表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/11

06 召喚術のお勉強(笑)と情報収集


昨日お勉強した部屋に移動し、今日も一人で朝食をる。姿を消した魔王が隣に居るけど。


念の為、魔王に食べるか訊いたが、またことわられた。『美味おいしそうでない』って。実際、昨日の夕食はあまり美味おいしくなかったしね。


『貴様の所為せいで、朝食を食べるどころではなかったわっ。(プンスコ)』


余計な事を訊いた所為せいで、魔王をまたプンスコさせてしまった。

ごえで言っているにもかかわらず、オコな波動がビシビシと伝わってきます。

かげで、朝食の味がどうだったのか、まったく記憶に残りませんでした。



食器をげてもらった後、引き続きこの部屋でお勉強。

お勉強の前に、教育係の人に『他の人たちと会いたい』と伝えておく。

何も言わないでおくと、『何も言われませんでしたし。(しれっ)』ととぼけられて、会える機会を作ってもらえない気がしたのでね。

まぁ、期待はしていないけど。

それに、魔王にお願いすればコッソリと手紙を届けてもらうことも出来そうだしね。

『魔王がげんなおしてくれれば』だけど。


今日は、昨日まったくしなかった召喚術のお勉強。

召喚術師の仕事は、召喚獣による攻撃と肉壁にくかべ。または、狼系の召喚獣による敵の攪乱かくらんとのことだった。

まぁ、だいたい予想していた通りだったね。

でも、鳥系の召喚獣による情報収集とかはしなくていいのかな?

そう思ったんだけど、俺に情報収集なんかしてほしくないから、そういう話はしなかったんだろう。


召喚術の練習をする。

えいしょうを教えてもらったのだが、かなりイタい内容だった。

このえいしょうめんこうむりたいなぁ。”あの病気”が発症して目や腕がうずいちゃったらイヤだし。

でも、『めんこうむりたい』と思ったところでそういうわけにもいかず、ガッツリと練習させられました。

笑いをこらえながら練習をしたので腹筋がきたえられました。きたえる場所が違うよね?

でも、こんなイタいえいしょう淡々(たんたん)とこなせるだなんて……。

俺は、教育係の女性をおそれを含んだ目で見てしまいます。

もしかして、この国の召喚術師って、全員が”あの病気”を発症しちゃってたりしませんか? そんな国に居たくないんですがっ。それとも腹筋がスゴイのかな? 是非ぜひとも、こうしゃほうでお願いします!


この日は狼系の魔獣の召喚をこころみたが、えいしょう(笑)が無理で失敗を繰り返す。

腹筋の限界に挑戦し続けるも、精神的な限界のほうが先に来てしまい、「あー、もう魔力が無いー、もうダメだー」と言って、この日の召喚術の練習を終わらせました。


その後、昨日と同様にこの世界の常識なんかを教えてもらい、今日も情報収集がはかどりました。

でも、ピクピクと痙攣けいれんする腹筋のうらみは忘れません。

あとで、えいしょう(笑)をネタに『魔法の王』でもあるらしい魔王をイジり倒して、腹筋のうらみをらさせてもらおうと思います。



  ◇  ◇


夜。

部屋に戻って来た俺は、えいしょう(笑)の件で『魔法の王』でもあるらしい魔王をイジり倒すべく、魔王を呼ぶ。

姿を現した魔王は……。


俺を見て大笑いしたのだった。


俺を見て散々(さんざん)大笑いした魔王が、俺に向かって文句を言う。


「何じゃ、あのえいしょうとやらはっ、ワシを笑い殺すつもりかっ?!」


あれ?

あのえいしょう(笑)って、もしかして魔王とは無関係?


「初めてぢかえいしょうとやらを聞いたが、あんなにかいなものだったとは思わなかったぞ! アッハッハッハッ!」

「…………」

「貴様も貴様じゃ、よくあんな恥ずかしいセリフを真面目まじめな顔で言えるものじゃな! ワシは感心したぞ! ププププッ」


くそう。

まるで他人ひとごとの様に俺を笑いやがって。

えいしょう(笑)をネタに魔王をイジり倒してやろうと思っていたのに。

あと、『感心したぞ』とか言ってたけど、それ、絶対()めてないよね!

ちくしょう!


「これ以上ここにっては、ワシの腹筋がたん。では、また明日な。ワッハッハッハッハ!」


そう大笑いしながら、魔王は姿を消したのだった。



一人、ポツンと部屋に残された俺は……。


パジャマに着替えてベッドに入り、不貞ふてしました。


<設定>

(魔法のえいしょうについて)

魔法のえいしょうは、人間の国で独自に発展したものです。

こくでは、無詠唱か魔法名を言うだけです。

主人公も無詠唱で召喚術を使えましたが、『召喚術の勉強』と思って真面目まじめに取り組んでいるのです。


下の 【 ☆☆☆☆☆ 】の星の数で『評価』をしていただけれると嬉しいです。

それと、『ブックマークに追加』も。

ポイントが増えると嬉しいので!

気が向いた方だけで結構ですので、よろしくお願いいたします。

それと、誤字報告も歓迎しています。

ちょこちょこと誤字とか脱字とか一文字多いとか、やらかしてますので…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