表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
発達障害の長男と母としての私  作者: 遥彼方
私と長男の体験談
12/26

長男と幼稚園

長男への関わり方を変えた頃、丁度幼稚園へ入園しました。


私は、心配しました。

行きたくないと言うんじゃないか?友達とトラブルになるんじゃないか?


行きたくない、という心配は外れました。よその子供がお母さんと離れたくないと、ギャンギャン泣いているなか、拍子抜けするくらいに素直に行く。

あれ?心配することなかった?

2週間ほど何事もなく、安心したところへ、ある朝の長男の一言。


「もう、いいから行かない」

はい?もういいって何が?

「幼稚園のオモチャは全部遊んだから、もういい。満足」

そう来たかー。


つまり、興味のあるものがあったから、素直に行っていた訳だ。私は慌てて、幼稚園というものは皆行くもので、それがルールなんだよ、と。

ルールという言葉に弱い彼なら、これでなんとかならないか?

不承不承、何とか行ってくれたけど、これはヤバイ。


だがしかし、翌朝幼稚園へ行くと、特大のシャボン玉セットが用意されていた。

すげー!幼稚園!

さすが、小さな子供のスペシャリスト!


シャボン玉に飽きた頃には、砂場が解禁。そのあとは水遊び、とイベント目白押し。

それに飽きる頃には、長男の中で幼稚園へ行かなければならないという、ルールが出来上がったのでした。



友達とトラブル、これは予感的中でした。


毎日、何かしらのトラブルがある。

心臓に悪いったらなかったよ。ほんと。


トラブルがある度に、私はその子のお母さんにごめんなさいと謝る日々。

笑って許してくれたお母さん方、本当にありがとうございます。優しいお母さんばかりで良かった!


ごめんねー!!長男の同級生たち。

ケンカになる度に君らはうちの子に泣かされたね。

君らは凄いよ。何だかんだで、長男に付き合ってくれたんだから。ありがとう!


そして、やはり幼稚園は凄い。


トラブルが起きたとき、必ず先生は見守り、ある程度やりあわせてから、子供の気持ちを言葉にする。


互いの気持ちを言葉にして、理解させてから、ごめんなさいをすることを教える。


これ、私が長男にやっていることなんですよね。

でも、教育のスペシャリストは、気持ちの代弁も、整理のつけさせ方も、解決方法の提示も巧い!

こっそり参考にさせてもらいました。


幼稚園の先生いわく、幼児期のトラブルはマイナスに見えるけれどそうじゃない。これは後で絶対に宝物になるんだと、言っていました。


これは本当にその通りです。


友達とケンカして、互いの気持ちを確認しあって、仲直りをする。この繰り返しは宝物です。この頃しか出来ないコミュニケーションの勉強なのです。


年齢があがったこと、幼稚園での教え、私の関わり方の変化もあって、幼稚園を卒業する頃には、嘘のように落ち着きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