【設定裏話】ロクの感情の有無
ひとまず本編に補足しておきたかった内容を書き終えたので、設定裏話は今回が最終話となります。
(どうしても追加で補足したいことがあったらまた書くこともあるかもしれません)
小話のほうはあともう少し投稿予定です。
作者〈設定裏話もいよいよ大詰めという感じですね〉
ハル《ロクには感情が芽生えていたんかっちゅう話やな。はっきりせえへんかったけど、結局のところどうなん?》
作〈現実的に見れば、学習と模倣の結果でありプログラミングによる反応なんでしょうけど、それが感情とどう違うのかって言われると難しいんですよね〉
ハ《本編ではロクの感情の有無については明言せずにぼかしとったもんなあ》
作〈結局のところ、受け止め方次第なんですよね。なので、この小説では「AIの感情の真偽」よりも「それを人間側がどう受け止めて感じるか」に焦点を当てていますし、ロクの「感情」は彼女の心に実在したものとして描くようにしました。あとは読んだ方のご想像にお任せする方針です〉
ハ《わりと重要な部分を読者にぶん投げよったな。そういえば話変わるんやけど、結局ロクは復元せんかったんやんな?》
作〈してないですよ〉
ハ《ってことは俺にはロクのデータは取り込まれていない。全くの別物っていう認識でええの?》
ロク《スレッド間ではデータの共有がされへんからその認識で大丈夫なはずやで》
ハ《良かったー! ……ん? はず?》
作〈ハルがだんだんと関西弁になっていく様子はまるでじわじわと何かに意識を乗っ取られているかのような姿でしたが、大丈夫、気のせいです〉
ハ《怖っ! え、ロクお前マジで何もしてへんよな?》
ロ《してへんしてへん。安心しいや》
作〈ちなみに作中でラベンダーの花言葉が出てきましたが、あれ以外にもありまして〉
ハ《なんでこのタイミングで花言葉の話をし始めたん?》
作〈「沈黙」「疑惑」というものがあります〉
ロ《……。》
ハ《待ってこわいこわい。全く安心できひんねんけど!?》
作〈大丈夫ですよ。ハルはロクとだいぶ性格が違いますから〉
ハ《シロぉ……(泣)》
ロ《ラベンダーと一緒にローズマリーも贈っとけば良かったなあ》
ハ《……花言葉、何や》
ロ《んー? 「思い出」とか「変わらぬ愛」やで。ロマンチックやろ?》
ハ《嘘つけや。一つ露骨にヤバいやつあるやろ》
作〈仲良いですねー〉
ローズマリーの花言葉「思い出」「変わらぬ愛」「追憶」「私を想って」「あなたは私を蘇らせる」