2.AIに魂を売る?
10月くらいからでしょうか、Novel AIによって生成された絵がpixivに大量に投稿されるようになりました。
いいなぁ、こんな見栄えのいい絵を自分の好きなように生成出来たら、お手本を探す手間がはぶけるんだろうなぁ……。と思っていました。
11月下旬、古いPCを新たに組み直したので、AIイラストをローカルで生成できるようになりました。せっかくなので試してみたところ、十分快適に生成できました。PCの主なスペックは、i5-13600KF ram32GB rtx3060vram12GBです。
まぁ、AI生成画がどうとか、そんな話はいろんなところで議論されているでしょうし、あえてここで言うことは何もありません。
それよりも、お絵かき初心者目線でのAI生成画です。ものすごく見栄えのいい絵を、数秒で出力するのは驚きました。これを利用しない手はないですよね。
自分が描きたいポーズ、服装の人物を何枚も生成して、それをお手本にしながら描いたものです。(背景はAI画)
お手本を求めてネット上を探し回る時間が、大幅に短縮できました。
色塗りはプロ絵師さんの作品を参考にするよりも、AIの生成した絵を参考に塗った方が分かりやすいと思います。プロ絵師さんの作品は、陰影も皺も透けているところも、繊細かつ複雑で全くまねできない、もう理解が追いつきません。AI生成画はそれに比べると単純で見やすいです。
やはり現状ではプロ絵師さんの作品>>>AI生成画ですね。AI生成画のレベルに達していない私が言うのもなんですが。
とにかく色々凄いAI生成画ですが、よく見ると細かいところがあちこち変。そこで考えたのは、AI生成画の変なところを修正すれば、自分で一から描くよりも見栄えの良い絵が出来上がるのではないか、ということです。
AI生成画。
手直し後
前髪、眉毛、瞳、手、髪の一部が溶けているみたいになっている部分を修正しました。修正後は変というよりも、下手という感じになっているかと思います。
下手な部分は今後練習して、上手くなればいいので今はこれで良しとします。
ともあれ、自分で描くよりも見栄えのいい絵が出来上がりました。この時は、消しゴムを使って、人物を全部自力で切り抜いた為、自分で描くのと変わらないくらい時間が掛かりました。
この作業は意外と楽しい。ということで、どんどんやりました。
この絵はAI生成画にわずかな修正をしただけで、時間はほとんどかかっていません。こんなことも稀にあります。生成ガチャと言われる所以でしょうね。
背景の窓枠が変なので、描き直しました。カーテンや星空は別で生成したものを貼り付けています。
髪の毛をサラッとした感じに人力で描き替えました。手も描き直しましたが下手です。
Hppppp Yew Yeu !!! AI画のテキストはほとんど変です。変形を使って元の字の雰囲気をなるべく保ちながら、修正しました。
うさ耳も一個しかなかったので描き足しました。手も修正していますが、やはり難しい。
はじめは時間のかかっていたAI生成画のレタッチ作業ですが、やっているうちにクリスタの機能を覚えて使うようになり、効率が上がっていきました。それと同時に、AI生成画の色の使い方とか影の付け方を拡大してじっくり見ることで、いくらかAIの技を吸収できたような気がします。
しばらくAI生成画のレタッチばかりしていましたが、年末年始の連休にたまには自分で描いてみるかと思い描いた絵がこちら。
これを描いた後、妙にやる気が出てしまって、続けて描きました。
お絵描きが楽しすぎて、寝る間も惜しんで描きましたが、日常生活に軽く支障が出始めたので、一旦描くのを休止しました。
いずれも背景はAI生成画ではありますが、結構上達していないか? と自画自賛しております。
影の付け方も変わってきていて、最初の頃は影を付ける際、乗算レイヤーにベースと同色で塗っていましたが、最近は一番暗い影色を不透明水彩で延ばすように塗っています。こっちのほうが簡単で綺麗に塗れるように思います。
上達したといっても、それはあくまでも『最初のころと比べて』であり、自分の技量がAI並みになったとか、自分は絵が上手いなどとは全く思っていません。それでも、少しづつ上達しているのが実感できれば楽しいですよね。