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第21話 山間部への討伐出発


 朝の光が山間部を照らす中、

 三パーティは討伐現場へ向けて出発した。


 雷光衆は忠臣を先頭に整列し、

 白銀の誓いも横に並ぶ。

 蒼天の翼は側面を守りながら、

 慎重に距離を保つ。


 忠臣は剣を握り、

 目を細めて山道を見据える。


(……この先に、どんな敵がいるだろう)


 しずくは後方で杖を握り、

 仲間の体調を確認しつつ

 自然と忠臣を意識する。


(……やっぱり、気になる)


 途中、狭い山道を抜けると、

 突然、木々の間から影が動いた。


「何かいる!」


 真壁恒一が警告の声を上げる。

 風見蓮と相原拳が先に散開し、

 敵の偵察を開始する。


 暗い木陰から現れたのは、

 牙を持つ狼型魔物の群れ。


「戦闘開始!」


 忠臣は剣を振り、

 炎迅撃はまだ使わず、通常剣技で攻撃。

 颯真も雷光を剣に宿し、

 魔物を翻弄する。


 魔物は素早く動き、

 隙を突こうと襲いかかる。


 しずくは杖を振り、

 仲間の傷を瞬時に癒す。

 光が仲間を包み、戦況を安定させる。


(……やっぱり頼もしい)


 忠臣としずくの視線が一瞬重なる。

 言葉は交わさずとも、

 互いの存在を確認するだけで十分だった。


 雷光衆と白銀の誓い、

 蒼天の翼が連携し、

 魔物を包囲する。


 忠臣は踏み込み、

 剣を振るいながら群れを切り裂く。


 魔物の一体が突進してきた瞬間、

 しずくの白い光が魔力で跳ね返す。


(……魂の共鳴、まただ)


 赤と白の光が自然に反応し、

 攻撃を受ける瞬間、

 互いの力を補完する。


 魔物は次々と倒れ、

 残党は退散する。


 三パーティは無事に山道を制圧した。


 忠臣は剣を鞘に収め、

 少し息をつく。

 しずくも杖を抱え直し、

 静かに微笑む。


(……懐かしい、

 この感覚)


 戦場の緊張が解け、

 それでも二人の心は互いを意識している。


 山間部の風が二人の頬を撫で、

 自然に距離が近づく瞬間を感じさせた。


 忠臣は心の奥で決意する。


(……次も必ず、しずくを守る)


 しずくもまた、同じ思いを抱き、

 仲間たちと共に山道を進む。


 次なる戦いの予感が、

 二人の心を静かに引き締めていた。


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