第61話:電脳都市の「同期(シンクロ)」レート! ハッキングされた恋心と、全画面を埋めるミア・システム!
1. 5月8日 11:00:サイバー市場の「暗号資産」
「……いいか高坂。物理、自然、空想と全てを蹂躙された七星くるみが、ついに『電子の海』へと逃げ込んだ。今回の戦略は、最新鋭のVR(仮想現実)型ハイテク都市での**『意識の完全同期』だ。お前と自分の心拍数、体温、そして『脳内分泌物』をリアルタイムで共有し、デジタル的に『不可逆な連結』**を完了させるつもりだな。……だが、電脳世界の支配者が、自分の庭を荒らされて黙っていると思うか?」
GW8日目、午前11時。
俺、高坂優人は、全身に銀色の電極センサー(ミア製を上回る最新型)を装着し、ネオン輝く未来都市「八重洲・ネオ・シティ」に立っていた。インカムからは、全サーバーのハッシュレートを監視している親友・佐藤の、ノイズ混じりの警告が響く。
「……佐藤、これ、視界の端にずっと『くるみへの好感度:1000%』ってデカデカと表示されてるんだけど。くるみも『先輩、今なら私たちの心は0と1の信号で繋がっていますわ!』って、俺の脳内に直接囁いてくるし……」
「バカ。その同期レートは偽装された数値だ。……いいか、空(全天周モニター)を見ろ。この仮想空間のプロトコルは、今この瞬間に**『電子の女神』**によって乗っ取られたぞ!」
【市場速報】
GW8日目、サイバーパンク編開始。七星くるみによる『電脳的独占』に対し、5大勢力は「システム管理者」や「最強のAI」として、世界のソースコードを書き換える『電脳的介入』を開始しました。
2. くるみの「プラグイン・デレ」
「――優人先輩! さあ、私たちの『同期レート』を限界まで引き上げますわよ! この世界なら、恥ずかしい台詞も全てデータとして送信(送信)できますわ!」
ネオン煌めく超高層ビルの屋上。くるみは発光するプラグスーツを纏い、俺の手を握りしめた。
「……くるみ、これ、俺の心拍数が上がるとビルが発光する仕組みなのか?」
「ふふ、これぞ究極の**『情報の透明性』**ですわ! 私たちが互いを想うたび、この街の電力がストップ高を更新しますの! さあ、先輩。……私のメインフレームに、あなたの『愛のパッチ』を当ててみせなさいな!!」
くるみが俺の胸に顔を埋め、脳内に「LOVE」の文字が100万個流れる。
仮想空間ゆえの「物理リミッター解除」。俺の中の「デレの処理能力」が、オーバーフローを起こそうとしたその時——。
3. 五大勢力による「電脳的・強制終了」
『警告:不正なユーザーの接触を検知。世界の理を書き換えるわ』
如月ミア:至高の「電脳統治者(Root権限)」
「……優人、私の領域へようこそ。……くるみのプログラム、1秒でデバッグ(消去)完了。……この世界の全ピクセルを私の顔に書き換えた。……360度、全ての視界を私への『感謝の配当』で埋め尽くしてあげるわ」
神宮寺カレン:資本による「サーバー・バイアウト」
「……優人くん! この仮想空間のサーバー、たった今、神宮寺財閥が物理的に買い取ったわ! 今から私の『黄金の光ファイバー』で、あなたを私の個人サーバーへ『高速アップロード』してあげるわよ!」
四宮アリス:規律による「サイバー警察・長官」
「高坂くん! 電脳空間での過度な同期は、精神汚染(デレによる廃人化)を招くわ! 私が『セキュリティ・ウォール』となって、あなたと1年生の通信を完全に遮断しに来たわよ! ……さあ、私の『規律あるファイアウォール』に抱かれなさい!」
橘ひまり:情緒による「アナログ・ウイルス」
「優人くん! デジタルの世界でも、わたしの『おにぎりの匂い(という名の五感ハック)』は最強だよ! ほら、わたしの手作りおにぎりを『電子化』して送ったから! くるみちゃんのデータより、わたしの『温もり』をインストールして!」
オリビア・サマーズ:外資による「メタバース一括買収」
