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40.パワーレベリング

今日は、3月19日。本当なら今日は、休みにする予定だったが、ひょんな事から仔犬を拾い、仔犬と猫達をテイムした。


そんなことで、今日は仔犬達と猫達のレベルアップを行おうと思う。その前に朝食と仔犬と猫達に朝食を用意する。ダンジョンに入る前にグラム達と話をする。


「今日は、仔犬と猫達のレベルアップを行うと思う。それで、安全第一で頼むな。」


「それは、甘いと思うぞ!」


「なのです!」


「そうかもしれないけど、まずは、レベルを上げてやらないとまともに戦えないからな。」


「わかったの!」


「仕方ないぞ!」


「わかったのです!」


「とりあえず、武器を飛ばしてHPを少し減らしてやってくれ。出来たら止めまで刺せるんならやらせてやってくれ!」


「わかったの!」


「了解だぞ!」


「わかったのです!」


グラム達と話が終わると、適当に振り分けを行う。但し、仔犬をは俺が面倒を見ようと思う。後は、犬と猫達のバランスを見て、振り分けを行う。この振り分けは俺の部屋では狭いのでダンジョンに入った所が広場になっているのでそこで行う。俺は、テイムした仔犬や猫達に一言言っておくことがある。


「いいか?安全第一だぞ。なるべく怪我はするなよ。あと、俺やグラム、スノウ、ウルの指示には従うこと、いいな?」


『わかったニャン!』


『ワン!』


『了解ワン!』


「あと、グラム、スノウ、ウル。お昼には一旦ここに集合な。」


「わかったの!」


「わかったぞ!」


「了解なのです!」


そうして、俺達は別れて進む。すると、早速ゴブリンを発見する。俺は、ゴブリンの棍棒を弾き飛ばす。


「よしっ、お前ら言っていいぞ。」


『行くニャ!』


『ワン!』


因みに、俺の班には犬は拾った仔犬しかいない。


猫達は、ゴブリンにひっかく攻撃をしており、仔犬達は、ゴブリンの足に噛みついている。すると、ゴブリンは倒れ消えていった。


「よーし。よくやったぞ!」


『ニャン!!』


『ワン!!』


同じ様にモンスターを見つけてゴブリンを倒しまくった。そろそろ約束のお昼になるので入り口まで戻る。


入り口まで戻ってきたが、どうやら一番乗りは俺達みたいだ。水分補給のために水を出してやる。初めは牛乳を出そうと思ったのだが、どこかで、猫には牛乳をあげてはいけないと聞いたことがあったので、水を出すことにする。


