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第23話 山間部ボス出現


 山間部の森の奥深く、

 空気が一瞬、重く沈んだ。


 木々のざわめきが止み、

 動物たちの鳴き声も消える。


 三パーティは自然と間合いを詰め、

 警戒の陣形を取る。


「……来るぞ」


 忠臣が剣を構え、

 目を細めて森の奥を見据える。


 すると、巨大な影が現れた。

 鱗に黒い光を帯びた、

 翼を持つ魔物――山間部のボスだ。


 足元の地面が揺れ、

 枝が折れ、砂煙が立ち上る。


「全員、陣形を崩すな!」


 八神剛が盾を構え、

 白銀の誓いが忠臣の周囲に配置を整える。

 蒼天の翼も側面を守り、

 攻撃の準備を開始する。


 忠臣は深呼吸し、

 炎迅撃はまだ封印したまま、

 まずは通常剣技でボスの動きを探る。


 ボスは咆哮を上げ、翼で風を巻き起こす。

 小石や枝が飛び、視界が遮られる。


 しずくは後方から、

 仲間の体力を光で補助しつつ、

 忠臣の動きを目で追う。


(……頼もしい……やっぱり……)


 忠臣の剣が一閃し、

 ボスの防御を試す。

 鱗は堅く、一撃では破れない。


 颯真は雷光剣を構え、

 雷の力でボスの動きを封じる。

 神崎剣悟と天城竜司が側面から斬り込み、

 八神剛が盾で突進を受け止める。


 魔物は翼を広げ、咆哮と共に突進。

 忠臣は踏み込み、

 間合いを読みながら斬撃を繰り出す。


 その瞬間、しずくの魔力が反応し、

 白い光が仲間を包む。


(……魂の共鳴、まただ)


 赤と白の光が自然に交わり、

 忠臣の剣としずくの魔力が

 互いを補完する。


 森の中に轟音が響き渡り、

 戦場は光と影、炎と白光で満たされる。


 忠臣は短く息を整え、

 しずくの背後の位置を確認する。

 互いに距離を意識しつつ、

 次の攻撃の準備をする。


 雷光衆、白銀の誓い、

 蒼天の翼が連携を確認し、

 ボスを包囲する形が完成した。


 忠臣は心の奥で決意する。


(……ここで決める。

 必ず、しずくを守る)


 しずくもまた、胸の奥で同じ思いを抱く。

 無言のまま、二人の魂の共鳴は

 戦場を通して力となり、

 ボス戦のクライマックスを迎えようとしていた。


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