平成の火消し屋1-3
まずい人が来た。また電話をかけなおすよガチャ・・・
「こんな遅い時間にどこほっつき歩いてんだ少年。危ないおねーさんに襲われちゃうぞ。」
そんなことを喋りかけてくるのは自分が知っている限り1人しかいない。
警察官の竹崎真里だけだ。スタイルはいいが性格が・・・終わっている。
体は動かせれるが男に関しては、俺が言うのもなんだけど、だめだめだ。
「心配されなくても大丈夫だよ。家まですぐそこだし。ご心配ありがと。」
けど心配そうに俺の方をじっと見つめている。ここはあえてのスルーで帰路につく。
ポケットに手を突っ込み空を見上げつつ家まで帰る。親の実家に帰れば星なんていっぱい見れるのに、ここはみえて3つ4つだ。
まだまだ暑い。8月が終わりもうすぐ秋だというのに・・・。
そんなことを考えながら家に帰りつきポケットから鍵を取り出しどあを開ける。
リビングにはまだ明かりがついている。すると帰って来たのを気づかれたか足音が近づいてくる。
「おにーちゃん!今何時だと思っているの!まさかまたこはるねぇの所に行っていたの?」
リビングからうるさいのがやってきた。コイツは俺の妹で如月紅李。
まだ中学生だというのに家事は紅李が全部やってくれている。助かるが口は多い。
これまたブラコンだ。
「わるい。仕事が入ったから俺の部屋には入らないでくれ」
と言いながらそそくさと自分の部屋に逃げていく。これ以上小言が増えても困るからだ。
どうしたらこんな子どもに育つのかなぁ。親は海外で子どもを助ける医療団体に入っており家には1年に1度顔を見せるか見せないかである。
小さい頃からこんな感じだったので兄妹3人で助け合って暮らしている。
自分がこんなにノー天気でいられるのにはやはり2人のおかげだろうと思っている。
ふぅ・・・はじめるか。そんなことを言いつつPCの電源スイッチに触れた。
ここから現実世界の輝ではなく平成の火消し屋、輝へと変わる瞬間だ。
誰にもここからの自分を見せたことはないが、意識的には変わっているつもりだ。
ここで輝は自作のソフトACC
などを起動した。名前は自分で考えたが兄妹にはセンスがない、厨二臭い乙wwwと言われる始末だ。
まずはクレームを出したお客のTuitterアカウントを探す。・・・ってあった大炎上してますやん。
はぁっとため息をつき髪をクシャクシャにして画面とにらみ合う。こうゆう場合にはまずはこのアカウントを乗っ取るか。
やってはいけないことだけどそれを仕事にしてるいるのだから仕方がない。
こうゆうSNSにはID:identificationアイデンティフィケーションというものとPW:passwordパスワードというものを登録している。
この2つにより管理がされているのだが・・・何億通りにもあるからめんどくさい。なのでサーバーを乗っ取ってしまいます。てへぺろとか言ってる場合じゃない。
今の時間は23時54分・・・ん?!サーバーが更新されてしまう。急がねばどうしようもなくなってしまう。
ハッキングプログラムを起動してクラッキングを・・・したものがこちらにあります。
決して3分クッキングではないです(笑)。よかった、以前興味本位でTuitterのサーバーに忍び込んでおいたおかげだ。
あとはクレームを出したお客さんのアカウントを凍結して・・・よし完了。あとは周りの掃除をしてっと。
これで完了したぜー。2分前でギリギリだったけどなんとかセーフだな。
紅李が用意してくれていたご飯食べに行くか。
「この寿司屋まじいらつく。店長を殺します。」5分前のツイートです
ふぅきょうの料理も美味しかったな。でもパスタと納豆ってなんかすごい組み合わせで・・・なんでだ。
なんだこのツイート。5分まえだと・・・ありえないアカウントは凍結したはず。
凍結が解除されている。Tuitterのサーバーには何も手がかりが残していないからTuitterの運営がやったとは到底考えられない。
だれだ・・・こんなツイートしたやつ。これはほおっておいて警察に任せるかな。
翌日
「Tuitterで殺害予告をしたお客が捕まったらしいね、てる。けど犯行は認めてないらしいよ」
夜はあんなに美しいバーテンダーの千春は髪ボサボサの服はジャージである。
しかし引っかかることがあるんだが・・・ケーキだけで人を殺すか?あとアカウントを凍結したはずなのに何事もなかったように戻っていた。
誰かが俺と同じことを・・・許せない。これは俺に対する挑戦状だ。暴いてみせるから見とけよ黒幕。