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君がいるから  作者: 柚果
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第十二話 ドストライクorボール

授業の間の最大の休み時間の昼食は待ち遠しい。


お弁当は冷めても美味しく思えるから不思議だ。



「いただきまぁす」



昼食を始めて2秒。沙希がまたもや爆弾を落とす。





「杏と恭介くんってどうなの?」




ポロ。




その瞬間挟んでいたから揚げがお箸から落ちる。


メインのおかずが一つご臨終に…ってそうじゃない!




「何?動揺してる?」


「してないわよっ!何?何の話してるの!?」



声が少し大きくなってる気がするけどこれは動揺ではない。決してない。




「ん〜、どうなのかなって思って。興味本位?」


沙希はパクッと玉子焼きをほお張る。




「興味本位で人をどうにかしないでよっ。よりにもよって水嶋恭介と!」


「あっ!私のハンバーグ」 



沙希のお弁当箱からメインのハンバーグを盗み食い。


から揚げの恨みは恐ろしいぞ。




「だいたいね、私のタイプとかけ離れてんのっ。沙希が一番知ってるでしょ」


「知ってるよ。でもそんなの常にあてはまらないもん」


「それって彰くんのこと?」


「ううん。ドストライク」




…あぁ、そうですか。




「ま、違うっていうならいいけどさぁ」



だから違うって。ボールもいいところだ。



「まぁ彼女関係苦労しなさそうだよね。

何てったってあの容姿だし。モテるのは確実だもん」




…だろうね。そこは認めよう。あくまでも一般的に。




「気付いてた?一緒にファミレスいた時の視線」



「え」



「もうヒシヒシ伝わってきて痛かったし。女は怖いね」




…沙希、あんたも女でしょ。それにしても



「全然知らない。何にも気付かなかった」


「…ま、杏は自分のことでも気付いてないからね」





沙希の失礼発言にはあとで制裁を加えるとして。




そんなの今の私には関係ないことだ。






もちろんこれからも。

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