ある日の夢
「ここは…どこだ…?」
僕は何もない空間で目覚めた。
天井も
壁も
床も
全てが白の世界
「僕はどうしてここにいるんだ?」
僕は昨日までは『平凡な世界』で暮らしていたはずなのに…
外の空間につながる扉はない。
むしろ外の空間なんてないってことだけはわかった。
ただ、その場所は酷く居心地が良かった。
『ぼく』だけが息をしてる世界
『ぼく』だけが思考をする世界
未来のことも
他人のことも
何も考えなくていい世界
意識が閉じて、また開いた。
また 真っ白い世界
幾度か繰り返すうちに気づいた。
そうか…
ここが…
本当の… 世界?
「わかったよ」
全部 僕の妄想なんだろう…
友達も 家族も
あ る 日 の 夢
僕はまた妄想の世界で目を覚ました