表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/60

第三十四話「社主リストを尾行せよ」

「ずいぶん騒がしいな」


「ええ、すみません......」


 黒服たちが慌ただしく動く中、エルダリィーさんにカジノマネージャーが謝る。 ぼくはもうけたエルダリィーさんに部屋から解放され帰ろうとしていた。


(ネクロマンサーは感覚共有していた。 あれを倒したからあわててるな)


「まあ、勝ったからいいけど、今日はついていたなあ」


 そうほくほく顔でエルダリィーさんはいった。


(よくいうよ。 いままではわざと負けて、怪しまれるのを避けてただけだ。 ネクロマンシーを使えば相手の手札をみることや、ルーレットの操作なんか簡単だから)



「なるほど、やはりそうか......」


 ぼくはみてきたことをエルダリィーさんに話した。


「ただすぐに突入しないと、あの臓器移植用のディシーストは隠されてしまいますよ」


「いや、このまま泳がせる」


『なんだと! せっかく調べたのに!』


「確認ができなかったから、本腰の捜査ができなかったんだよ。 その事実があれば、かなり大がかりな捜査も可能だ。 帝国との繋がりや、白き聖者ホワイトセイントへの手がかりも見つけられる」


「確かにニーディーだけを逮捕しても尻尾を切られるだけですね。 このまま放っておいたほうが、繋がりをみつけられるか」


「そういうことだよ。 おつかれ、二人はカイル隊長に新しい任務をもらってねー」


 そういってエルダリィーさんは上機嫌で帰っていった。


『......あいつが違法にもうけたことカイルに言おうな』


「......うん、そうしよう」


 ぼくたちはそう話した。


 

「......わかった。 エルダリィーからは回収しておく」


 カイル隊長が電話局越しでそういった。


「それで平和のピースシールド以外に怪しい団体はないんですか?」


「それだが、平和のピースシールドを調べるうち、ひとつ引っ掛かることがでた」


「ひっかかること?」


「細かくはシュリエに伝えたから合流してくれ」


「わかりました」


(......すこしおかしいな。 どうかしたのか)


 ぼくたちはソークタウンという町でシュリエさんをまった。


「う......」


 オープンカフェでまっていると、シュリエさんが近づいてきたが、及び腰だ。 ミーシャが姿勢を低くして尻尾を揺らし、近づくシュリエさんをまっていた。


「ミーシャ飛びかかろうとしないで」


『わかったよ』


「ふぅ...... ガリッ」


 ミーシャがすこし離れて丸くなると、なんとか落ち着いたようで、氷をかじりながらシュリエさんはおそろおそる近づく。 


「それでぼくたちはなにを?」


「ああ、ある新聞社を調べる」


「新聞......」


「【アイディアイムス】だ」


「アイディアタイムス、かなり偏った報道をする新聞ですね」


「ああ、帝国への警戒と危機感をあおったり、対決と軍の増強などを提唱したりしている」


「公平、中立をむねとしている報道である以上、あまり誉められたことじゃないですが、軍にとってはそれほど問題はないのでは?」


「ああ、だが他の隊の調べでは、議員【ヤングマン】と接触があるらしい」


『はぁ!』


「ひっ! ガリッ」


 ミーシャの声でシュリエさんは氷を噛み砕いた。


『どういうことだ!! ヤングマンは帝国と近しい議員だぞ!』 


「まあミーシャ、シュリエさんが怯えているから」


 仕方なくミーシャはまるまる。 シュリエさんは安心したようだ。


「そ、そうだ。 考えの対立している両者の接触は変だろう。 ヤングマンは次期大統領ともくされる人物」


「確かに...... アイディアタイムスはよく、ヤングマンを親帝国派と称して批判的に記事にも書いている」


(その議員と接触...... 取材ならあり得るが)


 ぼくたちはアイディアタイムスを探るべく、本社に向かった。


 

 そこは大きなビルで人の出入りが激しい。


『とはいえ、どうやって探るんだよ。 さすがに人の行き来が激しい、ヒラメがなくなったから、隠れて入るのは難しいぞ。 カジノは暗がりだったからはいれたけど...... って遠い!』


 シュリエさんは遠まきでみていたが、こちらにゆっくりと近づく。


「す、すまない。 確かに侵入は困難だが尾行はできる」


「尾行、誰か怪しい人物がいるんですか?」 


「【リスト】という女性で社主だ」


『新聞社のトップか。 それでそいつがなんなんだ』


「あ、ああ、奴が直接議員にあう」


『まあ取材と称して会うことはおかしくはないか...... わざわざ社主が?』


「いきましょう」


 ぼくたちはリストを尾行することにした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