治療のお薬
たくさんの情報を友花から聞き出した。
森友花。6歳。花森幼稚園に通っていて、年長の百合組。母親は森留実子。32歳の専業主婦。父親は外国へ出稼ぎに出ている。
「なんて複雑な家庭関係……」
「簡単ですよ、クルミ」
さらっとチチルに愚痴を聞き流される。このIQ300鳥め。
悲しい。エモーシリ・ストライプを使いたい。
そして、その母親の症状を聞いた。長い。
◇◆◇
「薬の調合するぞー」
長すぎてへばっている。
「えーとまずテキトーにまそーを入れる~終わり~」
「おねーちゃんが馬鹿になった!!!」
そもそもこんな閉店時に来る客(友花とか友花とか友花とか)が悪いのだ。
「でも、そこの要因を調べなきゃー環境要因かも」
勝手に発された言葉に、チチルが反応した。
「もしかしたら、魔草の蒸散を日常的に吸っているのかもしれません。今までの症状を組み合わせると、まずはそれが浮かびます」
「役に立つトリー」
そんなことをクルミが言ったら、チチルに殴られた。
「今日という今日はほんっとうに許しませんよクルミ客しかもこんな小さなこの前で醜態をさらしておいてしかも私のイメージを崩れさせることをポンポンといい閉店時間前の客だからといって適当に対応!最悪ですよ!」
チチルが怒った。
しかし、そんなに怒りはたまっていなかったらしく、すぐに消火できた。
そして、次の日に治療にいくことが決定していた。