43冊目
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猫の書は、異世界転移者もしくは異世界転生者が、書いたのかもしれませんね。
猫の書と呼ぶことにした魔法の書は、表向きは【銀色猫と氷姫】というタイトルの物語だ。
ハルが言うように、異世界から来た者か、転生した記憶のある者が書いたのかもしれない。
何故、物語の最後だけ異世界語にしたのだろう。
ユーゴの日記帳が稀少な『激レア魔法道具』だったことは、今は、二人だけの秘密だ。
ユーゴが食べたいものを異世界語で書いたものが、日記を一度閉じて開くと、こちらの世界の言葉に変わった。逆に、ハルが書いた『チーズオムレツ が 食べたい!』が、異世界語に変換された。
猫の書の異世界の七文字。食べたいもの以外をユーゴの日記に書くと、どうなるのか。
何が起こるかわからないので、猫の書の修理を終えてから考えることにした。
ルークに異世界の文字を調べてほしいと言われたら、やってみるしかない。もし日記帳でもダメなら、商業ギルドのハワード夫妻に相談することも考えている。
今朝もいつも通りに雑貨店の夫婦とトレーニングをして、コーヒーを入れてもらい、お互いにシャワーを浴びた後で、ハルは洗面所の鏡で革紐で髪を束ねていた。
今日は、白の襟付きシャツに黒のループタイ、黒のワークパンツを履いている。動きやすい服装だ。先日と違って夜ではないので、ユーゴのお下がりのローブは魔法鞄に入れて持って行く。
今日は陽の曜日。古書店は休みで、ハルは午前中からジュードと出掛ける。冒険者ギルド【月長石】へ行くのだ。
ハルの後ろで、ジュードは壁に凭れながらハルが髪を結ぶのを見ていた。鏡に映るジュードに、ハルは困った顔をする。
「‥‥‥あの、そんなに見られていると、気になって上手く結べません」
「‥‥‥すまない」
項がとても美しいなと、見惚れていたことが恥ずかしくなって、ジュードは先にキッチンへ向かった。
食品収納庫から、作り置きの皿に盛り付けたレタスとハムのベーグルサンドを出してテーブルに並べていると、ハルが「ありがとうございます」と言って、灰色のマグカップのコーヒーをコースターの上に置いた。
ギルド前の広場には食べ物の屋台が出ているので、今朝は軽くベーグルサンドを食べるだけにした。
今日はいろいろ買ってその場で食べたり、ジュードが常連のアイスクリームの屋台が今日から出店するらしいので、今から楽しみだ。
「ハル、もしかしたら広場移動記念の限定アイスクリームがあるかもしれないぞ」
天色の瞳を輝かせて、何だかそわそわしている。広場移動記念‥‥‥。広場が移動したようにきこえる。
皿とマグカップを魔法で洗って乾かすと、ハルの服に合わせたかのような黒の上下を着たジュードが「さて」と言った。
「行くか」
「はい」
ギルドの受付で、もしも代表と面会まで時間がかかると言われたら、それまで広場で過ごすことにしている。ジュードが一緒で、帰りを気にせず一日を過ごすことが、ハルには何だか贅沢に思えた。
ジュードが首にかけていたキーストラップの鍵を出した。鍵をかけることで古書店の吊り看板が認識されなくなると、二人は、気持ちの良い朝の通りを、賑やかな方へと歩いて行った。
「誰も追ってこないな」
「バートさんが警備塔付近にいるからでしょうか?」
ハルの母方の祖父レジナルドの所にいる元傭兵、所謂『護衛で従者』なバートが、今朝から協力してくれている。先日の夜警と襲撃者の三人の動きがあるかどうか、見張ってくれているのだ。もしも何も動きがなければ、一日を無駄にしてしまうのだから申し訳ない。
「午後三時までに動きがなければ、それ以降はバートの好きなように動いてもいいと言ってある。それによって奴らが動き出したとしても、追わなくていいと」
「そうなんですね。バートさんに、おみやげを買いましょうか」
「そうだな」
木の曜日にハルとレジナルドたちに食べてもらうアイスクリームはジュードが持っているが、これとは違う新作が今日出ていたら、みやげ用に買ってもいいかもしれない。
「ハル、歩くのが速くなったな」
「少しだけ体力がついたのかもしれませんが、殆どジュード様の風魔法のおかげですよ」
ジュードの風をハルに纏わせて、身体を軽くし、歩行もサポートをしてくれている。
