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おい今度の救世の乙女は何だか想定外だな?〜誰に理解されなくてもあたしは信じた道を進むことにした〜  作者: 夜朝
第2章 〜生きてこそ得られる幸せってあるでしょ〜

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第2章 その2

よろしくお願いします。。。

「残りの開通の儀ですが、これもまだ進展がない状態です。

 守護者様が夜毎集まって議論を重ねているのですが、これと言う案が出ません」


「キーぺも参加してるのよね? その議論。

 あたしも参加できたら良いのに。

 なんで寝る時間にみんな集まるかなぁ」


「エティ様が早過ぎるんです」


 さらりとキーぺが言う。


 ごふんごふんと咳払いするエティ。


 まずい話題を変えようと、自分がいなかった間のことを聞き出すことにする。


「いつもどんな話をしてるの?」


「概ねエティ様の暴走級の精霊力を注がれたらどうすればいいかについてです」


 エティはたらりと冷や汗が流れるのを感じて、引きつった笑いを浮かべた。


「この間のあれは、暴走級?」


「そうですね! 頑丈な造りのはずの神殿が壊れるかと思いました」


 爽やかな笑顔で応えるキーぺ。


 そこまで!? と、エティはひたすら恐縮するしかない。


 笑顔のままのキーぺが顔の高さでぱたぱたと手を振った。


「大丈夫ですよ。悪いことじゃないです。

 確かに無属性だというところと、容量が底なしなのは想定外ですが……。

 コントロールさえ覚えれば、むしろ無敵です!」


「コントロール……どうやって覚えたらいい?」


「それなんですよ。

 リヒト様は先にエティ様にコントロールを覚えてもらうべきだと一貫して主張されてまして。

 昨夜は皆様それに同意なさいましてね。

 今日から当分の間、エティ様の予定は精霊力のコントロールの練習です。

 せんえつながらぼくがご説明しますよ」


「そうなのね! うれしいわ。

 今に始まったことじゃないけど、頼りにしてるわよ。キーぺ」


 エティは、キーぺの背をぽんと叩くと洗面室のドアを開けた。


 * * *


 精霊力をコントロールする練習のため、エティはキーぺに連れられて郊外の雪積み場にやってきた。


 ここにあるのは雪だけで、何が爆発しても誰にも迷惑はかからないからとの理由だった。


「手始めにエティ様の無属性の精霊力をそのまま放ってみましょう。

 お好きなだけ出してください。あ、でも全部はだめですよ?」


「はあ。でもあたし、どうやったら出るもんなのか、よく分かんないわよ。

 自分の世界じゃあ、出すんじゃなくて受け取ることばかりしてて」


「あー……そしたら癒しの術を使った時のことは? あの時は確実に出しておいででしたよ」


「ああ、それなら多分──こう」


 ひゅごっ。


 エティが告げた横から、変な音がした。


 ふたりがそちらを見ると、雪の山が無くなっていた。


 それだけじゃない。


 浅く広いすり鉢状にへこんでいた。


コントロールの練習です。

練習……なってない!

大丈夫です、まだ始まったばかりですから。


ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます!

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