第1話 歯車は回り出す
初めまして。れもねーど弐式です。
この作品は初めて書いたものなので、いろいろと至らない点があると思いますが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
れもねーど弐式でした。
キン、キンと金属音が辺りに響いている。音の正体は、剣が交錯する音だ。今、俺は『ブレイブ・オンライン』というVRゲームを、二人の友達と一緒にプレイしている。
一人は男、一人は女だ。男の名前は、斎藤 司 (さいとう つかさ)俺と同じ学校に通っている。もう一人は俺の幼なじみであり。同じクラスの七瀬 明日香 (ななせ あすか)である。
今、二人はPvPをしている。お互いの腕に磨きをかけようと、俺たち三人ではじめたことだ。俗に言う特訓だ。
優勢なのは明日香だった。ゲームを始めて間もない俺でも分かる。明らかにバトル慣れしている。
それゆえに司は、防戦一方だ。決して下手では無いが、この場合は、相手が悪かった。ついには攻撃を捌ききれずに、尻もちをついてしまった。
「参った!降参だ!」
司は自分の負けを認めた。
「情けないわねー。もう少し頑張りなさいよ。」
そういう明日香の言葉に対して司は
「お前が強すぎるんだよ。和樹とならいい勝負ができるってのに。」
そう答えた。
今あいつの言った「和樹」とは、俺の名前である。小鳥遊 和樹これが俺のフルネームである。俺と司は始めてから数週間と経っておらずそんなに上手くはない、かと言って下手というわけではない。普通くらいだ。
俺たちをこのゲームに誘ったのは明日香であり、数ヶ月前からプレイしていたという。どうりで強いのも頷ける。
この世界では、剣と魔法を使い『魔王』を倒す物語で、『魔王』と戦うためには四体の幹部を倒さなくてはならない。もっと強くなって早く『魔王』と戦いたいなー、などと思っていると
「次は和樹、お前と勝負だっ!」
司は俺になら勝てると思ったのか、勝負を挑んできた。
「いいぜ、かかって来いよ。」
そんなやり取りをしていた時、急に、何も見えなくなった。一瞬、脳がパニックになったが、すぐに落ち着きを取り戻し、みんなが様子を確認するために
「お前らっ! 大丈夫か!?」
そう問いかける。しかし返事はない。
どうしたものか、そう思っていると視界が次第に明るくなってきて、俺は、とある部屋にいるのだと分かった。しかしその部屋を見渡すとどこか見覚えがあった。
「ここは.....俺の部屋?」
見間違えるはずもない。
日々生活しているこの部屋を......
何が起きた?電源でも落ちたか?と自問自答していると、外から悲鳴が聞こえた。
何が起こったのか確認するために外に出ると、そこにはここにいるはずの無い奴がいた。
『魔王』だった
なぜ奴がここにいるっ! 現実じゃないのか?という疑問でいっぱいだったが、そこへ明日香が走ってやって来た。
「和樹、大変よ!」
「なんだこれは、!? どーなってるんだ!?」
明日香は呼吸を整えるとこう言った。
「VR世界が現実化したらしいのっ!」
俺はその言葉をしばらく理解出来ずにいた......
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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面白がってくれたのなら幸いです
なるべく早く続きを投稿できるよう努力致しますので今後ともよろしくお願いします
れもねーど弐式でした。