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第3話 死者蘇生した

なんとか異世界送りを免れたオルフェがカレンに頭を下げていた。


オルフェ自身なんで謝らないといけないのかよくわかってないけど、とりあえず謝ってる。


俺は途中だった朝食を再開。


それに気づいたカレンが駆け寄ってきて片手を差し出し何かを言う。


と、同時にカレンの手にはお米が盛られた茶碗が出てきた。


「食べたいって考えてたから……」


うん。


そういえばそうだったね。


子供のこととかで頭から吹っ飛んでたわ。


というか妊娠チェックするやつもそうだったけど、もしかしなくても願えばなんでも出せるのかな?


「えっと、カレン。今のところなんでも願って出せてないものってないよね?」


「はい。全部出てます」


「じゃあさ。生き物とかも大丈夫なのかな?例えば異世界送りにした人とか、死んだ人とか」


「え?ど、どうでしょうか。やってみないことには」


だよな。


となると試すとしたら誰を試すかだ。


やっぱりここは死んだ人間で会いたいのはリョウトだ。


立派な人間だし、少し急ぎで聞いてみたいことがある。


ただ死んだ人間って生まれ変わったりするのかが問題だ。


もし転生してすでにこの世界や別世界で生活をしてるのなら呼んだ場合、産まれ変わった人物が来るのか。


それとも生まれ変わった人物が死んで、死ぬ前の人物として復活するのか。


はたまた死んだときの状態を複製して生まれるのかだ。


つまり、本人の転生後か、本人か、本人の複製のどれかだと思う。


もし転生後ならオルフェの知らない人物が登場することになる。


本人ならオルフェが知っているから問題ない。


本人の複製だった場合、その判断ができない。


再度呼び出してもきっとその複製が呼ばれて終わる可能性もある。


まあ下手すると増えるけど。


何にしても試さないことにはどうしようもないな。


ご飯をさっさと食べてオルフェのもとへいく。


「オルフェ。単刀直入に言うけどリョウトを生き返らせていい?」


「なぬ!?で、できるのか?」


「いや、まだできるかわからないけど試してみたいんだ」


「そう、そうか。うぬ。少し待ってもらえるか?わしにも心の準備というものがあるのじゃ」


そういってオルフェは自分の体をチェックし始めた。


こういうところを見ると女性っぽいなと思う。


しばらくしてオルフェがよいぞといってきたのでカレンを呼ぶ。


他のみんなも興味があるのか集まって遠巻きに見物をし始める。


「それじゃあリョウトを呼び出してみてくれ」


「わかりました」


カレンが神の言語を発する、


すると目の前に突如一人の老人が現れた。


「……リョウト」


「ここは?え?オルフェか?」


この様子を見るにリョウト本人、もしくは複製が呼ばれたようだ。


感動の再開をしているところ悪いけどカレンにもう一度リョウトを呼んでもらう。


変化はない。


複製でないと信じるしかないな。


リョウト本人が生き返ったとみるべきだろう。


「オルフェ、いったいどういうことだ?僕は死んだんじゃ?」


「ああ、おぬしは間違いく3500年前に死んだ」


「だったらどうして?君たちがやったのか?」


リョウトがカレンと俺を見る。


「初めましてリョウトさん。俺はセージ。こっちがカレンです。生き返らせてしまって申し訳ありません。でも、あなたの手記を読んでどうしてもお会いしたいと思い生き返らせてしまいました。先にお詫びいたします」


俺が頭を下げるとカレンも慌てて頭を下げた。


「……頭を上げてくれ。確かに人間として死を迎えることを望んでいた私だが、決して後悔がなかったわけではない。オルフェを一人残すことに心配はしていたんだ。でもこうしてまたオルフェに会えた。謝らせてもらうのは私だ。本当にすまない。そしてありがとう」


