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世捨て魔王  作者: R氏
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はぁ...魔法使い引退?



 我ながら卑怯な戦い方ではあったが、辺りにいた大量のスケルトン達は全て殲滅する事が出来た。

 一段落ついたばかりではあったが俺には1つ試したい事も出来ていた為、すぐさま近くの木へと身を隠しはぐれのスケルトンを探していた。


 「――カラッ…」


 身を隠し10分程経った頃、ようやく1体で歩いている骸骨剣士を見つけた。

 試みを成功させる為の懸念事項でもあった気配感知のスキル。どうやら奴はそのスキルを持ち合わせてはいなかった様で、何も気付かずに俺の横を通り過ぎようとしている。

 そして奴が無防備にも俺の隠れていた木の前を通り過ぎようとした瞬間、俺は奴の背後へと回り込む。

 そして後ろから奴の首を掴みねじ切り、そのまま頭蓋骨を砕いた。


 ――――断末魔を上げる間もなくそいつが絶命したのを確認し、俺は遺品の剣を回収した。


「やっぱりどう考えてもこれから先武器は使えた方がいいしな。せっかくスキルも手に入れた事だしこれからしばらくは魔力付与をメインにして戦っていこう。


 ――えーっと…こう…か?」


 正真正銘初めての試みだった為、うまく行く自信も成功する保証も何も無かった。だがしばらく自分なりに試行錯誤した結果、やがて剣が淡い光を纏い出した。

 そしてそれは、まるで御伽話の中に登場する聖剣の様にも見えた。


「――――――綺麗だな」


 だが不思議だった。何故か骸骨剣士達が持っていた剣はどれもとても綺麗なのだ。

 大体こういう魔物達が使っている武器や獲物はボロボロのイメージなのにだ。


「……まぁ綺麗な分にはラッキーだし別にいっか」


 そして俺は、特に何も考えずおもむろに剣を横薙ぎしてみせる。


 ザザザザン…ッドォォォォオン!


 軽く一振りしただけの筈なのに周りにあった木を3本も切り倒してしまった。


「―――は?――なんだこりゃ…。こんなんチートだろ最早……」


 想定外の威力についそう零れる。


 (これがステータス+身体能力向上+魔力付与の力って事なのか…?)


 だがある意味では納得がいった。これだけの切れ味があるのだ、刃こぼれなどするわけが無かった。


「……よし、剣士になろう。魔法使いやーめた」


 というのは流石に冗談だが、これからもメインは魔法で行くにしても近接戦闘もそれなりに鍛えなければならないと認識した。

 これだけの恩恵があるスキルを腐らせておくのは愚でしか無い。

 それに恐らくこれから先の敵と戦っていくには近接戦もそれなりに出来なければ、いつかまた痛い目を見るに違いない。


 ――――俺は頬をさすりながら、以前ぶん殴られた帝国の女の顔を思い出していた。


「むかつくわー…あいつ。―――女だからって殺されないと思うなよ」


 久方ぶりにドス黒い何かが湧き上がってくるのを感じたが今はとりあえず飲み込む。

 この怒りは決して忘れてはいけないモノだが今は抑える時。

 どうにか気持ちを落ち着かせ先を見据える。漆黒の森はまだまだ続いている、果たしてこの森がどこまで続いているのか見当もつかない。


 そして本当にこの先に俺が倒すべき魔王とやらがいるのか。


 ――――正直今は魔王よりも帝国の奴等に仕返ししたい気持ちの方が数倍強かった。


 (だって魔王倒したら帰っちゃうしな。だからその前に片をつけなくちゃな)


「まぁ、とりあえず今は修行だ修行」


 先程のまとめ狩りのおかげで結構なLVが上がった様だったが今のLVはどれくらいになっているのだろうか。

 俺は魔力付与を解除し、持っていた剣で指先を軽く切りステータスを開いた。




 【名 前】 ナガヒサ・レイア



 【年 齢】 18



 【職 業】 勇者?



 【レベル】 173



 【攻撃力】 1120



 【魔 力】 1350000



 【耐久力】 1080



 【素早さ】 1400



 【知 力】 1600



 【幸 運】 10



 【スキル】 Realization (Exist Magic)


              (Exist Skill)


       悪食


       身体能力向上 LV 3


       魔力回復力向上 LV 5


       高速再生 LV 1


       威圧 LV 2  


       気配感知 LV 1


       魔力付与 LV 1





 めちゃくちゃ上がっていた。やはり思っていた通りあの骸骨達は相当強い魔物の様だった。


 (いや…、というよりも俺の強さにLVが追い付いていないのか?

  スキルやステータスの恩恵が大き過ぎて本来の自分のレベルで戦うべき相手より強い魔物達と戦えているのかも知れない)


「てか強いスキルを手に入れれば入れるだけ【悪食】がより際立つな…」


 (――――まじでいらんこのスキル…


  いや!俺はこいつを受け入れると決めたんだ。今更グチグチ言うなよ!

  スキルは多いに越した事ない筈だろ!ありがとうホームレスのおっさん!この子は大事にするからな!)




 ふと見上げた空に見えた。残り少ない歯を煌めかせ、親指を立てて笑っているおっさんの幻に背を向け―――俺は歩き出した





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