「前は無理だったが、今のハルにはルークのバングルもあるから、俺の風魔法も使いこなせると思った」
「助かります」
先日は尾行もあって、途中からジュードに抱えられてギルドへ行ったのだ。あれは本当に申し訳ないし、恥ずかしい。
記憶にある宿の前を通った。ここはジュードを怒らせたあの宿だ。
「もっと遠かった気がしたのに‥‥‥」
「はは、そうか。バングルを返しても、ハルがもっと体力をつけたら、一緒に冒険の旅に行けるかもしれないな」
冒険の旅。
行きたい。ジュードとなら。
「では、その日のために、トレーニング頑張りますね」
ジュードは目を丸くした。半分冗談で言ったつもりが、ハルは本気だった。
「言ったのはジュード様ですからね」
「そうだった。ハルは‥‥‥頑固な勇者だったな」
「頑固な勇者‥‥‥」
女性に言う言葉ではない。
「広場が見えたぞ」
いつもより人が多い気がする。ヴァージルのアイスクリーム屋の効果は絶大だ。
「わあ、賑わってますね!」
前回は行きも帰りもジュードに抱えられて、広場を見ずに帰ってしまった。
「あの最も多い人の塊の中心に、アイスクリーム屋があるな」
「買えるでしょうか」
「きっと殆どが見物人だ。とにかく、先にギルドの受付へ行こう」
「はい」
大扉を開けると、数人の冒険者と依頼人がいた。多くの冒険者はもっと早い時間から動いている。早ければ昼には戻ってくる者もいるが、混み合うのは夕方だ。
あまり見かけないA級のジュード・グレンがいることで、静かになり、視線が集まる。隣のハルはきっと依頼人だと思われているだろう。
「おはようございます。ジュード・グレン様」
「おはよう。ギルマスと面会をしたい」
ジュードはギルドカードを手渡した。
「今日来ることは伝えてあるが、時間は決めていない」
「承知致しました。面会は‥‥‥お二人で?」
「ああ」
受付のギルド職員の女性がギルドカードを返すと、ハルを見た。先日化粧室へ案内してくれた女性だったことに、ハルは気がついた。
「ベネット古書店の店主、ハル・ベネットと申します。あの、先日は、ご親切にありがとうございました」
ハルが嬉しそうに挨拶をすると、受付の女性も覚えていたようで「ようこそ、いらっしゃいました」と微笑んだ。
「それでは、代表室に確認致しますので、どうぞお座りになってお待ち下さい」
「わかった、よろしく頼む」
ジュードはハルを連れて、壁側の長椅子に座った。
ジュードは、ハルが先日の夜に一度会っただけのギルド職員の顔を覚えていたのにも驚いたが、あの受付女性があのように微笑むのを初めて見た。殆どの職員が作り笑顔なのだと思っていた。
「とても親切な方ですね」
「‥‥‥そうだな」
ハルがそう思うのなら、本当にそうなのだろう。
作り笑顔はこちらも同じで、ジュードがそうだから相手もそうなるのだ。ハルは受付女性にまた会えて嬉しいから、受付女性もハルが覚えていたことで嬉しくて、自然と笑顔になったのだ。
『受付女性』。
もう何年もこのギルドにいて、ジュードは、あの女性の名前すら知らない自分を恥じた。
「お待たせ致しました」
二人が座る長椅子まで受付女性が来た。手にはメモ用紙がある。何かを我慢するかのように伝えてきた。
「あの‥‥‥代表は『二時間で午前の仕事を片付けるから、お前はそれまで、ハルちゃんと広場でウハウハしてこい』‥‥‥と」
「「ウハウハ?」」
「ぷっ‥‥‥し、失礼しました」
「「‥‥‥」」
つまり、昼まで広場で楽しめということだろう。
「あの、それから『美味い昼飯を買ってきてくれ』とも」
「ルーク‥‥‥あいつ、しっかりしてるな」
呆れた顔のジュードに、受付女性は目を瞠った。
「では、そうしましょう、ジュード様。また二時間ほどで戻ってきますね‥‥‥えっと」
「エマです。そうお呼びください。午後も受付におります」
世間では国宝級イケメンと呼ばれる、A級冒険者ジュード・グレンと、白シャツにワークパンツスタイルとシンプルで清楚な美人のハル・ベネット。
二人が出て行った後の静かだったギルドのロビーが、ざわついた。
『ありがとう、エマ』と言った。
あの、いつも無表情なイケメンが。
『エマさん、行ってきますね』と、穏やかに微笑む女性。
それを優しく見つめる天色の瞳。
周りにも見えたはずだ。
あのジュード・グレンが、本気の恋をしている!
