第十三話 女の敵
放課後のファミレスは学生の集会場と化す。
色々な制服が並んでいてちょっと面白い光景だ。
この人の群れの中で私が一番不機嫌な自信がある。
「ね、これ何の意味があるの?」
私の問いかけに
「えぇ?」とお間抜けな顔で答える沙希。
一言で説明すると…5人。
「デートなら二人ですればいいでしょ?」
というか普通はそういうものだと思うんだけど。
「デートならね。今はそうじゃなくて遊んでるだけ。遊ぶなら人数多いほうが楽しいでしょ?」
「立花さんもしかして何か用事あった?」
心配そうな目でこちらを見る。
彰くんはやっぱりいい人だと思う…。
私のことは沙希を気遣って名字で呼ぶし。
「デートは別の日ってか?」
話に割り込んできたのは水嶋 恭介だ。
「うん。俺たち毎日連絡取ってるもんね!」
「ね〜♪」
…バカップルは何を言っても無駄らしい。
「…暑苦しい」
灘波 慶の一言には威圧感があるから不思議だ。
「俺にも予定ってもんがあるんだけどなぁ」
「そうなの?でも恭介ヒマそうだけど」
「ん〜。丁寧にお断りしてるからね」
「そうなんだ。道理で最近見ないと思った」
「…見ない方がいいだろ。あれは」
…何の話だ?…3人は会話繋がってるし
「何で断ってるの?」
うん!?沙希も??…わかってないの私だけ?
「お姉さま方怖いし。あとあと面倒だしね〜」
「ううわ…女の敵」
「違うよ沙希ちゃん。恭介は…」
…別に入りたくもないけど自分だけ論点がわからないのは虚しい。
「あれぇ?恭介クン?」
私が嫌いな普段より2オクターブぐらい高いだろっ!という声がした。
振り向けばそこには化粧の濃さと制服が見事にミスマッチした女子高生。
「なんか久しぶりだね?今度は遊ぼうねっ!」
この言葉で私の中のバラバラだったピースが一致した
女を粗末に扱うような男は最低だ。




