私なりの癇癪のおさめ方
長男は、よく癇癪を起こしました。
ブロックで上手く作れない時、お菓子をもっと食べたい時、私が長男の言いたいことを正しく理解出来なかったとき、納得いくまで何かを出来なかった時、などなど。
小さな子供にはよくあること。ただまあ、癇癪のやり方が凄い。
ブロックで上手く作れない時は、ブロックを投げる、噛みつく。お菓子をもっと食べたい時は、もう駄目だよと言うと、叩かれ噛みつかれた。
大声で泣きわめき、物を投げて、おもいきり噛みつく。噛みつくときなんて、容赦ないから歯形ついたり、血が出たりした。
よくもまあ、一時間も大声で泣きわめいて暴れられるもんだ。凄いよ、その体力。
私はなんとか宥めようと試行錯誤でした。
叱ってみたり、抱いてあやしたり、優しく諭してみたり、他のことで気を引いてみたり。
大抵は逆効果。毎度こっちがへとへと。
おまけについつい話す言葉から、こんなに賢いのだからもう分かるだろうと思ってしまう。
事実、私はそう思ってしまった。分かっているくせに我が儘をいうこの子は、なんて可愛いげがないんだろう。ああ、憎たらしい。
そう思う反面、私の躾が悪いのだろうか?甘すぎるのか?厳しすぎるのか?説得の仕方が下手くそなのか?
答えはNOです。発達障害の場合は、躾や育てかたではなく、脳機能の障害ですから。
何が障害となるのか。
障害によってどう困るのか。
障害で困らない為にはどうすればいいのか。
この3つを見付けないといけないのです。
長男の場合、
なぜこんなに泣きわめくのか。それは納得出来ないから。
なぜ納得出来ないのか。それは言葉で上手く伝わらない、伝えられないから。
どんなに大人顔負けに喋っても、数字や文字を理解していても、気持ちを理解して伝えるのは苦手なのです。
実際に5歳だとして、知能は7歳並み、しかし心の発達は3歳並み、そんな感じだと思います。
それともう一つ。これは私の推論ですが、自分自身の感情のコントロールが下手な気がします。爆発した感情が何なのかも理解していないし、収める方法も分かってない。気持ちの切り替えも下手くそです。
で、私なりの対処法。
長男に一番よく効いた対処の仕方は、一緒に泣きわめく。
悔しくて泣いているなら、一緒に大声で「悔しい!」と地団駄踏んでやる。
怒っているなら「腹立つな!」悲しいなら「ああ悲しい!」
なるべく大きな声で、大袈裟な身振りで、そのときの長男の気持ちを言葉にしながら、一緒に共感してやる。その時の言葉は短く単純に。見たまま分かることだけ言えばいい。
爆発する感情が何なのか、言葉にして教えてやる。自分の感情が分からないから、余計混乱してコントロール出来ないんじゃないかと思ったんですよね。
実際に効果はあったので正解だったのかな?
そうやって気持ちを代弁してやると落ち着くので、落ち着いてから理由を聞いてやる。それで解決法が分かれば「こうすればいいんじゃない?」だし、解決法が分からなければ「困ったねえ。どうしたらいいんだろうねえ」と一緒に考えればいいんです。
話を聞いてみると、毎回ちゃんと長男なりの理由がある。成る程、と思う。
その繰り返しがお互いの理解に繋がりました。
ポイントは子供の主張を否定しない。全部受け止めた上で、解決方法を提示する。
私と長男の場合の癇癪のおさめ方でした。
ただし、あくまで私と長男のやり方。
自閉症の子の癇癪、パニックの場合は刺激を与えてはいけません。どんなに暴れて泣き叫んでも、無反応を貫かないといけないそうです。
例え噛みつかれても、反応しない。怒ったり、痛いと叫んだりしてもいけないそうです。
(これ、相当キツイです。自閉症の親は本当に大変です)
一口に発達障害といっても、症状はその子によって違います。対処法も違うでしょう。
大事なのはその子にあった対処法を見つけること。
観察、分析、行動の繰り返しです。
医療機関や市の相談を受ける場合でも、観察したことを伝えるのは重要です。しっかり子供を見ましょう。
あなたとお子様には、あなたとお子様の解決方法があるかと思いますが、もし参考になったなら、幸いです。