カラフルで可愛らしい色の屋台のアイスクリーム屋。そこに一人、天使のような笑顔で、美少年にしか見えない店主が接客をしていた。
ジュードが言っていた通り、半分以上は見物人だった。いや、愛好者だった。老若男女、様々だ。
「凄い人気ですね。‥‥‥あれ?何か、あれ?ん?ん?」
列に並んだハルが、どこかで見たような天使な店主のヴァージルに、混乱している。それが面白くて、後ろに並ぶジュードは笑いを堪えていた。
「‥‥‥」
「いらっしゃいませー」
「‥‥‥」
「また来てくださいねー」
ジュードは左手で口を覆うようにして、吹き出さないようにしていたが、却って静か過ぎることに気がついたハルがジュードを見上げた。至近距離で美しい山吹色の瞳を見てしまい、そのままジュードの顔が赤くなる。
「わぁ、仲良しですねー」
「「‥‥‥!」」
順番がきたので、二人は屋台の前、店主の正面に立った。
「いらっしゃいませー」
「おはよう」
「おはようございます」
ハルよりも少し背の低い、マッシュルームカットの美少年が、青色の瞳をキラキラと輝かせてニコッと笑った。
「来てくれてありがとうございまーす!今日のオススメはですねー、王道バニラアイスクリームと、ほろ苦コーヒー&カシューナッツのアイスクリームですよー」
「わ、まるでジュード様のためのアイスクリームですね」
「そ、そうだな」
本当に今日に合わせて、ヴァージルがそうしたのかもしれない。広場で食べる分と、持ち帰り用を買うことにした。
「この二種の八個入りのギフトボックスが、今日はとーってもお得ですよー」
「では、そのボックスを六つと、いつものこの器に二個ずつ入れてくれるか」
「ありがとうございまーす!おやおや?ここで『ヴァージルくんの気まぐれ割引』発動!んー?大当たりー!はい、無料でーす」
「えっ、全部ですか?」
「「「おおおっ!」」」
「俺は‥‥‥いや、俺たちは運がいいな」
虹色のギフトボックスと、ガラスの器に盛り付けた二種のアイスクリームをジュードが一つずつ受け取ると、魔法鞄に入れていく。手慣れた二人の動きを、ハルはただぼんやり眺めていた。周囲の人々は、そんな二人の流れ作業をうっとりと見ている。
「今日はあいつに届けるのは?」
「これをお願いしまーす」
店のオリジナルの魔法袋をジュードに渡した。
「兄によろしくー!」
「伝えよう」
「‥‥‥!」
月白の髪色で気付くべきだった。冒険者ギルド【月長石】の代表ルーク・ブレイクと同じ色なのに。
「弟のヴァージル・ブレイクですよー。よろしく『ハルちゃん』」
「こ、こちらこそ、よろしくお願いします」
ハルのことを知っている。ジュードを見ると、満足そうな顔をしていた。どうやらハルを驚かせたかったらしい。ハルが頬を膨らますと、ジュードは苦笑いした。
「‥‥‥では、またな。ヴァージル」
「アイスクリーム、ありがとうございます」
「また来てくださいねー」
次の客が待っているので、二人は屋台から離れようとした。
「あ、僕も一緒に行きますからねー」
「「‥‥‥?」」
ハルとジュードが振り返り、ヴァージルを見た。キラキラと輝く月白の髪がサラリと揺れて、首を傾けて微笑む青い宝石。
「ふふっ、楽しい旅にしましょうねー」
旅?
旅って?
思い出すのは、古書店に来た時の、ルークの言葉。
『同行者は二人。一人は信頼できる人間だが‥‥‥』
「いらっしゃいませー」
ヴァージル・ブレイクが、永久凍土の【ヴィラゲル】の最南にある【銀の女神の神殿】へ行くための、馬車の旅の同行者だった。
「「‥‥‥‥‥‥え?」」
塩鶏屋の屋台裏の大型テントの中で、ハルとジュードは二種盛りアイスクリームを食べていた。
ほろ苦コーヒー&カシューナッツは、大人の味だ。王道バニラアイスクリームと交互に食べる。合わせて食べたら、また別の、まろやかなコーヒーアイスクリームになった。
塩鶏屋のデンに先日の礼を言ったジュードは、アイスクリームのギフトボックスを二つ渡した。協力してくれた冒険者たちにも、来た時に食べさせて欲しいと頼んだら、デンはアイスクリームを殊の外喜んだ。食べたくても屋台が可愛すぎて、並ぶ勇気がなかったそうだ。
テントには誰もいなかった。これからも、食べたいものを買ってきたらここを使っていいからなと、塩鶏屋の店主は普段見せないような顔をした。まるで娘を見るかのようだった。
今は、塩鶏六個ずつを三袋注文しているのを、アイスクリームを食べながら待っている。
「‥‥‥それにしても、まさかヴァージルを同行者にするとはな」
「はい、今日は驚くことばかりです」
ハルは、アイスクリーム屋の店主がルークの弟だと知らなかったので、ジュードとは別の衝撃だった。
「髪色は同じでも、兄弟で印象が違いますね」
