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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

気を確かに、落ち着けるため、文章にしておく

作者: イトー

 ついさっき、数日前に知人が大怪我を負ったことを聞かされた。

 それも状態はかなり悪く、最悪の場合は再起不能は免れないかもしれない。

 大きなダメージのある部位を聞いて察するに、おそらくは会話することも困難だろう。


 負傷の理由は、暴力を振るわれたとか交通事故とか自殺だとか、そういった法を逸脱した行為や他人に迷惑をかける類いのものではない。

 これは個人的なことなので、詳細は伏せる。


 1週間前に仕事についてのアドバイスや日常の何気ない話題でやり取りをしたばかりなのに。

 年上で頼りになり、いろいろと教えてもらうことのほうが多かった。


 何かにつけてちょこちょこと駄菓子をもらうのが常になっていて、毎回お返しはしたが、今度はこちらからコーヒーでもおごろうかと思っていた。

 なのにまさか、こんなことになるなんて。



 93歳になる祖母が転んだ拍子に腕を骨折して、生活の介助をし始めたタイミングなだけに、余計に人の人生や命について考えてしまう。


 なんで人はたやすく傷付いてしまうのだろう。

 命とはどうしてこうも、もろく儚いのだろう。

 運命とはなぜ、かくも過酷なのだろうか。


 ああ、ままならない。

 世の中、ままならないことばかりだ。

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