第20話 次なる討伐への準備
翌日。
探索者ギルドでは、次なる討伐の準備が進められていた。
各パーティは装備の点検や魔法の補充、
体力回復の確認に追われる。
忠臣は雷光衆の仲間と共に、
戦闘の復習と戦術確認を行う。
「今回も連携が重要になるな」
颯真が魔法陣を描きながら言う。
忠臣は剣を軽く振り、
敵の動きを想定する。
しずくは白銀の誓いの後方で、
回復魔法の確認を行っていた。
杖の先に光を集め、
魔力の流れを確かめる。
忠臣の視線が、無意識にしずくに向かう。
(……やっぱり、気になる)
しずくも、
心の奥で忠臣を意識している。
三パーティの間では、
自然とお互いの戦術を確認し合う光景が見られた。
神崎剣悟と風見蓮、相原拳も、
それぞれの役割を再確認する。
「今回は前線、支援、側面すべてが鍵だ」
忠臣は深く頷く。
しずくも小さく頷き、
仲間と視線を交わす。
ギルド長が立ち上がり、
次の任務の概要を告げる。
「次の討伐対象は、山間部に潜む高位魔物だ。
事前情報は少ない。
各パーティ、互いに協力して臨め」
通路の奥で装備を整えていた忠臣は、
しずくの方を見る。
自然に視線が重なる。
言葉は交わさない。
だが、互いの意思は伝わる。
(……また共に戦う)
(……はい)
雷光衆と白銀の誓い、蒼天の翼、
三パーティは互いに距離を確認しながら、
装備を整え、出発の準備を進める。
忠臣は剣を軽く振り、
胸の奥で決意を新たにする。
(……必ず、しずくを守る)
しずくも、
無意識に同じ思いを抱き、
杖を握り直す。
出発前の静かな時間が、
互いの距離をさらに縮めていた。
戦いに向けた緊張感と、
戦友としての信頼感。
それが、
二人の心を静かに結びつけていた。




