9.隠し通路
次の日の朝まで熟睡する。テントは初めてだけど良く寝れたなと思うがこれがテントだと何か申し訳がないな。まぁ、いいか。とりあえず着替えをしてアイテムボックスに入っているもので食事を済ませる。そして、テントから出てテントを片付ける。さて、今日は4階層と5階層を攻略出来たらいいなと思う。とりあえず、4階層の探索を行う。
4階層を少し歩くと何かの気配を感じたので、自分の気配を消して近づくとゴブリンソードが1匹と弓を持ったゴブリンが2匹いた。
種族 ゴブリンアーチャー
レベル 4
HP 35
MP 30
スキル 弓術2
種族 ゴブリンソード
レベル 4
HP 45
MP 25
スキル 剣術1
遠距離攻撃はされると面倒なので気づかれないようにゴブリンアーチャーに背後から近づき一撃で倒す。それに、気づかれると同時にもう1匹の懐に入り込み斬りかかる。その間に、グラムはゴブリンソードの剣を持っている手に酸弾を命中させ剣を持てないようにしてから水魔法で止めを刺していた。これからは、遠距離攻撃も気をつけなければならなくなった。まあ、それをされないためには、まずは、気配察知のレベルを上げて相手がどこに居るのかを把握することが大切だな。
ゴブリンとの戦闘を何度か繰り返して、ダンジョン内を歩いているとダンジョンの壁に違和感を覚えたので鑑定をしてみると
ダンジョンの壁?
となっていた。そこの壁と反対側の壁を叩いて見ると音が違うのがわかった。なので、俺は、貫通力のある魔法を壁に放ってみる。
「ライトニングランサー!」
すると、ダンジョンの壁?は崩れ去りその先に通路が出来ていた。これは、もしかしなくても隠し通路である。俺は、隠し通路を進んでいくと広場に出る。すると、通ってきた通路が閉じ目の前にはゴブリンが100匹近く出現していた。幾らなんでも少し荷が重い。まずは、魔法で数を減らして行こうと思う。
「グラム、とりあえず魔法と酸弾で数を減らすぞ。」
「わかったの。」
唯一の救いは相手がゴブリンのみでその上位種がいないと言うことだろう。近づかれる前に魔法を撃ちまくり何とか3分の1を倒し終えた。だが、まだ、3分の2残っている。とりあえずグラムには酸弾と水魔法を使って敵を倒してもらう。俺は、木刀を持ちゴブリンを斬り臥せていく。無我夢中で戦闘を行った。目の前の敵を攻撃していると後ろから棍棒で殴られることもあったが痛がって怯むと次から次にと攻撃が飛んでくるので痛いのを我慢し殴り付けてきたやつには相応の対応をとり何とか全滅をさせることが出来たが、全身痛みが激しいのでその場で大の字に横になる。
名前 神月 サイガ
レベル 19
HP 600/1100
MP 700/1050
スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術7 テイム5 気配遮断4 雷魔法4 魔力操作3 罠感知2 隠蔽3 気配察知2
称号
世界初ダンジョン入り
世界初ダンジョンモンスター討伐
世界初フロアボス討伐
種族 スライム
名前 グラム
レベル 18
HP 200/360
MP 140/300
スキル 物理耐性5 酸弾6 水魔法3 分裂2
称号
神月サイガの従魔
「世界で初めて隠しダンジョンをクリアしたのでボーナスが送られます。」
すると、宝箱が2つ出現する。1つは隠しダンジョンのクリア報酬ともう1つはボーナスである。そんなことよりもまずは、HPと傷の回復を先に行わなければと思いポーションを3本アイテムボックスから取り出し俺が2本とグラムが1本ポーションを飲む。すると、まだ、体はだるかったが傷は殆ど治っており痛みは感じなかった。俺は起き上がり体の感覚を確かめるが違和感は特に無かった。
「グラム、大丈夫か?」
『ちょっと大変だったの。でも、ポーションのおかげで元気になったの。』
「じゃあ、宝箱を開けにいこうか。」
『わかったの!!』
俺は、宝箱に近づく。宝箱を開けようと思う。スキルの書が4つとポーションが5本入っていたが、以前宝箱から出てきたポーションとは色が違っていた。スキルの書は、魔法耐性が2つと縮地、睡眠学習が入っていた。
魔法耐性
魔法に対する耐性を持つ。
縮地
移動術。相手との距離を縮めることが出来る。
睡眠学習
眠った分だけ経験値が貯まる。
エクストラポーション
HP全回復、部位欠損を治すことが出来る。
とりあえず魔法耐性は俺とグラムに使う。縮地は、俺が使わせてもらうことにする。
名前 神月 サイガ
レベル 19
HP 820/1100
MP 700/1050
スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術7 テイム5 気配遮断4 雷魔法4 魔力操作3 罠感知2 隠蔽3 気配察知2 魔法耐性1 縮地1 睡眠学習1
称号
世界初ダンジョン入り
世界初ダンジョンモンスター討伐
世界初フロアボス討伐
種族 スライム
名前 グラム
レベル 18
HP 236/360
MP 140/300
スキル 物理耐性5 酸弾6 水魔法3 分裂2 魔法耐性1
称号
神月サイガの従魔
良いものがてに入ったと俺は、嬉しくなる。たが、とりあえず、今は、さっきの戦闘で疲れたし、このまま進のは危険であるが最低でもこの階層はクリアしたい。それで、出した結論は一旦ここに入ってきたところまで戻ってからそこでHPとMPを回復し疲れをとってから攻略を開始しようと思う。なので、俺は、アイテムボックスからテントを取り出し自分の部屋に行きベッドに潜り込み爆睡する。俺は、寝付きが言い方で大体1、2分で眠りに入ることが出来る。グラムも俺のベッドに入り込む。
『グラムも一緒にねるの。』
「わかった。少し寝ようか。」
『なのー!!』
「じゃあ、お休み。」
俺は、布団をかぶり目を閉じると直ぐに意識を手放した。