俺が、皆に水を用意しているとグラムとスノウが戻ってきた。


「怪我はないか?」


「大丈夫なの。」


「こっちも怪我はないぞ!」


「そうか。お疲れ。」


俺は、グラムとスノウが引き連れていた猫や犬達にも水を用意してやる。そして、少ししてからウルが戻ってきた。


「ウル。お帰り。どうだった?」


「ごめんなのです。猫が1匹、怪我したのです。」


見ると、猫が1匹、足を引きずるようにして戻ってきた。


「ウル、気にしなくていいぞ。」


「ご主人、ありがとうなのです。」


「とりあえず、治療しようか?」


俺は、足を引きずっている猫を抱え上げ床に座り込む。そういえば、猫の中に回復魔法が使える奴がいたはずだから、その猫にまずやらせてみようと思う。


「おーい。回復魔法の使える猫、来てくれるか?」


『ニャ?私かニャ?』


「そうそう。ちょっと来てくれるか?」


『はいニャ。』


返事をすると、白猫は俺の元にやって来る。


『何か用かにゃ?』


「ああ。実は、この猫が、怪我したみたいなんだ。だから、お前の回復魔法を使って見てくれないか?」


『ニャ。わかったニャ。やってみるニャ。』


白猫は、回復魔法を使い治療を開始する。まだ、回復魔法のレベルが1なので痛みを取り除いたりするだけだが見事使えるようになっていた。


『ご主人。今の私にはこれが精一杯ニャ。』


怪我して猫は、痛みは和らいだようだが、まだ、足を引きずるように歩いている。まだ、足のどこかに機能不全を起こしているのだと思う。


「じゃあ、後は俺がやっとくからいいぞ。」


『わかったニャ。』


俺は再生魔法を使用して猫を治療する。すると、猫は普通に歩行が出来るようになっていた。


『ご主人。ありがとうニャ。普通に歩けるようになったニャ。』


「どういたしまして。でも、怪我しないようにするんだよ。あと、また、怪我したらちゃんと言うんだよ。」


『わかったニャ。』


治療も終わったことだし休憩しようと思う。


「よーし。みんな、今から1時間半休憩する。その後、また、朝と同じことをするからな。」


『わかったニャ。』


『ワン。』


『わかったワン!』


「よしっ、じゃあ、今から昼飯にするぞ。」


俺は、猫や犬達に昼御飯を与え、その後、テントをアイテムボックスから取り出し中で、グラム達と食事をする。その後は、軽く睡眠をとる。


1時間ちょっと過ぎた頃に俺達はテントを出て、アイテムボックスに仕舞う。一応、朝でどれだけレベルが上がったのか鑑定してみようと思う。


種族 猫

レベル 3

HP 60

MP 50

スキル ひっかく1 噛みつく2 俊敏2 

称号

神月サイガの従魔


種族 犬

レベル 3

HP 65

MP 45

スキル ひっかく2 噛みつく2 俊敏2

称号

神月サイガの従魔


大体2から3レベルに上がっているようである。これなら、俺達がサポートしなくても大丈夫かもしれない。


「よしっ。昼からは少しやり方を変えようと思う。思ったよりもレベルが上がってるから、俺達は見守りだけでいこうと思う。」


「わかったの!」


「いいぞ。」


「了解なのです。」


『頑張るニャ。』


『ワン!』


『やるワン!』


「じゃあ、午後からもよろしくな。」


その場を解散し、俺は自分の担当する班と一緒に1階層を回る。俺は、手を出さないで見守り、危なくなったら手を出そうと思うが特に危ない状況はなく、順調にゴブリンを倒すことが出来ていた。



夕方になると1階層の入り口に戻ってくる。グラム達も戻って来て、特に問題なくモンスターを倒すことが出来ていたらしい。レベルも6から7になっている。

ここで、みんなを集めて一言だけ言っておくことがある。


「みんな、今日で結構レベルが上がったと思う。1階層なら俺達が居なくてもいいぞ。けど、この階層の1番奥にいるモンスターには、もう少しレベルを上げてからにするように。朝よりは強くなってると思うが慢心はしちゃあダメだぞ。安全第一だからな。あと、敵からの奇襲には注意すること。最後に、大きい奴は小さい奴の面倒を見てやること、以上だ。」


『わかったニャ。』


『ワン!』


『了解ワン!』


みんな、俺の部屋に戻り猫や犬達は従魔の家に戻っていく。俺は、従魔の家に食事のための材料と水を大量に入れておく。


そう言えば、母親に動物を飼う許可を取ってなかったと思い出し、夕食の時に話しておこうと思う。


家族みんなで夕食を食べる。動物を飼うことを報告するなら今しかないと思い、母親に打ち明ける。


「母さん。ちょっと話があるんだけどいいかな?」


「何よ。そんなに改まって。」


「実はさ、昨日散歩に行ったらさ段ボールの中に仔犬が捨てられてたんだよね。それをさ、どうしても見過ごせなくて飼おうと思うんだけどいいかな?」


「ダメよ。動物は、躾ないといろんな所でオシッコされて家が腐るからダメよ。」


「あっ、その辺は心配ないよ。何か俺のスキルで〈テイム〉ってスキルがあるんだけど、モンスターだけじゃなくて普通の動物にも効果があったんだよね。だから、俺は動物たちと意志疎通が取れるようになったから躾は大丈夫だよ。それに、一昨日にダンジョンで従魔の家ってアイテムをゲットしたんだよね。それって、ポスターみたいに壁に張り付けたら中に入れるようになって、住めるようになるんだよね。それが。結構広いみたいでさ、この中で排泄してもすぐに綺麗になるらしいんだよ。」


