~真実の愛と幻想の死~ にっ!
(2話目)
(恋の唄)
2年前
「好きです。付き合ってください」
俺が中3に上がる時一つ下の後輩に告られて…返事だった
「ごめん…」
そんなのが走馬灯のように思いだす
そこには高梨花奈を除いた残り7人がいた
大広間に集まった。が俺と川崎優美以外は俺が思うに少しにこやかだった
「なんでだ!?」
俺だけが叫んだ。皆がビクッとしてほとんどが俺に目を向けた
「でも…」
1人の女。近藤凛が言い出した
「でも…でもなんだよ」
「でも、消えたんだよ。光となって普通なら死体として残るのに…」
正論を言われ言い返す言葉も無い
「だけど、ゲームならば…」
「納得がつく」
田並友希が続きの言葉を言った
すると近藤凛がウンウンと上下に首を振る
「だからって」
俺が会長に告白しなかったらこんなことには…
「…あっ!」
田並友希は何か思い出したような言い回しをする
「どうした?」
「いや、なんでも無い」
俺は気になった。きっと皆も同じように
「「「どうしたんだ」」」
俺、杉本、上條の声がかぶる
「おかしいんだよ」
「なにが?」
「告白される側は誰でもいいんだ。だが、もしもゲームだとして必ず死なないといけないとすると告白する側が死なないといけない」
意味不明なこと言い出す
「なんでだ」
「ごめん。まずはこれを見せないとね」
一枚の紙を見せた。そこには「嘘をつくな」と書いてあった
「普通のこうゆうゲームなら嘘を付いた人が死ぬ。だがお前は死なないなら…悪い先走った」
下をうつむき続きを話すごとく話始めた
「まずは一つ仮説を立てよう。まずはルール
一つ…人を愛することでここから出られる。
二つ…これは僕が考えたことだが嘘を付いたら死ぬ。
三つ…一晩に1人しか死なない。
ではこのルールとモラルを守ったまま考えると…この中に今、僕が言った。ルールを執行してゲームを楽しんでる人がいる」
「それは誰だ」
田並は体を俺の方に向き直し話始めた
「それがわかれば苦労なんかしない。ただ、お前が好きな女がお前を殺されないようにお前が『好きな人』である高梨花奈を殺した」
正論を述べた。田並友希に一番最初に話したのが杉本優だった。
「じゃ…じゃさ、高梨さんを殺したのって高柳君では無いんだ」
俺は俺の名が書いてある。ネームプレートに入った
そして3日後
俺を合わせて人が5人
久保加奈、近藤凛、田並友希、高柳光希
そして…
高梨花奈
だった
誰かが死んだんだ。それで俺は3日間…部屋で引きこもっていた。
あれ?誰が死んだんだっけ?
「川崎優美…さん」
「えっ!」
俺は考えてたことが口から出たみたいだ
みんなが下をうつむいている
「どうしたの?」
「………っ」
「後は…杉本優と上條京助」
女の子(正直…名を忘れた)が言う前に高梨加奈会長が先に言った
「よし…お前ら全員、殺す」
高梨会長は笑顔で言った
「あ~は…みんな冗談だよ。冗談」
「でも…もう3人も…」
久保加奈さんがつぶやく
「冗談だよ。加奈ちゃん冗談の意味、分かる?」
久保加奈さんの手を握って高梨会長が笑う
「か、会長…手、痛い」
今、気づいたように手を離す
「あ~あ、もう加奈ちゃんのせいだよ。これはゲームだったから良かったもののゲームじゃなかったら…」
今、高梨会長がおかしいことを…
「会長…なんで…ゲームなんて言えるんだ!」
みんなが開いた口が塞がらない状態だった
「えっあ~違うよ。高梨花奈さんじゃ無いよ。あ~もうこれ使うの3回目なんだから…ラブデッド、記憶を…」
頭が……頭が……
とみんなが痛み苦しんでる中、高梨会長は笑って見てた