~真実の愛と幻想の死~
(1話目)
(愛の告白)
好きだ
そんな言葉が今では嘘のように思える
この別荘にはもう2人しか…いない
数ヶ月前
5月8日
俺が生徒会に立候補して数日
「高君!」
俺の名を呼ぶ。その女はポニーテールで威圧しかなかった。
「高梨会長、俺は高では無く高柳と言っ…」
「知ってる!」
俺の言葉を遮るように言った。
「今日は恋愛だ!!」
今回もいきなりだが高梨花奈会長には驚かされぱっなしだ。
「…で会長、恋愛って言っても会長は恋とかしたこととかあるのですか?」
頬を赤く染めて言った。そんなのは俺が会長のことを『好きだ』って言ってると…鈍感な会長は知らない
………
数秒間の沈黙により聞いてはいけない内容と察した。
「ところでなんで恋愛のことなんて聞くんですか?」
『ふっ』と思うことを聞いてみる。
「……に頼まれた」
会長は副会長の俺にいかにも知ってるように話した…が俺は知らん
「会長…その子は?」
一枚の写真を見せた。
「この子……」
俺は、まだ、知らない。この写真。たった一枚の写真が俺の生死に関わることになるとはまだ…誰も知ることは無い
「加奈だ。久保加奈」
は~
今日も1日を溜め息で終わらす。そんな帰り道、俺は写真で見た少女を見かける
同じ時間、同じ場所、一人の女の子が……
「上條クンかっこいいよ~」
その子の名は久保加奈
好きな人を追いかけて挙動不審になり倒れ警察もとい病院に2回程厄介になってる
俺はその女に話かけようとして後ろに居る何かに気がつくことができなかった。
数時間後
「痛っ」
俺は頭の痛みで目が覚めた。見たことが無い部屋の中…俺は一つの扉を開ける
そこには大広間に8枚のドア。大広間には3人、人が居た。
「なんで……」
彼女はそう言った…
その子は俺もよく知ってる。吉美矢学園の生徒会長
高梨花奈
だった。
「なんで……居るの?」
高梨花奈会長の隣には少し頬染めてもじもじしている女の子が……
「あっ!」
全て思いだした。その時は頭の痛みはなくなっていた。
「どうしたの?」
と会長が言うと扉が開いた。『川崎優美』と書かれていた扉からは1人の女が少しキレ気味で出てきた
「あーもう、頭痛いし部屋には閉じ込められるし」
今まで何も喋らなかった男が急に話しだした
「あの……どっかで会ったこととか……」
彼女は即答で
「無い」
と言った。
彼女は即答した後、数秒で次の言葉を話始めた
「で…この封筒はなに?」
8つの椅子と大きな机の真ん中に封筒があった
「これは……みんなが来たら開けようと思って……」
高梨会長の声で埋め尽くされた
その後…1日、たった
一つの部屋だけが人が出てこなかった
「ここ…」
誰も出てこなかった部屋には『近藤凛』とネームプレートがあった
「近藤…凛、死んでることは無いよね」
1人の少年…杉本優が言うと…
「そんなミステリー小説みたいなことあるわけ無いだろ」
一つだけ開いて無い。ネームプレートの無いドアから…
「みなんいたんだ」
と出てきた
「君は…近藤凛さん?」
彼女は元気よく…
「うん!私が凛だよ」
ゴン
元気よく殴られた!
「あんた…どんだけ心配したと思ってんの!」
会長は胸をなで下ろして封筒を開けた
高梨花奈、久保加奈、川崎優美、近藤凛、高柳光希、杉本優、上條京助、田並友希、よ。愛え…でなくば死すのみ
と書いてあった
「愛え?」
田並友希は冷静に話しだした
「あいえって会えってこと」
すると…
「高梨会長…前から好きでした」
と高柳光希の声がした
「愛えって愛しあえって」
そう思った
この言葉が…死に繋がるなんて
………
「でも…なにもなって無い」
次の日
6月13日
みんなが集まった。たった1人高梨花奈以外は…
「会長は?…」
久保加奈の言葉で会長を探すとお風呂場で会長を見つけた
「なにこれ…」
高梨花奈に話しかけるように川崎優美は話しだした
足が上に手が下を向いてスカートが捲れパンツが見え…首が切れていた
「グロイ…」
みんなを連れて来た。杉本優は俺の肩をつかんだ
そして数分後
電子の光が空に舞、高梨花奈は舞い上がった
「これって消えた?」
6月12日
23時30分
「待ってたよ」
お風呂場からの声
「で…さん、私になんのよう?」
首は切れた
「用なんか無いよ。ただ好きな人を取られたくなくないだけ…」
右手にカッターナイフを持って言った