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第25話 戦闘後の安堵


 山間部の戦闘が終わり、

 森には静寂が戻った。


 三パーティは疲労を抱えつつも、

 互いの無事を確認しながら進む。


 忠臣は剣を鞘に収め、

 肩の力を抜く。

 視線の端には、しずくがいる。


 彼女は杖を抱え、

 仲間に回復を施しながらも

 時折忠臣の方を見る。


(……やっぱり、気になる)


 忠臣もまた、

 無意識にしずくの存在を意識する。


 戦場で共に戦った絆が、

 静かに心を近づけていた。


 蒼天の翼の神崎剣悟や

 風見蓮も軽口を交わしながら進み、

 場の空気を和ませる。


 忠臣は少し離れてしずくの隣に歩み寄る。

 しずくも自然に横並びになる。


 言葉は交わさない。

 だが、互いの存在を確認するだけで、

 心は通じている。


 山間部の風が二人の頬を撫で、

 戦場での緊張を溶かす。


(……懐かしい、この感覚)


 しずくも同じ思いで、

 胸の奥がざわつくのを感じていた。


 忠臣は杖を握る彼女の手元を見つめ、

 小さく頷く。


(……守る、必ず)


 しずくもまた、

 無言でその思いを受け止める。


 森を抜ける途中、

 散らばる魔物の残骸を踏みながら、

 二人は自然に歩幅を合わせる。


 戦闘後の安堵と、

 互いに意識し合う距離感。


 それが、

 今後の戦いへの静かな力となり、

 二人の心を確かに結びつけていた。


 三パーティは森を抜け、

 光の射す出口へと歩みを進める。


 忠臣は心の奥で、

 再び決意する。


(……次も、必ず守る)


 しずくも同じ決意を胸に抱き、

 互いの存在を静かに意識しながら、

 歩みを進めた。


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