第3話 レベルアップ
どうも、れもねーど弐式です
やっと最新話が完成致しました。
今回から戦闘シーンも入りました。
皆さんが楽しんでいただけたら私としては、とても嬉しいです!
それでは本文をどうぞ
れもねーど弐式でした
俺たちは、『魔王』を倒すと決めた。そのためにも強くならないといけない。みんなが安心して明日を迎えられるために。
俺と司はまだ、あまり強くない。今は、モンスターを倒してレベルを上げている最中だ。今回の相手はトラ型のモンスターで、攻撃力は結構高い。
「和樹っ! 僕が攻撃を防ぐからその間に側面から攻撃してくれ!」
司は、片手剣+盾というオーソドックスな装備をしている。
「リョーカイ。」
そう答えてから、側面から攻撃をする。ちなみに俺の武器は、「刀」だ。まず右斜めからの斬り下ろし、次に左から横一線に薙ぎ払うと、モンスターがひるんだ、どうやら司がカウンターを決めたようだ。
「ナイスだ、司!」
この気を逃すまいと俺は空中に飛んだ。
「くらえっ!」
落下するエネルギーを上乗せした一撃を、モンスターの頭にフルパワーで叩き込む。
次の瞬間、モンスターは光の粒子となって消滅した。
「二人ともお疲れ様。私が手伝わなくても、充分強いじゃない。」
明日香は、普段は槍を使っているが、俺たちに経験を積ませるために、回復などの援護に回ってもらっていた。
「だいぶ上手くなって来たんじゃない?」
「そうだな、司のカウンターも良かったしな。」
そんなことないよ。と司は照れるが、カウンターがうまく決まったからこそ、俺はとどめを刺すことが出来たのだ。
「レベルもかなり上がってきてるんじゃない?」
明日香にそう言われ見てみると、この前まで16だったのに、もう23になっていた。
「俺のレベルは23になってたぞ。司は?」
「僕は21だったよ。」
だいぶ上がっていたが、まだ幹部を倒せるには程遠いだろう。しかしゲームの世界が現実化しただけあって、幹部を倒す順番は弱いやつから倒せるという。だが、それでもまだ及ばないのだが、強くなって来ていることには素直に喜んでいいと思う。
「今日はこのくらいにしましょう。ずっと戦ってると疲れたでしょう。」
ふいに明日香がそう言うと、
「そーだね。僕もうヘトヘトだよ〜」
そう言って司は地面に座り込んだ。情けない奴め、と思ったが、ずっと盾を持って防御に専念してくれていたのだから、俺以上に疲れているのだろう。感謝の気持ちでいっぱいである。
「それじゃあ今日は帰るか。」
俺の意見に二人は賛成して帰ることになった。帰っている途中に急に明日香が、
「ねぇ、あの子大丈夫かしら?」
そう言ってきた。
明日香の指さす方を見ると、20メートルくらい先に、一人の少女がいた。その少女はどうやら、モンスターと戦っているようだが、少女が相手にしているのは、クマ型のモンスターで、この辺りにじゃ結構強い部類に入るやつだ。俺と司でも倒すのは苦戦するだろう。
そんなクマを相手にしている少女は見るからに押されていた。ついにはクマに武器をはじかれて、手から離れてしまった。もう攻撃を防ぐ方法はない。助けに行ったところで間に合わない。と、そう思うより早く体が動いていた、俺は明日香の槍を借りて、投てきしていた。その槍はクマの頭を見事に貫き、クマは消滅した。急いで少女のもとに駆けつけ、
「大丈夫か!?」
そう問いかけ少女を見ると泣いていた。それもそうだ、死んでも生き返ることはできないのだから。
「すいません、助けていただいて。」
その声は、とても震えていた。
「気にするなよ、それより大丈夫か?」
「はい、助けていただいたので。」
「君、名前は?」
「皇 咲夜 (スメラギ サクヤ)って言います。」
これが俺たちの新たな出会いだった。
どうだったでしょうか?楽しんでいただけたでしょうか?まだ始めたばかりでおかしな点があると思いますが、今後ともよろしくお願いします
れもねーど弐式でした