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赤い涙  作者: 朝霧☆
1/6

父との別れ

朝霧☆です。なぜ広島の原爆の事を書こうと思ったかは

私の祖母は広島出身で、赤ん坊ではあったけれど放射能を浴びました

今、広島は66年前に原爆が落ちたと信じられないほど、復活しました。

私は祖母と母から聞いた話を他の人にも伝えて上げたいと思いました。

そして「赤い涙」を作ったのです。

何も知らない私が書いた話ですが読んでみて下さい


                         朝霧☆



時は昭和時代 


ある日、女の子が産まれる 






               *





母「ああ!産まれた!女の子だよ!」


今日父となった男は女の子をそっと抱き上げた


父「この子の名は"由里子"だ!いいな!」


母「ええ....とてもいい名前ですわ...」


百合のように白い肌をもった女の子は微笑んだ


由里子「だ....だぁぁー」


父「百合が咲いた頃に産まれたか....」


由里子の父は母と顔を見合わせた


母「この子は恐ろしい運命を辿るでしょうね」


恐ろしい運命、それはこの子の宿命だった


いくら叫んでもそれが運命。絶対逃げる事ができないのだ


父は少し顔を曇らせた


この子は産まれてきてはいけなかったのかもしれない

そう思ったからだ






母が沈黙を破った


母「あなた...この子の為にも必ず帰ってきて下さいね!」


父はもう戦場に行かなければなかった


我が子の成長も見られず、永遠に終わらない殺戮さつりく


「絶対帰ってくる」それは出来ぬ事なのに言わなければいけない

最も残酷な言葉だった



しかし目の前にいる不安な親子に安心させなければならなかった


とうとう父は口を開いた


父「必ず帰ってくるよ......」


言ったとたんに母の顔が和らいだ


母「ええ!必ず....!」








父「時間だ。行くよ.....」


父は最後にじっくりと二人を見つめた


もう見られない愛しい顔を脳に焼き付ける為に


父はそっと愛しい娘の頬を撫でた


父「立派に生きるんだぞ!」


その言葉はまるで自分の死を悟ったように聞こえた


由里子もそれを感じたのか、いきなり泣き出した


由里子「う、う、うわぁぁーぁぁん」


父「お母さんをお父さんの代わりに守ってくれ...!」






父は立ち上がって玄関へと歩いた


母「帰ってきてね!!!」


由里子「うわぁぁぁん あああああああんん」


父は由里子と母の泣き声を背で感じながらゆっくり歩いていった


父「さらばだ...!」


父の姿は光の中に消えていった








それが由里子と父の最初の出会いであって最後でもあった



もう由里子は戦争の淵にはまっていた


運命というものに...!

この話はまだ由里子があかちゃんだった頃の話です

しかし7年後に由里子の運命が大きく変わります


お楽しみにしてて下さい☆


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