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テーマ詩集:あなた

あんたの屍をこえてゆく

作者: 歌川 詩季
掲載日:2023/11/10

 先人への畏敬。

 充分に報いることはできなくとも。

 おれの(しかばね)をこえてゆけと

 あんたはひとことだけ告げて

 ぐんぐん まえへとすすんでく


 矢尻と銃弾をくいこませた腹を見せることなく

 ひろくて たのもしい背中だけを ぼくらにむけて

 あれきり 笑顔も 苦しい顔すら こちらへやらずに

 あんたは ぐんぐん まえへとすすんでく



 ぼくらだって わかってるんだ

 あんたがあれからなにも告げずに

 背中だけをぼくらにむけて

 ぐんぐん まえへとすすんでくのは

 いつかたおれる あんたの(しかばね)

 ぼくらがこえてゆくためには

 あんたが ぐんぐん まえへとすすんだそのぶん

 ぼくらも ぐんぐん まえへと

 すすまなきゃならないんだって


 そのあげく

 いつかたおれたあんたを のりこえて

 さらに ぐんぐん まえへと

 すすまなきゃならないんだって


 だから あんたは なにも告げずに 背中だけをむけて

 矢尻と銃弾をくいこませた腹を見せることなく

 そして まだたおれずに

 ぐんぐん まえへとすすみながら

 ぐいぐい まえへとぼくらをひっぱってる


 あぁ なんてやさしくて きびしいんだ



 これがあんたの 生きざまで 散りざまだって

 わかってるからぼくらも

 つぎのことばをまつ必要もない


 ぐんぐん まえへとすすんでくあんたに

 ぐいぐい まえへとひっぱられて

 いつか たおれたあんたの(しかばね)をこえてゆく



 ただ それだけが


 さいごまで やさしくて きびしかったあんたに

 ぼくらがしてやれる

 たったひとつのことだから



 ただ それだけが

 ひさびさに、こういうの描いた気がします。

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制作:冬野ほたる先生

挿絵(By みてみん) 制作:あき伽耶先生
― 新着の感想 ―
[良い点]  言葉で諭されるよりも。  受け手を信じ、託しての行動。  信じてもらえていることをわかっているからこそ。  望み通りに、こえていけるのだと思います。
[良い点]  先を切り開いてくれた方々がいるから今がある。  その先をまた切り開くのは、今度は「ぼくら」なのですよね。
[良い点] 良いですね! 私もグングン前へ進んでいきますよ〜!! [一言] でも、倒れない♪ 倒れても、蘇る♪ 螺旋のように、輪を描く❤️
2023/11/10 07:29 退会済み
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