第2話 決断の時
みなさん、お久しぶりです。れもねーど弐式ですようやく第2話が出来ました。と言ってもあまり時間は経ってませんが。
最後まで読んでいただけるととても嬉しいです。
れもねーど弐式でした。
VR世界が現実化した。
そんなこと有り得るのだろうか。しかし、実際にそうなっているのだから認めざるを得ないのだろう。
数日前にVR世界が現実化し、『魔王』が現れた。世界の終わりとさえ言われていた。しかし、『魔王』に攻撃の意志は無いようにみてとれる。『魔王』が言うには、四体の幹部を倒さないと、戦うことは出来ないらしい。そこはゲームのシナリオを守るのか。実に律儀な『魔王』である。
そういう事でひとまず安心といえるだろう。しかし、脅威であることに変わりはない。そこで、俺たちは三人で集まり、今後のことについて話し合うことにした。
「なあ、明日香。ゲームの世界が現実化したってどーゆーことだよ。」
「私も聞いただけだから詳しくは知らないけど、そのままの意味らしいわよ。」
俺と司は首を傾げていたが、明日香は話を続けた。
「ゲームの世界ではHPがゼロになるとゲームオーバーでしょ。それと同じで、HPが無くなると死ぬの。ただ一つ違う点は、復活が出来ないところなんだって。」
なるほど、と俺は相づちを打った。司も理解したらしい。
「あっ、でも能力はそのまま使えるから“勇者”は、戦うことができるのよ。」
補足すると“勇者”とは『ブレイブ・オンライン』のプレイヤーののことで『魔王』を倒すからという単純な理由だ。
「まあ、誰かが魔王を倒してくれるから、僕らが戦う必要は無いでしょ。」
「司、ほとんどの人がその考えにたどり着くにきまってるだろ。」
俺の発言に司は言葉が詰まる。
「お前は、誰かがやってくれる。いつか魔王も倒される。そう思ってるんじゃないのか。」
司はギクリと反応した。
「司、お前は誰かが倒すまで怯え続けるのか、いつくるかも分からないその時まで。そんなの、俺は嫌だな。」
そうなるくらいなら、戦って死にゆく方が断然カッコイイと俺は思う。
「戦う力があるのに戦わないなんて、俺は絶対に認めない。」
すると少しだけ司の目の色が変わった。
「そ、そうか魔王を倒さないとみんなは安心して暮らせないのか......」
当然のことだ。勇者以外は力を持たない。戦ったところで結果は、火を見るより明らかだ。『魔王』が倒されるその時まで、待ち続けるしかないのだ。
どうやら司は覚悟を決めたようだった。
「そうだな、僕
たちで魔王を倒そうぜ。」
「そうね、私たちで倒しましょう。」
明日香も賛成したらしい。
「そうと決まったらさっそく特訓だな。」
俺の言葉に対して二人は声を合わせて答えた。
「「おーー!」」
俺たち三人は戦うことを選んだ。
それがどんなに困難な道を歩むのだとしても、三人なら乗り越えられるそんな気がしてならなかった。
どうも、れもねーど弐式です。
今回は、みんなが覚悟を決める。そんな内容となりました。次からは戦闘シーンも入れる予定です
面白い作品を作れるように頑張りたいと思いますので今後ともよろしくお願いします
れもねーど弐式でした。