ルークが夜の月なら、ヴァージルは昼の月。
ギルドが【月長石】だからこそ、月に喩えられたのだろうが、なるほど、と思う。
「ヴァージルさんは、アイスクリーム屋さんが本業ですか?」
「ヴァージルは冒険者だが、最近はアイスクリーム屋の方に力を入れているな。商業ギルドに登録している」
冒険者ギルドと商業ギルドの両方で登録を出来るようだ。デンもそうだが、広場や市場で出店している元冒険者はそれなりにいる。現役の冒険者がアイスクリーム屋をしているのは、めずらしいのではないだろうか。
「歳の離れたご兄弟なのですね」
「いや、アレでも、俺と同じ二十五歳だ」
「ちょっと待ってください」
ハルは頭を抱えた。混乱で思考が追いつかなくなっていた。
「二十五歳?十五歳ではなくて?」
「因みに、ルークは三十歳だ」
「‥‥‥もう驚けないです」
これを聞いたら、ルークはさぞガッカリするだろう。二十代前半くらいに見えるので十分若く思えるが、美少女のような美少年にしか見えないヴァージルの容姿が突き抜けていて、ルークが霞んでしまった。
「アイスクリーム、美味しい‥‥‥」
ハルは、考えるのをやめたらしい。
「時々はこうして、二種盛りでアイスクリームを食べたいです」
「俺もそう思った」
今まで一個ずつ食べていたが、二個でも三個分食べたような気分になれる。この組み合わせ以外にも試してみたいものだ。
ジュードが先に食べ終わったところで、タイミングを待っていたかのようにテントの横幕が揺れて、隙間からデンが顔を出した。
「おーい、色男。塩鶏できたぞ」
「今行く。ハルはここで食べていてくれ」
「はい」
このテントは防音もしくは静音になっているのか、そういえば静かだなと、ハルは一人になってから気がついた。
ふと、ヴァージルの青い瞳を思い出す。
彼がもし、ジュードのように猫になったら?
ハルは、アイスクリームを食べながら想像した。
カラフルな屋台にちょこんと座る、小さな看板猫。
アイスクリーム屋さんの、ヴァージルくん。
『いらっしゃいませー』
月白のツヤツヤの毛並みに、くりっとした青い瞳。
『アイスクリーム、いかがですかー』
「ください」
「ハル、しっかりしてくれ」
「‥‥‥あ、ジュード様」
テントを出た二人は、屋台巡りを始めた。ルークに頼まれた昼食も考える。
先程ジュードは、ハルがアイスクリームを食べながら妄想している間に、塩鶏屋のデンが鶏ガラで作った卵のスープを四人分貰っていた。忙しい代表室の二人に、身体に優しいスープはとても助かる。
「クレープ屋があるぞ」
買い終わった男性客の手に、ハムやスモークサーモンをサラダ風に巻いたクレープがあった。これなら主食になりそうだ。それから、イチゴ&クリームチーズ&ブルーベリーソース、カスタード&カラメルソース&生クリームの、甘いクレープも買っておいた。
蒸しパン、ドーナツ、フライドポテト。良い匂いに誘われるまま屋台をまわって、またテントのある塩鶏屋に戻った。
「楽しそうじゃないか。良かったなぁ」
塩鶏屋のデンの言葉は、ハルだけではなくジュードにも向けられたものだった。
約束の時間までもう少しある。やはりこの大型テントには、静音効果があるのだとジュードから聞いた。
「猫の書の最後、物語の氷姫と聖獣とは少し違う女神と聖獣の絵の裏に『指輪は、女神からの愛の証である。間違えると裏切りとされ、呪いが発動する』とありましたね。まるで、忠告のようです」
物語として読むのなら問題はないが、魔法書として使うのであれば気をつけなければならなかったのだろう。だが、ハッピーエンドの物語の後に、この言葉はどうなのかとも思う。
「‥‥‥もしかしたら、ジュード様が商人から猫の書を受け取った時には、絵の裏は何もなかったのではないでしょうか。呪いを受けた時に、魔法によってあの言葉が出てくるようになっているのかもしれませんよ」
「なるほど。では、呪いを受けないようにするための忠告というより、お前は呪いを受けたのだと伝えたのか」
本当に、猫になってしまったあの時、宿の一室でバラバラになった本を咥えて集め、間違えたことを知った時の衝撃は大きかった。
「ジュード様。私は、呪いを受けた者がその後どう行動するかにかかっている気がします。物語では、心から謝れば許されていましたし」
「そうだな。ハルの言う通りだ」
軽率な行動だったと、ジュード自身そう思って反省している。言われるまま仕事をするのではなく、自らも慎重に調べ、疑問があったら確認して行動していれば、呪いなど受けなかった。
きっと、銀の女神が本当に待っているのは、仕事として依頼を受けた冒険者でも、ジュード・グレンでもないのだ。
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