良かった。


本当にいい人だ。


そして今の台詞を聞いて咆哮をするオルフェ。


ごめん、耳が痛いから静かにして。


「すまぬセージ。だが本当に感謝する。まさかこやつにまた会えるとは」


「こやつだなんてひどいいいぐさだなオルフェ。死ぬ前まであなたって呼んでくれてたじゃないか」


「ぐっ、あれから何年たったと思ってる!500年は悲しんだがそのあとは恨んでおったのじゃからな!」


「……ごめんよ。そんなに悲しませてしまって」


「あたりまえじゃ……今度は置いていかないでくれ。寂しいからのう」


あ、やばい。


しんみりして涙出そう。


妊娠騒動とか吹っ飛ぶ感動の対面だわ。


でもこのままじゃリョウトはすぐ寿命来るよな。


「リョウトさん。いいですか?」


「ん?なにかな?」


「とりあえずオルフェのために若返りと寿命伸ばしていいですか?」


「は?それはダメにきまってる。生き返らせてもらうのでさえきっと誰かの命を削ったのだろう?これ以上誰かの命をもらってまで長生きする気はない」


「いえ、だれの命も使ってないですし、使わないので安心してください」


「どういうことだ?」


俺はカレンの才能について説明した。


途中から口をあんぐりしていたが説明が終わると納得したという表情をしていた。


「わかった。誰の命も削らないなら受けよう。オルフェと生涯を共にできるなら僕もうれしい」


その言葉でまたオルフェが咆哮を……ってうるさいから。


「じゃあカレンお願いしてもいいかい?」


「もちろんです……あなた」


なぜそこでぶっこんでくる。


赤くなってないで早くやってあげてください。


カレンがオルフェになにやら質問した後、カレンは神の言葉を発した。


すると瞬時にリョウトは若返った。


どう見ても20代前半に。


「おお!体が軽い!本当に若返った!ありがとう!本当にありがとう!」


「えっと、年齢はオルフェさんの希望で初めて出会った時の年齢にしました。寿命はオルフェさんの残りの寿命と一緒にしてます」


なるほど。


質問してたのはリョウトを若返らる年齢の希望か。


オルフェがすごいもじもじしてる。


尻尾もくねくねさせて急に女々しさを感じる。


オルフェってこんなキャラだったかな……。


「これでいつまでも一緒だねオルフェ」


「そうじゃな……あ、あなた」


「ふふ、なんだか照れるな。でもうれしいよ」


「わたしも……うれしい」


帰れ。


いちゃつき始めたからちょっとイラっときた。


いや、本当に帰られると困るけどね。


「えーと、いちゃつくのはあとにしてもらっていいかな?」


「ぬぁ!?す、すまぬ」


「ご、ごめんよ。なんか久しぶりすぎて」


「いや、止めてすみません。でも先にリョウトさんとの話を終わらせたいので後にしほしいです。すぐ済みますので」


「なにかな?」


「リョウトさんの手記に『太陽の時刻に変化がないのに季節が変わるのは神領に住む神が季節を入れ替えているから』とあります。これはどの神がやっていたんですか?」


この質問、実はランたちに昨日の夜聞いていた。


万が一季節が変わらないなんてことになるとこの世界にとっては一大事だ。


しかし誰も知らないと答えた。


だから昨日は現実から目をそらして寝た。


疲れてたしね。


当初は、最悪カレンの神の言葉を使って季節を移ろわせられるようにできないかと思っていた。


だがこうしてリョウトが復活した今、リョウト自身に聞くのが早いだろう。


「ああ、季節を変えてる神はアレクという神だよ」


やってしまったね。


やっぱり異世界送りにした中に季節を変えてる人がいた。


リョウトの言葉を聞いて遠巻きに見ていたランたちが近寄ってくる。


「それ、本当なの?」


「え、あれ!?神様!?」


「リョウトさん落ち着いて聞いてください。この人たち実は俺らと同じ召喚者です」


「はえ!?神じゃないの!?」


混乱するリョウトに俺は神領での出来事を説明する。


終始え!?うそ!?と驚き続けているが仕方がない。


死ぬまで神様だと思ってたもんね。


ともかく、説明を終えるとリョウトが一言。


「あいつ、僕にウソ教えてたな」


確信を持った表情をしていた。

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