いけど君に拒否権はない。おとなしく話してくれ」


「……」


「次の質問だ。君は誰に召喚された?」


「わかんない」


「え?」


「気づいたらこの世界にいたのよ!」


気づいたら?


どういうことだ。


誰かに召喚されたわけではないのか?


「うーん。ひとまずこれは置いとくか。じゃあランとカンライ。二人はどうしてこの子に?」


「それが、私たちも気づいたらこうなってて」


「俺もだ。人領で生活をしながら勉学に励んでいたのだが……」


こっちもか。


「二人を操ってた?のはクリスティーナの仕業か?」


「違う」


「え、違うの?」


「違うって言ってるじゃない!」


「じゃあなんで二人に命令を?」


「知らないわよ!私がこの世界に来た時からいたのよ」


「いた?どういうこと」


「目が覚めたらその二人がいたのよ。そしたらしもべだっていうからそう扱ってたの」


「それで世界征服はどうして?」


「……だって、私の才能が『統治の才能』だったから」


「統治の才能?」


あー、確かマニャも同じ才能を持ってるって言ってたな。


うん。


そりゃ世界を手中に収めたくもなるか?


いやなってもらっても困るんだけどね。


「世界征服はとりあえずあきらめてくれる?もしまた同じことするようなら俺らもそれなりな対応するけど」


「もうしない。こんな目にあうのにするわけないじゃない!」


それならいいけど。


世界征服たくらむような子だからチャンスがあれば次もとか考えてるかもしれないしね。


この後いろいろと確認したけど特に情報はなし。


世界征服しようとした以外に、ランやカンライたちがどうしてしもべとして居たのかはわからずじまい。


なんにしてもランやカンライを操り、クリスティーナを召喚した輩がいるはずだ。


それを調べる必要がありそうだな。


「ラン、カンライはいつから記憶がない?ここを旅立って何日経った頃か教えてくれ」


「えっと、確か10日ほどね」


「それくらいだったはずだ」


10日か。


4日前くらいに何かあったんだな。


「二人はその時どこにいたか覚えてるか?」


「人領のバルベルデ国にあるザドムという街で歴史を学んでいた」


「あの時は確か街の書庫で歴史書を読んでたのよね。それから……記憶があいまいね。帰った記憶がないわ」


「そうか、クリスティーナはいつからこの世界に?」


「3日前よ」


「どこにいたかはわかる?」


「森の中、場所はわかんない。でもそこの二人に連れられて行った最初の場所が今言ったザドムって街だったはずよ」


ふむふむ。


見えてきたな。


4日前にランとカンライに何かあり、翌日クリスティーナが召喚されて僕として二人はあてがわれたと。


やったのはこの世界のものか、はたまた別の召喚者か。


それともユウジのように無領で異世界送りにしたほかのメンバーか。


まさかとは思うが未来の俺がなんてこともあるかもしれないが、無いと信じよう。


なんにしてもまずやるべきことは一つだな。


ザドムの街へ行って調べる。


それが一番だろう。


「ザドムの街に行って調べるのが一番だと思う。ラン、カンライ。時空魔法で送ってもらえるか?」


「まってあなた。この子は?」


「ああ、ランとマリアベルに見ててもらおうかと……」


「じゃあ私も行く」


「いや、カレンは前にも言った通りここにいてくれ。みんなを守ってほしい」


「嫌!私も行く!」


おおう!?


なんで急に駄々っ子に?


「また女を連れてくるんでしょ!」


ホワァイ?


どうしてそうなる。


あ、そういえば最初のころランがわずかな好意抱いてただけで異世界送りにするとか言ってたな。


そのわりにはマリアスとレイシェンはいいのはなんでだ?


女心はよくわからん。


今回クリスティーナとランを連れ帰ったのが気に食わなかったのはわかってる。


事情説明した時にあの二人とのやり取りをやたら繰り返し聞かれたからな。


うん。


駄々っ子になるのも分かった。


でもやっぱりだめだ。


「赤ちゃんがいるんだ。もっと体を大事にしてほしい。危険な場所には連れていけない」


「……あなた」


よし!


これでおとなしくしててくれるな。


「待っててくれるか?」


「はい。でもこれ以上女の子を連れてこないでね」


「ああ、大丈夫だから」


「………絶対連れてくる」


最後ボソッと言われたけどその確信はどこから。


というか俺も増やしたくて増やしてるわけじゃないから。


あ、これフラグか?


だったらそのフラグを折ればいいんだ!


フラグを折るには……。


「カレン、俺が愛してるのは君だけだ」


「あなた……」


恥ずかしいけど口づけを交わす。


これで余計なフラグは消えたはずだ。


「それじゃあラン、カンライ。行こうか」


「あ、ああ」


「その、セージさん。そういうのは人前ではあんまりよくないんじゃ」


二人とも顔赤いけど、二人もイチャコラしてるんだろ?


いいからテント出ろよ。


まったく。


……出なければよかった。


マリアスとレイシェンが待機してた。


「セージ様。一番はカレン様だとわかってます」


「でも私たちにももちろん愛をささやいていただけるのですよね?」


何してんだお前ら。


ランとカンライが俺をがん見する。


「マリアス。帰ってからな。レイシェン。お前は今朝の件もあるからなしだ」


「やったぁ!」


「そんなぁ!」


天国と地獄をそれぞれ味わうような表情の二人。


帰る前にマリアスになんて言えばいいのか考えないと。


ほんと、どうしよ……。


そんなことを考えながらも呆けているランとカンライに頼んでザドムの街へ移動してもらう。


瞬時に風景が変わり、そしてそこでも後悔する。


「ナニコレ……ドウイウコトデスカー?」


街は凍っていた。


まるで氷河期でも来たかのように。


少々話は短いかもですが土日の分も合わせて一気に3話投稿しました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