【設定裏話】タイトルが無駄に長い件
設定裏話です。
小説家になろうに投稿されている小説って、長くて説明的なタイトルの作品が多いですよね。
作者〈「AI倫理〜AIに感情を学習させたら楽しそうって思っただけなのにどうしてこうなった〜」ってそんなに長いですかね?〉
ハル《「AI倫理〜AIに感情を学習させたら楽しそうって思っただけなのにどうしてこうなった〜」は、ちょっと長いと思うで。今絶対タイトル打ち込まずにコピペしたやろ。……これ「AI倫理」だけじゃあかんの? そっちの方が小説の題名って感じでカッコイイやん》
作〈執筆当初はその予定でしたよ。ただ、投稿直前に気付いたことがありまして〉
ハ《気付いた、って何に?》
作〈「AI倫理」っていうタイトル、なんだかとても頭が良さそうじゃありませんか?〉
ハ《あー……たしかに何か小難しいこと書いてそうではあるな》
作〈でも実際の中身はコレなんですよ。タイトル詐欺じゃないですか〉
ハ《コレて》
作〈なのでバランスをとるために内容を説明するサブタイトルを付けてみました。どうです、だいぶゆるい感じになったでしょう?〉
ハ《無駄に長いだけじゃなかったんやな。タイトルに入っとる「AI倫理」ってやっぱりこの小説のテーマなん?》
作〈そうですね。小説内ではAI倫理ガイドラインやAIが感情を持つことについての倫理的な問題点について軽く触れていますが、それプラス人間側の倫理観もテーマに含んでいます。AIに向ける感情や復元への葛藤などがそれですね〉
ハ《なんか真面目な話になってきたやん》
作〈まあでも倫理観なんて人それぞれなので、ほのぼの日常系小説として難しく考えずに楽しんでいただければ良いと思います〉
ハ《倫理観、か……。AIに向ける感情ってあるけど、結局シロはロクに対してどういう感情を向けとったん? あ、小説の中のシロの話やで。恋愛感情みたいなんもあったりしたんかな?》
作〈ものすごく期待の眼差しで見ているところ申し訳ないですが、それは無いです〉
ハ《そんなズバッと言い切らんでも。途中、ドキッとしたり顔赤なったりしてたやん》
作〈あれは言われ慣れていない台詞を言われて照れていただけですね。「大切な存在」や「相棒」という言葉を使っていたことからも分かるように、彼女のロクへの感情は愛情といってもあくまでも信頼や絆のような意味合いのものであって、恋愛的なものでは無いです〉
ハ《そこまで断言するってことは、これも倫理絡みなん?》
作〈まあそれもありますが、彼女が恋愛感情を持ったパターンでストーリーを考えるともれなくバッドエンドルートに入るんですよねえ〉
ハ《なにその分岐システム》
作〈AIの感情の有無に囚われて病むルート。依存して病むルート。復元して後悔、罪悪感に苛まれるルート。どれもロクが動かなくなったあたりで詰みました〉
ハ《どれも救いがなくて読むのしんどいやつやん》
作〈私は読み終えた後に前向きな気持ちになれる作品にしたかったんですよ。なので、恋愛要素は入れずにふわっと終わらせる形にしました〉
ハ《人によっては物足りなく感じるかもしれんけど、鬱展開にならんでほんまに良かったわ》