カーテンが閉まらないところ…ただ呼吸するだけ
祭りの灯りは、何が起こったのか理解しているかのように浮かんでいた。花火はなかった。必要なかったのだ。提灯の一つ一つが、まるで聞き耳を立てるために降りてきた星のようだった。
結月の目は輝いていたが、泣いてはいなかった。春樹は何も言わずに彼女の手を握った。颯太はステージの端まで歩み寄り、座った。鐘が最後にもう一度鳴った。悲しみではなく、感謝の気持ちだった。
「言葉にできない時でも、私たちのことを覚えていてくれてありがとう」と、結月はマイクに向かって言った。
柔らかな風が広場を吹き抜けた。人々は拍手をしなかった。無関心からではなく、拍手する必要がないと感じたからだ。まるで感情が騒音に包まれる必要がないかのように。
春樹は前に出た。
この物語はまだ終わっていない。記憶は終止符ではないからだ。読点なのだ。次の詩節の前に必要な休止なのだ。
そして、まるで世界がその瞬間の美しさに身を委ねるかのように、暗い空に流れ星が流れた。ゆっくりと。温かく。たった一つ。しかし、それで十分だった。
颯太は尻尾を振った。ベルが振動した。柚希は目を閉じた。春樹は彼女の肩に腕を回した。
誰も「終わり」とは言わなかった。
しかし、誰もが何かがまさに終わるべき場所に到達したことを知っていた。
閉じるのではなく。
内側から輝き続けるために。