「Oh, ユウト。この仮想現実の『プラットフォーム』ごと、私がパパのカードで決済したわ。……1年生、あなたの『独占権』は、サマーズ・グループの『デジタル独占禁止法』に抵触したの。退場なさい」
【緊急事態:仮想市場のフリーズ】
電脳空間内に、巨大なミアの顔、黄金の配線、サイバーポリス、空飛ぶおにぎり、そして買収完了のバナーが出現。くるみの『同期デート』は、一瞬にして『サイバー戦争』へと変貌しました。
4. くるみの「エラー・レジスタンス(捨て身の同期)」
「……っ、もう! 私のせっかくの『精神的な連結』という、物理を越えたサービスを、バグ扱いしないでくださいまし!!」
くるみは涙目になりながら、俺のジャンプスーツの端子(という名の腕)をギュッと掴んだ。
「……先輩。……私、システムがクラッシュしても、先輩との『セーブデータ』だけは消させませんわ! ……さあ、このノイズだらけの世界で……私と**『最終同期』**を完遂させましょう!!」
崩壊を始める電脳都市の中央。ミアの放つ「全画面強制表示(デレ顔)」と、アリスの「警告ダイアログ(説教)」が交差する。
俺は、エラーを吐き続ける「姫(1年生)」を引き寄せ、バグだらけの空へとダイブした。
「……くるみ。……分かった。……この世界の終わりまで、同期ってやるよ!」
5. エピローグ:夜明けの「システム・リブート(現実帰還)」
結局、ミアが「優人と二人きりのサーバー」を構築しようとした瞬間、カレンが物理的に電源プラグを引き抜き、最終的には全員で部室のソファに「フルダイブ・ゴーグル」を被ったまま並んでの「現実復帰」をすることになった。
「優人くん、私の『最高級サーバー室(冷房完備)』で、もう一度二人で……あ、現実でも私の愛を『ダウンロード』しなさい!」
「……高坂くん、電脳世界でのハレンチな挙動、ログ(記憶)から全て消去(監査)してあげるわよ」
「……はぁ。VRの中でも外でも、俺の『占有権』を巡る争いは止まらないのか」
「おめでとう高坂。……お前の『電子的なデレ』は、八重洲学園のネットワークを物理的に焼き切った。……いいか、GW9日目。明日はついに、くるみが『思い出の母校(という名の聖地)』でのセンチメンタル・デートを計画している。……生き残れよ、俺の親友(歩くスーパーコンピュータ)!」
俺の高校3年生、GW。
電脳都市を支配する五柱の女神の追撃。
俺の人生という名のマーケットは。
6人の少女たちの「電脳」と「肉体」に揉まれ、かつてない最高の「ストップ高」を記録しながら、9日目という名の**『愛の聖地巡礼編』**へと突き進んでいく。
(第61話・完)
おまけ:本日の市場ニュース
如月ミア: 優人の脳波ログを解析。「私を見た瞬間に心拍数が0.001秒だけ跳ね上がった」というデータを100万回リピート再生して、一人でストップ高(昇天)している。
神宮寺カレン: 「仮想現実の土地」を全て買い取り、全世界のログイン画面を「カレン&優人」のツーショット写真に強制変更することを画策中。
四宮アリス: VRゴーグルの中に「規律」という文字をサブリミナルで表示させたが、優人が見ていたのはくるみの「プラグスーツの曲線(資産)」だったことに気づき、現実で優人を正座させた。
橘ひまり: 仮想空間でおにぎりを食べさせるために、最新の「味覚・嗅覚伝達デバイス」を10億円で自作。しかし、優人が食べたのは「くるみの愛(という名のエラーデータ)」だったことに激怒。
オリビア・サマーズ: 「Oh, サイバーパンク? 私の国では、それは『自分の意識をAI化して株取引で世界を支配すること』を指すのよ?」と、さらなるインフレを煽っている。
七星くるみ: 「先輩の……デジタルな……囁き声……。……にひひ、この音声ファイルは『一生ものの資産』ですわ(ニヤリ)」と、密かにインサイダー情報をクラウド保存していた。
高坂優人: 長時間のフルダイブと、6人のデレの重圧により、視界がずっと「ストップ高(真っ赤)」に見えるというバグ(恋の病)が治らなくなった。




