はぁ...グロ
さっきは特に何も思う事は無いって言ったけど、あれ嘘でしたすいませんでした。
(素材回収めちゃくちゃグロテスクでした――――いやマジで……)
ゴブリンのパーツで売れるのは耳だけだったのだが、問題は魔石だった。
大体の魔物は魔石が鳩尾辺りか頭部にあるみたいなのだが、ゴブリンは鳩尾だった。
人型の魔物の鳩尾辺りを解剖するのは、この世界にまだ来たばかりでほぼ一般人の俺にはまだ到底免疫が足りていなかった。
今回は冒険者としても初心者であるこちらに気を使ってくれたのか、チーム・サニスの面々が魔石を回収してくれた。
いつかは俺もあの外科医も真っ青な解剖手術をしなくてはならないのだろうか。そう考えると中々憂鬱な気分になってしまう。
(まぁ軽い逃避はこの辺りにして……)
―――ゴブリンの巣窟?縄張り?家?どれが正しい表現なのかはわからないが、とりあえずは到着した様だ。
パッと見た感じはただの大きな洞窟だった。中から薄っすらと明かりみたいなモノも見えてはいるがそれが何による明るさなのかまではわからない。
(ゴブリンにも文明ってあるのか?出会った瞬間いきなり銃とか撃ってこないよな…)
ある程度剣や魔法の訓練はしたが、それでも流石に銃弾を避けれる程の成長をしたかと言われればそれは断じて否である。
もしあの明かりが単純な松明などでは無く、電気を使用したモノであったならばゴブリンが銃火器を用いてくる可能性も決して0では無い。
こちらがそんな不安を抱えているだなんて微塵も考えていないのだろう、軽い調子でアスロから声がかかる。
「じゃあ行こうか。中では僕がスカウトの役目も果たさなくちゃいけないから僕とサニスが前衛で行くね。
殿をレイアに任せちゃうのは申し訳ないんだけど…前方の罠の警戒もあるから頼んでもいいかな」
「問題ないよ。その代わりもし挟まれたりしたらほぼ後ろにかかりっきりになっちゃうだろうから前方への援護はあんまり期待しないでな」
「いやいやなに言ってるんですかレイアさん!もし後ろから来たら魔法使いだけじゃどうしようもないですよ!その時はすぐに前衛のどちらかを呼んで盾役をしてもらう様にしてください!」
「そうだぞ。もしなんかあったら俺がすぐに後ろに駆けつけてやっからすぐ呼べっ」
(みんな優しいな…でもゴブリンてそんなに足早いのか?俺無詠唱だし多分そこまで苦労する事は無いと思うんだけど…
まぁでもここは厚意に甘えておくか。それがチームってやつだろう)
「ありがとうみんな。そうだな、無理はしない様にするよ」
「じゃあ――――行こうか」
アスロのその一言を皮切りに俺たちは洞窟へと足を踏み入れた
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