第4話剣も魔法も使えなかった
太陽が沈み、星々が輝く頃
ゴンドのオッサンに連れられて俺は街の
正門まで無事に到着した。
ある程度喋って打ち解けたから
口調は元どおりだ。
どうやらゴンドはソロでBランク冒険者を
やっているらしい。本人曰く「1人の方が
カッコいいだろう?勿論依頼によって
複数の時もあるがな。」と言っていた。
「あ、ゴンドさん。今日は遅かったですね。
何か問題でもありましたか?」
「いや、ガキが1人森に迷い込んでた。
こいつの話を聞くに転移系に巻き込まれた
可能性がある。村の名前も聞いたことがないから
これから探すつもりだ」
探してもないけどな。そんな村
ってそんなことより
「おい!誰がガキだ!それにあんたは
オッサンだろうが!?」
「ちょ!お前やばいぞ!ゴンドさんにオッサンは
禁句なんだ」
禁句なの?
「オッサン…俺がオッサン…まだ23なのに」
「「本当に!??」
「グッ、そ、それはいいからさっさと
ここ通らしてくれ。ほらギルドカードだ。」
「あ、はい。そちらの方は…」
「明日にでも冒険者ギルドで作らせる。」
「わかりました。どうぞ」
「ほら、行くぞユウ」
「あ、あぁ」
門番の人驚いてたな。23なのか。
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「これからどこに行くんだ?」
「言ってなかったか?宿だ。お前も
別の部屋とって泊まらせてやるから
涙ぐんで安心しやがれ」
「ありがと、安心しとくわ」
そのまましばらく街道を歩く。
意外にもしっかりしてるな。街並みは
ありきたりだけど中世ヨーロッパって感じだな。
「ここだぞ」
お、着いたみたいだな。
宿の名前は
「荒くれ者の休息亭?」
「文字が読めるのか?」
おっと声に出てた。
「あぁ、村長が便利だからって村のみんなに
覚えさせていたんだ」
「ほぉ、大した村長だ」
良かったな存在しない村長よ
「とにかく入るぞユウ」
「わかった」
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カランカラーン
「いらっしゃい!おぉゴンド!遅かったね。
それにそのチンチクリンはなんだい?」
太ったス◯ラおばさんみたいなのが
甲高い声でそう言った。
いや、ステ◯おばさんは元から太ってんのか
って誰がチンチクリンだ!誰が!
「相変わらず甲高い声だなぁバァさん。
このチンチク「おい」もとい少年は
ユウっていう名前の迷子だ」
クッ、合ってるけど言い方考えろよ。
「ユウか、よろしくねぇ!あたしゃあ
ジュリっていうんだよ!覚えたかい?」
「改めてユウです。よろしくお願いします。
ジュリさん」
「任しときな!うまい飯を作るからね!
それで宿は取るのかい?」
「あぁ俺の隣の306は空いてるよな?
そこ頼むぞばぁさん」
そう言って銀貨を3枚と銅貨5枚置いた。
「わかったよ!ホレ、これが鍵だ!」
そう言ってジュリさんが鍵投げた。
「よし、取り敢えず行くぞユウ」
「おう」
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部屋は思ったより綺麗だった。
ただ日本人の俺は風呂がないのが辛い。
「さて、お前ここでの常識知らないだろ?
教えてやるからよく聞いとけ、まずは…」
ゴンドからの話を纏めると
まずこの世界は唯一神アステラが作ったから
アステラと呼ばれているらしい。
それでここは「バルザ帝国」の
街の1つ「ラミーラ」というところだ。
国は他にも「ザイン王国」「亜人国家トイット」
「教皇国ルフラン」「魔国ヴレド」と
5つの国があるらしい。
次に種族だが大まかに人・獣人・エルフ・魔族が
いるらしい。いいね!エルフ!見てみたい。
その次に通貨は白金貨・金貨・銀貨・銅貨とあって
白金貨=100万円
金貨=1万円
銀貨=1000円
銅貨=100円
という事らしい。
宿屋は一泊500円なのでゴンドは
1週間泊まらしてくれたわけだ。
いい奴!!
あと魔法というものも存在するらしい
いいね!ファンタジー!
それぞれ属性があり火、水、風、土、光、闇の
6種類らしい。他にも上位属性の
太陽、氷、雷、自然、時空がある。
魔法めっちゃ使いたい!!
そしていよいよステータスの説明だが
「ステータスオープンって言えば見られるぞ」
うん、知ってる。
「へーそーなんだねー」
「棒読み感強くないか?」
そんな事ないとも
「一応ステータスの説明してくれない?」
「あぁわかった」
LVはその人の成長度で魔物を倒して
経験値を得ると上がるとの事
理由はわかっていないらしい。
職業はその人の技能を補正するためのもの
LV50以上で上位職業が出るらしい
因み50以上は世界に50人いないらしい
ゴンドでも30くらいだそうだ
HPは生命力
MPは使える魔素
SPは体力
攻撃が生命力を減らせる値
俊敏は動ける速さ
魔力は魔法での攻撃力
そしてスキルはその人が使える技能で
LVがないものとあるものがあり
あるものだと最大10までLVが上がるらしい。
種類は
任意発動型のアクティブ
常時発動型のパッシブ
そして持ってる人が極端に少ない
ユニークスキルがある。
ユニークスキルはその人だけが使えるスキルで
2人同じユニークスキルは例外を除いてない。
因みにユニーク職業とかはないのか
遠回しに聞いたけどそんなのはないらしい。
・・・俺の職業ってなんだよ?
称号は何かしらの特別な条件で付き
1つ持ってるだけでも珍しいという。
そして・・・
「お前はユウお前は多分加護持ちだと思うぞ
鑑定っていう珍しいアクティブスキルで
ステータス見たんだが鑑定できなかった。
加護持ちだと鑑定を自動で妨害するからな
そんな貴重な人材だからこそ助けたんだがな」
なるほど、だから助けてくれたのか
少し疑ってたわ
「加護って神様のだろ?唯一神アステラ様しか
加護ないんじゃない?」
「正解だ。加護持ち=アステラ様の加護だな」
地球の神様は例外だね。
あ、そうだ
「効果とかってどうやって知るの?」
「この効果を知りたいって念じればわかるぞ」
おぉ、そうなのか
じゃあ早速
「ステータスオープン」
名前 ユウ・ハルノ
LV1
職業:球使い(ユニーク)
状態:平常
HP25/25
MP200/200
SP500/500
攻撃:100
俊敏:500
魔力:0
スキル
ユニーク:球を極めし者 LV1/5
(解放:サッカー・???・???・???
・???)
パッシブ:異世界言語理解・気配察知・
状況判断:6/10・作戦立案:3/10
アクティブ:投げる10/10・蹴り10/10・鑑定
加護
地球の遊戯神の加護
地球の武神の加護
唯一神アステラの加護
称号
異世界への歪みに落ちた者・異世界人・
・球技バカ・球を操りし者
相変わらずおかしいステータスだな
取り敢えず
職業:球使いって?
職業:.球使い
効果:球しか装備・攻撃ができない
魔法・魔術が使えない
球での攻撃力3倍
MPを50消費して全属性のいずれか1つ
エンチャントできる。効果時間は5分
・・・
「マジかよーー!!!」
「うるせぇ!!」
ゴッ!
HPが20も減った!!
死んじゃうよ!!俺!
ユウ「作者!球もいいけど剣とかも使わせろ!」
メルヘン「やめろ!タイトル詐欺になる!!」