8.グラムと一緒
俺は、ダンジョンに入ると3階層に転移をする。3階層のマッピングを開始し歩き始めると目の前には剣を持ったゴブリンが3匹いた。
種族 ゴブリンソード
レベル 3
HP 40
MP 20
スキル 剣術1
となっていた。俺は、昨日、実験した魔法を使ってみる。まずは、雷で矢を3つ作りゴブリンソードに向かって放つ。
「ライトニングーアロー」
すると、ゴブリンソードの頭部に見事命中し一撃で仕留めることが出来た。俺は、魔石と落ちていた剣を回収する。
『ご主人、つぎはグラムもやるの!』
「わかった。次は任せるよ。」
俺たちは奥に進んでいく。すると、ゴブリンソードが3匹いた。
『グラムがやるの!!』
そう言い飛び出していった。
『アクアショット』
水の塊をグラムが放つ。それなりの威力があるがゴブリンソードを倒せる威力はなかったので、グラムは少し悔しそうにしているがグラムは次の行動に出る。
『アクアカッター!』
今度は鋭い水の魔法でゴブリンソードの首が一斉に飛んで仕留めた。
『本当はさいしょの攻撃でしとめたかったの。』
「水魔法のレベルが上がればそのうち強くなるよ。そうなるように一杯使っていこうな。」
『わかったの。』
俺は、3階層を攻略していく。2時間ほど歩き3階層のボス部屋を発見する。俺は、そのまま扉を開け中にはいる。中には、ゴブリンソードが3体とボブゴブリンがいた。が、今までいたボブゴブリンは棍棒を持っていたが今回のボブゴブリンは剣を持っていた。
種族 ゴブリンソード
レベル 5
HP 60
MP 24
スキル 剣術2
種族 ボブゴブリンソード
レベル 10
HP 250
MP 120
スキル 剣術3
となっていた。とりあえず、前にいる邪魔なゴブリンソードを倒そうと思う。
「グラム、魔法で一気にゴブリンソードを倒すぞ!!」
『わかったの!』
俺は、雷を槍のようにしたものを放つ。グラムはアクアカッターを放つ。
「ライトニングランサー」
『アクアカッターなのー!』
俺のライトニングランサーはゴブリンソードを貫き、グラムのアクアカッターはゴブリンソードの首を飛ばしてしまった。
「あっ、これ、オーバーキルだ。」
ここまで来るのに魔法も結構連発していたので魔法のレベルも上がっていたので威力も思っていた以上に上がっていた。
さて、残るはボブゴブリンソードである。とりあえず、今までの雷魔法で、麻痺をさせたところを木刀で斬りかかりダメージを与える。最後は、グラムが酸弾を使って止めを刺す。
「新たに気配察知のスキルを取得しました。所持している武器と防具が進化しました。」
名前 神月 サイガ
レベル 16
HP 940
MP 900
スキル 鑑定 アイテムボックス 木刀術5 テイム4 気配遮断4 雷魔法3 魔力操作2 罠感知2 隠蔽2 気配察知1
称号
世界初ダンジョン入り
世界初ダンジョンモンスター討伐
世界初フロアボス討伐
種族 スライム
名前 グラム
レベル 13
HP 270
MP 220
スキル 物理耐性4 酸弾5 水魔法2 分裂1
称号
神月サイガの従魔
名前 木刀・改
スキル 破壊不可 成長
名前 ロンティー・改
スキル 破壊不可 サイズ補正 温度調整 進化 物理耐性2 魔法耐性2
名前 ジーパン・改
スキル 破壊不可 サイズ補正 温度調整 進化 物理耐性2 魔法耐性2
分裂
体を分裂させることが出来る。
どうやら武器や防具に魔力を通せるようになり魔力を通した際は攻撃力や防御力が上昇するようになったらしい。ただ、魔力の流れはまだスムーズには流れないようでここは、新たに武器や防具が進化をする必要がありそうだ。それに、俺もグラムも新たなスキルを入手することが出来た。まず、俺のスキルは今のところ使っても意味がないのでグラムのスキルから使ってみてもらうことにする。
「なぁ、グラム。新たに分裂ってスキル覚えたろ。使ってみてくれないか?」
『わかったの。ちょっとやってみるの。』
すると、グラムはプルプルとしだし、体が2つに別れた。大きさは普通のグラムの大きさで同じ個体が2体居るみたいだ。
「なぁ、どっちがグラムだ?」
『うーん。どっちもグラムなの。でも、分裂した方はしばらくすると消えるの。』
「そうなのか。どのくらいしたら消えるか分かるか?」
『うーん?ちょっとわからないの。』
「そうか。じゃあ、分裂体と一緒にいればどのくらいで消えるのか分かるな。それで、強さはどのくらいなんだ?」
『うーんとね。グラムの半分くらいなの。』
「そっ、そうか。それでも、十分に驚異だな!!!」
そして、フロアボスを倒したことにより宝箱も出現していた。俺は、中身を確認すると瓶が5本入っていた。中身は入っており緑色の液体が入っているのが3本、青色の液体が入っているのが2本入っていた。
ポーション
傷を癒してくれる。飲んでも傷口にかけても使用可能。HPの10%回復する。
マジックポーション
MPを20%回復する。
ダンジョンだけあってやっぱり回復アイテムがあったんだ。俺自身まだ、回復方法がなかったのでよかった。
ここでの用事は済んだので次の階層に向かうとする。それに、もう遅い時間だからそろそろテントを使ってみようと思う。俺は、4階層の階段の直ぐ横にアイテムボックスからテントを出す。実際、まだ、1度もテントの中に入ったことがないので入るのが楽しみである。
テントの中に入るとそこはテントの大きさを遥かに越えた空間が広がっていた。まず、天井は10メートル以上あり入った直ぐのところは広いリビングになっており真ん中に大きなテーブルとソファーが置かれ右の奥にはオープンキッチンがあった。そして、左右にはそれぞれ扉が4つずつあり真正面には扉が2つにあった。まず、左右の扉を開けてみるとそこには8畳ほどの広さの部屋にドでかいベッドが置かれていた。それが、8つの扉全てに設置してあった。それに、テント内にはコンセントがあり、試しに電動の調理器具を繋げてスイッチをオンにしてみると見事に動き始めた。どうやら、このテント内では、コンセントを挿せば電化製品が使えるということみたいだ。
そして、真正面の2つの扉を開けると通路がありそこには男性用と女性用のトイレがあった。もう一つの扉にも同じような作りになっており今度は風呂が男女に分かれていた。
風呂はちょっとした旅館並みに豪華であった。まずは、風呂に入り俺は、自分の部屋を決める。因みに真正面から見ると左の奥から2番目にした。これには特に意味はなくただの気まぐれである。
「グラムは、部屋はどうする?」
『うーんとね、ご主人といっしょがいいの!!』
「うっ、グラム嬉しいこと言ってくれる!!」
俺は、思わずグラムを抱き締める。
「一緒に寝るのはいいけどグラムも自分の部屋持ってみないか?」
『良く分からないけどわかったの。』
「じゃあ、どこにする?」
『ご主人のとなりがいいの!!』
「じゃあ、俺のとなりの1番奥な。」
『わーいなの!!』
「よし、部屋も決まった事だし寝ようか?」
『ご主人といっしよに寝るの!』
「よし、じゃあ、一緒に寝ようか。」
俺は、グラムわ連れて自分の部屋に行き朝まで熟睡する。