「そうなの…………じゃあ、仕方ないわね!いいわよ。その代わり、きちんと面倒は見るのよ。」


「わかった。ありがとね、母さん。」


母親に何とか了承をとることが出来たのでよかったと思う。晩飯を食べ終えて、自室に戻る。そこには何匹かの猫と犬が寛いでいた。


「そう言えば、お前達。明日はどうするんだ?」


『明日ニャ。ダンジョンに行く予定ニャ。』


「そうなのか。俺達は、明日と明後日は休むぞ。お前達も、ほどほどにしろよ。」


『大丈夫ワン。今、強くなるのが楽しいワン。』


「そっか。たまには外に散歩にでも行けよ。」


『ありがとニャン。』


じゃあ、俺は携帯で少しゲームをしてから寝るとする。



今日は、3月20日。今日と明日は、本当に休みだ。だが、猫と犬達は、ダンジョンに行く気満々である。恐らく俺達が行かなくても1階層なら大丈夫だと思うが、念のために保険をかけておくことにする。


「なぁ、グラム。悪いんだけど分裂体4体で今日1日見守りをしてやってくれないか?」


「仕方ないの。わかったの!」


「ありがとな。」


そして、猫と犬達に一言だけ言う。


「お前達、今日は、グラムの分裂体が一緒に行動する。但し、グラムは、お前達が危なく無い限り手を出さないからな。」


『分かりましたニャン!』


『グラムさんに迷惑かけないように頑張るワン!』


「疲れたらちゃんと帰ってきて休むんだぞ。疲労は、1番の怪我の元だからな。」


『ありがとうニャン!』


『わかったワン!』


「じゃあ、ご主人。行ってくるの!」


「ああ、気をつけてな。」


グラムの分裂体に引き連れられ猫と犬達はダンジョンに入っていく。俺は、そのあとを見守る。


俺は、今日の予定は特に無いので家でゴロゴロして過ごす。グラム達は相変わらずゲームにハマっている。


現在、夕方であるが未だに猫と犬達は帰ってこない。まぁ、グラムの分裂体が付いているんだから心配はないと思う。まぁ、もう少し様子を見てみることにする。夜9時になったが、未だに戻ってきていない。なので、ダンジョンに様子を見に行こうと思っていると、ダンジョンから猫と犬の一団が戻ってきた。


「お前ら、帰ってくるの遅かったな!!」


俺は、みんなを心配していたので少しキツイ言い方をしてしまった。


『ご主人、ただいまニャ。ちょっと、楽しみすぎたニャ。』


『楽しかったワン!』


「そっ、そうなのか。でも、お前ら、よく水もなくこんな遅くまでダンジョンにいたな。」


『にゃ?水はグラムさんが魔法で出してくれたニャ。それに、朝しっかり食べたから、このくらいへっちゃらニャ。』


「そっ、そうなのか。それで、怪我した奴はいるのか?」


『いないワン!』


「そうか。明日も行くのか?」


『もちろんニャ!』


『行くワン!』


「そうなのか。じゃあ、明日もグラムに頼もうか。」


『ご主人。1階層ならグラムさんが居なくても大丈夫ですニャ。』


「そうか。じゃあ、気をつけるんたぞ。」


『はいニャ。』


『わかったワン!』


「じゃあ、お疲れ。ゆっくり休むんだぞ。」


『お休みなさいニャン!』


『お休みワン!』


「お休み。」


そう言うと、みんな、従魔の家に戻っていく。とりあえず、みんな無事に帰ってきてくれてよかったと思う。

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