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第17話 迷宮脱出


 最深部での戦いを終え、

 三パーティは疲労を抱えながらも

 迷宮の出口を目指して進む。


 忠臣は前列で剣を構え、

 周囲の警戒を怠らない。


 しずくは後方から仲間の回復を行い、

 時折忠臣の方を見て胸のざわつきを感じる。


(……やっぱり、気になる)


 蒼天の翼も遅れず、

 左右の通路を封鎖しながら前進。


 途中、通路が崩落しかけ、

 ゴブリンの残党が最後の抵抗を見せる。


「気を抜くな!」


 忠臣の声に、仲間たちが反応する。

 剣戟の音、魔法の閃光、回復の光。


 互いに連携しながら、

 残る魔物を片付けていく。


 しずくも、

 仲間の体力が危なくなると、

 杖を振り回復の光を届ける。


 忠臣はその背中を意識する。


(……やっぱり頼もしい)


 通路が狭くなる。

 崩れた天井が影を落とす中、

 三パーティは声を掛け合いながら進む。


 忠臣が先陣を切り、

 扉の前で一瞬立ち止まる。


 その背後で、しずくも杖を構える。

 胸の奥にざわつく感覚。


(……懐かしい、

 でも心地いい)


 通路を抜けると、

 外の光が差し込む出口が見えた。


「やっと、出口だ」


 颯真が少し息を切らしながら呟く。

 忠臣は剣を鞘に収め、

 肩の力を抜く。


 三パーティは出口に集まり、

 互いに微笑み合う。


 戦いの疲れが、

 自然に笑顔を生む。


 忠臣はしずくの方を見やる。

 しずくもまた、

 彼の方を見て微笑む。


(……やっぱり、懐かしい)


 迷宮脱出の達成感と、

 戦いを共にした絆。


 それが、

 互いの距離を静かに縮めていた。


 三パーティの連携は完璧で、

 協力があったからこそ、

 全員無事に脱出できた。


 忠臣は胸の奥で、

 静かに思う。


(……この絆は、

 必ず守りたい)


 しずくも同じ思いを抱いていた。

 無言のまま、互いを意識しながら、

 出口へ歩みを進める。


 迷宮を抜けた瞬間、

 光と風が二人を包み、

 戦闘の緊張がゆっくりと溶けていった。


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