第26話 探索者ギルドに帰還
山間部の討伐を終え、
三パーティは探索者ギルドへ帰還した。
広間は活気にあふれ、
仲間たちは討伐報告や戦利品の整理に追われていた。
忠臣は剣を鞘に収め、
深く息をつきながら
周囲の状況を確認する。
しずくも杖を抱え、
仲間の体調を見守りつつ、
自然に忠臣の方を意識する。
(……無事でよかった)
三パーティの代表がギルド長の前に集まる。
忠臣は雷光衆の代表として報告を行った。
「山間部の高位魔物を討伐しました。
被害は最小限で、全員無事です」
ギルド長は資料に目を通し、
うなずく。
「よくやった。
全パーティの連携が完璧だったな」
仲間たちの表情に安堵が広がる。
しずくも笑みを浮かべ、
忠臣に軽く目配せをする。
忠臣は自然に微笑み返し、
胸の奥がじんわりと温かくなる。
雷光衆の仲間たちも、
戦術や戦闘の成果を報告し、
評価を受ける。
白銀の誓い、蒼天の翼も同様に報告を終え、
ギルド長は三パーティに対し、
正式な評価と報酬を伝える。
「今回の討伐は、Aランクの成果だ」
忠臣は胸を張り、
誇らしさと安堵が混ざった感覚を覚える。
しずくも静かに微笑みながら、
その場の空気を味わう。
(……やっぱり、
この人と戦うと安心する)
忠臣も同じ思いで、
自然にしずくを意識していた。
報告を終えた後、
仲間たちは雑談を交わし、
戦闘後の疲れを癒す時間に入る。
忠臣としずくは、
隅の席に並んで座り、
互いの存在を静かに確認する。
言葉は少なくても、
心は通じている。
戦場での信頼、魂の共鳴の経験、
それらが二人の距離を自然に縮めていた。
忠臣は心の奥で決意する。
(……必ず、しずくを守る)
しずくもまた、無言で同じ決意を抱き、
自然に手元の杖を握り直す。
探索者ギルドの広間に、
静かな連帯感と安堵の空気が広がり、
二人の絆は確かに深まった。




