長男と幼稚園
長男への関わり方を変えた頃、丁度幼稚園へ入園しました。
私は、心配しました。
行きたくないと言うんじゃないか?友達とトラブルになるんじゃないか?
行きたくない、という心配は外れました。よその子供がお母さんと離れたくないと、ギャンギャン泣いているなか、拍子抜けするくらいに素直に行く。
あれ?心配することなかった?
2週間ほど何事もなく、安心したところへ、ある朝の長男の一言。
「もう、いいから行かない」
はい?もういいって何が?
「幼稚園のオモチャは全部遊んだから、もういい。満足」
そう来たかー。
つまり、興味のあるものがあったから、素直に行っていた訳だ。私は慌てて、幼稚園というものは皆行くもので、それがルールなんだよ、と。
ルールという言葉に弱い彼なら、これでなんとかならないか?
不承不承、何とか行ってくれたけど、これはヤバイ。
だがしかし、翌朝幼稚園へ行くと、特大のシャボン玉セットが用意されていた。
すげー!幼稚園!
さすが、小さな子供のスペシャリスト!
シャボン玉に飽きた頃には、砂場が解禁。そのあとは水遊び、とイベント目白押し。
それに飽きる頃には、長男の中で幼稚園へ行かなければならないという、ルールが出来上がったのでした。
友達とトラブル、これは予感的中でした。
毎日、何かしらのトラブルがある。
心臓に悪いったらなかったよ。ほんと。
トラブルがある度に、私はその子のお母さんにごめんなさいと謝る日々。
笑って許してくれたお母さん方、本当にありがとうございます。優しいお母さんばかりで良かった!
ごめんねー!!長男の同級生たち。
ケンカになる度に君らはうちの子に泣かされたね。
君らは凄いよ。何だかんだで、長男に付き合ってくれたんだから。ありがとう!
そして、やはり幼稚園は凄い。
トラブルが起きたとき、必ず先生は見守り、ある程度やりあわせてから、子供の気持ちを言葉にする。
互いの気持ちを言葉にして、理解させてから、ごめんなさいをすることを教える。
これ、私が長男にやっていることなんですよね。
でも、教育のスペシャリストは、気持ちの代弁も、整理のつけさせ方も、解決方法の提示も巧い!
こっそり参考にさせてもらいました。
幼稚園の先生いわく、幼児期のトラブルはマイナスに見えるけれどそうじゃない。これは後で絶対に宝物になるんだと、言っていました。
これは本当にその通りです。
友達とケンカして、互いの気持ちを確認しあって、仲直りをする。この繰り返しは宝物です。この頃しか出来ないコミュニケーションの勉強なのです。
年齢があがったこと、幼稚園での教え、私の関わり方の変化もあって、幼稚園を卒業する頃には、嘘のように落ち着きました。




