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華姫  作者: バンブール
第一章
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第六話 混戦

 ハナは、男の銃から放たれた弾丸を腕で払いのけた。千切れた和服の袖から覗く肌には傷一つない。

「何だ…!?何が起こった!」

 男たちは生理的な恐怖を感じ、思わず後ずさる。

 しかし、その動揺をハナは見逃さない。すうっと音もなく、しかし着実に近づいて、彼女は男の顎に掌底を打ち込んだ。

「があっつ!!!」

 頭部に走る衝撃。脳は激しい振動に耐えられず、男はその場にて沈黙する。

「ひいっ」

 残る二人の男たちが、恐れをなして逃げ出す。面会室を出て去っていく二人を追いかけ、ハナも部屋を出る。すると、そこには屈強な男の姿が見えた。

 金髪に、黄色のTシャツの、黄色の男。筋肉で引き締まった大きな体はハナだけでなく、男たちも顔を見上げる。

 そして廊下で三人の注目を集める男が言い放った。

「おい、アンタ!借りは返すぜ」

 ハナには最初、それが自分に向けて言われたものだと気づかなかった。

 黄色の屈強な男が、銃を意に介さず二人の男を捻り上げるのをみて、やっと自分への言葉だと理解したのだ。

「でも、借りって…?」

 ハナは、その黄色い男にあったことも無ければ、見たことも無かった。

コウガは二年前、五十嵐海と出会い、そして鬼へと改造された…

次回 第七話 鬼

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